朝食:スクランブルド・エッグ、トースト(バタ)、紅茶(牛乳)
昼食:お芋おでん、五穀飯、けんちん汁〈精・春・8〉、香、白湯
夕食:、酎ハイ
間食:紅茶(牛乳)、酎ハイ
「日々徳用倹約料理角力取組 」 (にちにちとくようけにんやくりょうりすもうとりくみ)という江戸末期のおかず番附の精進方、春は前頭8枚目の「けんちん」。
けんちんは、漢字で書くと「巻繊」です。
もとはといえば普茶料理の一種で、「繊」とあるように、細切りにした材料(現在の中華料理だと「絲」)を揚げたり、煮たり蒸したものでした。
『黒白精味集』中巻・五「唐料理」
「
巻煮 八重なりのもやしを豆腐のうはに包かんぴやうにてむすび油上にして、からし酢にて出す。又、牛房のせん・にんじんのせん・芹の根・木くらげのせんなどうはに包、かんぴやうにて結び、薄
醤油にてさわ/\と煮て、からしを入、重引にもするなり。あぶらあげにはせず。これも巻煮と云」
こういった唐風料理が、いつどのような変遷を経て、芋の入った「けんちん汁」となったのか分りません。
この番附に載る「けんちん」は、いったいどちらでしょうか。