サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

2013年05月  >
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
群? (05/25)
整形美容 (05/25)
整形美容 (05/25)
PIG (05/25)
prada bags (05/25)
burberry bags (05/25)
ビタミンDが高いと高齢者の肺炎リスクが低い [2013年04月20日(土)]
今月の疫学研究の専門ジャーナル(電子版)に、高齢者における血中ビタミンD値と肺炎リスクとの関連を調べた研究が、フィンランドのグループ(University of Eastern Finland)から報告されていました。
(J Epidemiol Community Health. 2013 Apr 17)



近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。




ビタミンDは、免疫調節作用を有し、感染症リスクを低下させると考えられています。

日本の小児を対象にしたランダム化比較試験において、1日あたり1200IU(6マイクログラム)のビタミンDを投与することで、冬季のインフルエンザ罹患率が有意に低下しました。

ビタミンDによるインフルエンザ予防のメカニズムとして、抗ウイルス・抗菌作用を示すディフェンシン(defensin)の産生増加が考えられています。

ディフェンシンは、ヒトの単球や上皮細胞で産生されるペプチドの1種で、抗微生物活性を有しています。

ディフェンシンは、インフルエンザウイルスが細胞膜に付着するのを阻害し、ウイルス感染の成立を抑制します。

その他、ビタミンDは、サイトカイン類の産生を調節し、抗炎症作用を示すという報告もあります。
(抗炎症作用については、カテリシジン(cathelicidin)も知られています。)



高齢者では、肺炎が主要な死因の一つであり、予防/リスク低下が重要視されます。





さて、今回の研究では、高齢者における

血中ビタミンD値(25-OH-D3)と、肺炎罹患率との関連が調べられました。



具体的には、

フィンランド東部の高齢者用施設の入居者(男性723名、女性698名、53歳〜73歳)を対象に、

血中ビタミンD値(25(OH)D3)が測定されています。



(被験者は1998年から2001年の間に登録され、肺炎や呼吸器疾患は有していません。)

(Kuopio Ischemic Heart Disease Risk Factor studyという研究の一環です。)





解析の結果、

まず、

被験者のビタミンDの平均血中濃度は、43.5 ±17.8でした。



9.8年間の追跡期間中、

73名が、肺炎による入院エピソードを最低1回経験しました。



交絡因子で補正後、

ビタミンD値が

三分位で最低群では、最高群に比べて、

肺炎罹患率が2.6倍に達していたということです。




以上のデータから、

高齢者ではビタミンD値と肺炎罹患率との間に負の相関が示唆されます。





ビタミンDは、骨の健康維持や骨粗鬆症予防の必須栄養素として知られています。




近年、ビタミンDの機能性として、免疫調節作用や抗がん作用、インフルエンザ予防作用なども見出されてきました。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000 IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。



日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。



DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。





------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------

posted at 23:55 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
この記事のURL
http://www.dhcblog.com/kamohara/archive/2527
トラックバック
この記事へのトラックバック
URL http://www.dhcblog.com/kamohara/tb_ping/2527
コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
※画像に表示されている文字を入力してください(半角・大文字/小文字の区別なし)。
文字が読みづらい場合はこちらをクリックしてください。
captcha
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク

コメント

プロフィール


医学博士 蒲原聖可
自己紹介
ブログ
リンク集

http://www.dhcblog.com/kamohara/index1_0.rdf
ログイン
Mypagetopに戻る