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有川 浩/著 「空の中」 [2007年12月21日(金)]
空の中

有川 浩/著

発行年月:2004年11月



200X年、二度にわたる航空機の事故。
その事故機のパイロットだった父を持つ少年、瞬は、父親の乗る飛行機が事故にあったその日、変わった生き物を見つける。
既に母親はなく、転勤のため移動の激しい父は少年を開業医を営む自身の父の元に預けていた。が、その祖父も今はなく、彼は、その周辺の人々に支えられて生活していた。
本当に一人ぼっちになった彼はその不思議な生き物に心のよりどころを求め、可愛がる。
しかし、その生き物が言葉を発するようになり・・・・。やがて、その実態が明らかになる。



この著者の本は以前、読んだ「塩の街」以来、2作目に読んだものです。
「塩の街」もSFの世界でしたが、これもSFの世界。
でも、物語のすじみちがしっかりあって、そこに登場する人物、ひとりひとりの心の動きが上手く表現されているかんじ。
長い話ですが、スラスラ読めました。
変わった生き物として登場し、少年に可愛がられる「フェイク」と名づけられた生き物も重要な存在のこの物語。「フェイク」かわいかったなぁ〜。でも、少し、切なかったり。
少年とのやりとりは、なかなかいじらしいです。

SFの世界とは、もしかして、言い切れないかも。
人間の知らない領域にまだ未確認な生物はいるのかも・・・・。
いるかもしれないけど、それをあえて探すとかせず、今の領域でそれぞれが平和に暮らせていければいいのよね?
なんて、この話を読みながら考えちゃいました。
「塩の街」も面白かったけど、これも良かった!
この著者の作品は、ほかにもまた、読んでみよう


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