サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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紅麹サプリメントによるLDLコレステロール低下作用:レビュー [2017年08月02日(水)]
今月の米国看護学の専門誌に、紅麹によるLDL(悪玉)コレステロール低下作用を示したレビュー論文が、米国のグループから報告されていました。
(Am J Nurs. 2017 Aug;117(8):46-54)



脂質異常症・高脂血症は、生活習慣病であり、心臓病や脳卒中のリスクとなります。


脂質異常症・高脂血症対策のサプリメントの定番は、紅麹です。



紅麹の安全性と有効性は、メタ解析でも確認されています。

紅麹による脂質代謝改善作用@メタ解析




さて、
今回の研究では、

成人での脂質異常症治療において、紅麹サプリメントの有効性が検証されました。


具体的には、
2014年のメタ解析のアップデートとして、

主要医学データベースを用いて、
(PsycINFO, CINAHL, PubMed, Scopus)

2013年9月から2016年4月までの研究が検索されました。

(なお、ベルベリンあるいはロバスタチンを用いた研究は除外されています。)


15報が解析の対象となりました。

11報はRCT、
1報はオープンラベルパイロット研究、
1報はオープンラベル臨床試験、
2報はメタ解析でした。


13報の1,246名のデータ、
と、
メタ解析の7,467名のデータが解析された結果、


すべての臨床研究において、

紅麹サプリメント投与により、

LDLコレステロールおよび総コレステロールの有意な低下が見出されました。


一方、有害事象に関連して、
肝臓や腎機能には有意な変化は示されていません。

また、
10報では、CKの有意な変化がないことも確認されています。



以上のデータから、

成人の脂質異常症において、

紅麹含有サプリメントによるLDLコレステロールおよび総コレステロールの低下作用が示唆されます。

なお、市場でのサプリメントにはさまざまな製品がありますので、安全性、有効性、経済性(費用対効果)の3点から製品を選ぶ必要があります。

また、紅麹は夕食後の摂取がお勧めです。



脂質異常症・高脂血症対策のサプリメントの定番は、紅麹です。


DHC濃縮紅麹では、4週間の投与で、総コレステロール値の低下、LDLコレステロール値の低下といった作用が見出されています。

(DHC紅麹濃縮エキス末180mgには、モナコリンKが2.7mg含まれています。)



紅麹の安全性と有効性は、メタ解析でも確認されています。

紅麹による脂質代謝改善作用@メタ解析








医薬品では、スタチン剤が広く処方されますが、スタチン剤は内在性コエンザイムQ10濃度を下げてしまうため、スタチン剤服用中にはコエンザイムQ10サプリメントの摂取が必須となります。

最近では、下記の研究が報告されています。



コエンザイムQ10によるスタチン剤の副作用症状抑制効果




スタチン不耐症の脂質異常症患者に対して、紅麹投与による脂質代謝改善作用を示したランダム化比較試験も知られています。

(なお、スタチンおよび紅麹のいずれも、コエンザイムQ10との併用が有用です。)




コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。




還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。









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