朝食:オムレット・ドュ・ジャポネ、茹でジャガ
カレー、人参ピリ煮、隠元バター炒め、バゲット、
ミルク・ティー
昼食:目刺鰯(大根卸)〈魚・雑・大〉、五分漬けはりはり〈精・春・18〉、玉子朧、麦飯、
味噌汁(大根)、焼海苔、香、梅干、白湯
夕食:バゲット、ビール、白葡萄酒
間食:
くどいようですが、「日々徳用倹約料理角力取組」は、「にちにちとくようけんやくりょうりすもうとりくみ」です。
孫引き曾孫引きを平気な顔をして並べ立てるだけで、いっぱしの江戸料理研究家の顔をしているのだから暢気なものだ。
いや、はたして本当に読んでいるのか、それすら如何しいものである。
学問研究に限らず、文筆を生業とするからにはどんな小さなことを記すにせよ、原典にあたるということが大切なのは申すまでもあるまい。
この「日々徳用」にしても、高校卒業程度の学力で、漱石・鴎外を読んでいれば分けもなく読めるしろものである。
御参考までに下におかず番附の傍題部分の拡大図を揚げる。
字がつぶれて読みにくいが、「日々」に「にち/\」と仮名がふってあるのが分る
山田憲太郎氏は『香談・西と東』のあとがきで次のように述べている。
「歴史上の事実については十二分の確信を持っている。いちいち原拠をあげるような野暮なことはしないが、お尋ねを受ければいつでもお答えできる。直接原典と原資料にもとづいているから。」
私は作家でも研究者でもないが、こういった姿勢を肝に銘じているのである。