胃がんリスクと関連する食事の要素に関する調査研究が,セルビアのグループから報告されていました。
(
J BUON. 2010 Jan-Mar;15(1):89-93.)
胃がんのリスクとして,塩分の摂取や喫煙などが広く知られています。
今回は,セルビアの病院において症例対照研究として,2005年から06年にかけて胃がんの確定診断を受けた102症例と,非がんである対照群の204例について,食事調査票による検討が行われました。
解析の結果,胃がんリスクとの正相関が示されたのは,肉類,デザート,ポテトなどであり,負の相関が見出されたのは,ネギ属の野菜(ネギ,ニンニク,ニラなど)や果物でした。
なお,豆類や魚類,乳製品については,有意差は認められていません。
平均的な日本人の食生活とは異なりますので比較は困難ですが,一般論として,塩分の摂りすぎを避け,喫煙せず,肉類を減らし,植物性食品を摂ることが推奨されます。
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