サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ビタミンDが線維筋痛症の症状を軽減する [2018年06月23日(土)]
今月の内科学の専門ジャーナルに、線維筋痛症の症状に対するビタミンD投与の作用を検証した臨床研究が報告されていました。
(Isr Med Assoc J. 2018 Jun;20(6):379-381.)



線維筋痛症は、全身の疼痛を主訴とする、いわゆる難治性疾患であり、身体的、心理的、社会的な活動に支障を生じる病態です。


ビタミンDは、自己免疫疾患での関与が示唆されています。



ビタミンDは、線維筋痛症患者において、不足や欠乏が示唆されています。


線維筋痛症患者はビタミンDが低値:メタ解析




ビタミンDは、抗炎症作用を有することから、線維筋痛症での病態での関与が考えられます。


そこで、今回の研究では、

ビタミンDサプリメント投与による線維筋痛症の症状への作用が検証されました。


具体的には、

線維筋痛症患者の女性11名を対象に、

血中ビタミンD値(25(OH)D)が測定され、

ビタミンDサプリメントの3ヶ月間の投与前後で、疼痛関連指標などが調べられています。



血中ビタミンD値が30 ng/ml以下の線維筋痛症が試験対象として登録され、

毎週1回、50,000 IUのビタミンDが、3ヶ月間、経口投与されました。


被験者の年齢(中央値)は48.5歳 (28-67)で、

63.4%が白人であり、

罹病期間は1年から10年でした。


解析の結果、

まず、
3ヶ月間のビタミンDの投与により、

血中ビタミンD値(25(OH)D)は、

18.4 (15.5-25.8) ng/mlから、

33.8 (28-58) ng/mlへ有意に上昇しました(P = 0.01)。


また、

疼痛に関するVASも、3ヶ月間の介入によって、

介入前の90 (0-100) から 介入後の30 (0-80)へ有意な改善を示しました。
(P = 0.002)


被験者のうち8名(72.2%)は、症状の顕著な改善を示したということです。

さらに、

3ヶ月後の時点で、

圧痛点の減少傾向も示唆されました。
(17か所 (11-18) から 10か所 (0-18)へ減少傾向, P = 0.07)


以上のデータから、

ビタミンDが不足している線維筋痛症患者において、

ビタミンDサプリメント投与による症状改善作用が示唆されます。


線維筋痛症の一部では、抗炎症作用を有するビタミンDの不足が病態に関与していることが考えられることから、

ビタミンDの摂取が補完療法として推奨できると思います。





これまでの研究では、

CFSや線維筋痛症に対して、次の報告があります。



エクストラバージンオリーブオイルが線維筋痛症の酸化ストレスを軽減し健康状態を改善する


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還元型コエンザイムQ10による線維筋痛症への効果


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posted at 23:59 | この記事のURL
線維筋痛症患者はビタミンDが低値:メタ解析 [2017年11月13日(月)]
疼痛研究の専門ジャーナルに、線維筋痛症患者でのビタミンD値を調べたメタ解析が報告されていました。
(Korean J Pain. 2017 Oct;30(4):250-257)


線維筋痛症は、全身の疼痛を主訴とする、いわゆる難治性疾患であり、身体的、心理的、社会的な活動に支障を生じる病態です。


ビタミンDは、自己免疫疾患での関与が示唆されています。

今回の研究では、
ビタミンDと線維筋痛症との関係について検証が行われました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Science direct, Scopus, Cochrane, Google scholar)

ビタミンD値に関して、

線維筋痛症患者と対照群を比較した臨床研究が検索され、
(PRISMAに準じた試験)

12報から、

線維筋痛症患者851名、

対照群862名が解析の対象となりました。


メタ解析の結果、


ビタミンD値は、線維筋痛症患者において、対照群に比べて有意に低値であることが見出されました。
(-0.56, 95% CI: -1.05, -0.08)


今回のメタ解析から、

健常者に比べて、

線維筋痛症患者では、血中ビタミンDが低下していることが示唆されます。


今後、線維筋痛症に対するビタミンDサプリメント投与試験による臨床的意義の検証が期待される分野です。

ビタミンDは、抗炎症作用があり、ビタミンDの低値が、線維筋痛症での病態に関与していると推察されます。


これまでの研究では、

CFSや線維筋痛症に対して、次の報告があります。


エクストラバージンオリーブオイルが線維筋痛症の酸化ストレスを軽減し健康状態を改善する



慢性疲労症候群におけるコエンザイムQ10の有用性


還元型コエンザイムQ10による線維筋痛症への効果


コエンザイムQ10による繊維筋痛症改善


霊芝による線維筋痛症の症状改善効果 


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posted at 23:57 | この記事のURL
慢性疲労症候群・筋痛性脳脊髄炎(CFS/ME)に対する栄養療法 [2017年01月29日(日)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、慢性疲労症候群・筋痛性脳脊髄炎(CFS/ME)に対する栄養療法に関するレビューが、オーストラリアのグループ(Griffith University)から報告されていました。
( J Hum Nutr Diet. 2017 Jan 22.)


慢性疲労症候群・筋痛性脳脊髄炎(CFS/ME;Chronic fatigue syndrome/myalgic encephalomyelitis)は、慢性的な疲労や疼痛を主訴とする病態です。

日本では慢性疲労症候群(CFS : Chronic Fatigue Syndrome)として知られており、
英国や豪州、カナダなどでは、筋痛性脳脊髄炎(ME)とも呼ばれています。


いわゆる難治性疾患であり、

補完代替医療も含めた統合医療的なアプローチが行われています。

今回の研究では、
CFS/MEに伴う症状の軽減に対する栄養介入方法の有用性がレビューされました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、

1994年から2016年5月までの文献検索が行われ、
(CFS/MEと、疲労、QOL、身体活動、ウェルビーイングなど)

17報が解析の対象となり、

14種類の介入方法が調べられています。

解析の結果、

多くの研究/介入では、CFS/MEに対する有用性は見出されていません。

機能性食品・サプリメントの成分では、

NADH、プロバイオティクス、高ポリフェノール含有カカオ、あるいは、NADHとコエンザイムQ10の組み合わせなどにより、疲労感の回復が認められました。


今回のレビューで、論文著者らは、

CFS/ME症状の軽減に対して、栄養サプリメントの有用性を示すエビデンスは十分ではない、と考察しています。

CFS/MEには、多彩な病態の背景が推定されることから、個別化医療としての介入における機能性食品の臨床的意義の検証が期待される分野です。



これまでの研究では、

CFSや線維筋痛症に対して、次の報告があります。


慢性疲労症候群におけるコエンザイムQ10の有用性


還元型コエンザイムQ10による線維筋痛症への効果


コエンザイムQ10による繊維筋痛症改善


霊芝による線維筋痛症の症状改善効果 


慢性疲労症候群に対するマルチビタミン・ミネラルサプリメントの働き


慢性疲労症候群における還元型CoQ10による自律神経機能と認知機能改善効果



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地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



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