サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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アガリクスによる抗肥満作用 [2013年04月19日(金)]
肥満研究の専門ジャーナルに、アガリクスによる抗肥満作用を示した基礎研究が、フランスのグループ(University Paris-Diderot)から報告されていました。
Obesity (Silver Spring). 2013 Mar;21(3):553-561.)




アガリクス(学名Agaricus blazei Murill)は、ブラジル原産の食用・薬用キノコで、抗腫瘍作用や免疫調節作用が知られており、多くの基礎研究で抗がん作用が報告されています。


また、臨床研究では、がん患者におけるQOL改善作用が示されており、

統合医療的アプローチ(統合腫瘍学)では、標準治療の補完療法として用いられます。





さて、今回の研究では、食事誘導性肥満モデル動物において、アガリクスによる抗肥満作用が検証されました。



具体的には、

Wistarラットを用いて、

高脂肪食あるいは対照食の2群について、

それぞれアガリクス投与群と非投与群として20週間の介入試験が行われています。




解析の結果、

対照食投与群に比べて、

高脂肪食投与群では、体重および体脂肪量の有意な増加が見出され、

高レプチン血症、高インスリン血症、インスリン抵抗性、耐糖能異常も認められました。



また、高脂肪食投与群では、

内臓脂肪組織において炎症関連マーカーの亢進も見出されています。




次に、

高脂肪食にアガリクス抽出物を併用投与した群では、

体重増加の抑制などの効果が示されました。



この効果は、

摂食量の低下によるものではなく、

また、

腸管細菌叢の変化によるものでもないということです。

(対照群、高脂肪食群、アガリクス併用群の比較でこれらの点に差は見出されていません。)



アガリクスの併用投与群において、

消費エネルギー量の増加と歩行活動量の増加が見出されたことから、

抗肥満作用の一部はこれらの働きを介すると推定されています。



その他、

アガリクス併用投与群では、

腸管での膵臓リパーゼ活性の低下が見出されたことから、

脂質吸収量の低下も示唆されました。





以上のデータから、

高脂肪食誘導性肥満に対して、

アガリクスの投与は、

摂食量を変化することはなく、

消費エネルギーを増大し、運動量を増加し、

膵臓リパーゼ活性を抑制することで、

抗肥満作用を示すと考えられます。





一般に、アガリクスは、肥満対策の機能性食品素材と認識されていませんので、

今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。




アガリクスは、基礎研究では抗がん作用について比較的多くのデータが知られています。

一方、ヒト臨床研究による報告はまだ少ないので、今後、エビデンスの集積が期待されます。

(アガリクスに限らず、キノコ類には抗がん作用が想定されますが、投与者全員に効果があるわけではありません。症例研究では、改善例が期待されると思います。
なお、腫瘍縮小という指標での改善例は限られると思ますが、QOLの改善ということであれば、比較的多くの被験者で期待できると想定されます。)



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