サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

2012年12月  >
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
村石太Dr&ナイチンゲール
維持透析患者でのL-カルニチンによる脂質代謝改善作用 (08/22)
最新トラックバック
10 (12/25)
あいう (12/04)
男性ホルモン、ビタミンDと精子機能 [2012年08月30日(木)]
男性機能研究の専門ジャーナルに、男性ホルモン・テストステロン、ビタミンD値、精子機能との関連を調べた調査研究が、中国のグループから報告されていました。
(Int J Androl. 2012 Jun 19. doi: 10.1111/j.)



アンドロゲン欠乏の男性では、テストステロンとビタミンDの相互作用が示唆されています。


しかし、男性不妊症において、この相互作用による精子機能や骨密度への影響は十分に知られていません。


そこで、今回の研究では、
男性不妊症と、
テストステロン、血中ビタミンD値、精子機能(精子の質)、骨密度の相関が検証されました。


具体的には、20〜40歳の男性559名を対象に、
横断研究として関連指標が調べられました。


なお、被験者は、

・骨粗鬆症のリスクを有する被験者(正常(不妊症ではない)男性195名、不妊症男性9名

・骨粗鬆症リスクのない、不妊症男性355名

(355名の内訳; oligo-, astheno-, teratospermic or normospermic infertile men (OATN men) 314名、 non-obstructive azoospermic men (NOA men)41名)

です。




解析の結果、

骨粗鬆症リスクのない、不妊症男性群では、

不妊症ではない群に比べて、

テストステロン値、腰椎と大腿の骨密度がいずれも有意に低値でした。
(p<0.05)



骨粗鬆症リスクのない不妊症男性群では、

テストステロン値と25(OH)D値が、骨密度の独立したリスク要因(all p&#8195;<&#8195;0.01)でしたが、

不妊症ではない男性群では、相関は認められていません。




テストステロン値による層別解析では、

テストステロン低値の群において、

骨粗鬆症リスクのない不妊症男性群は、不妊症ではない男性よりも骨密度が低値でした。




しかし、テストステロン高値の群では、この相関は見出されていません。



骨粗鬆症リスクのない不妊症男性(OATN)群では、

血中ビタミンD値が精子運動能と形態の独立した有意な決定要因(all p<0.05)でした。



この相関は、不妊症ではない男性では示されていません。
(motility: p=0.047; morphology: p=0.056)



OATN群では、テストステロン値が精子濃度と形態の有意な決定要因となっています。
(all p<0.001)



なお、いずれのグループでも、テストステロン値とビタミンD値との間の相関は見出されませんでした。



以上のデータから、

不妊症ではない男性に比べて、
不妊症の男性では、
テストステロン値と骨密度が低いこと、


不妊症の男性において、
血中ビタミンD値とテストステロン値は、
低い骨密度、低い精子の質と機能と相関すること


が考えられます。




ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。

多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。


DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。


男性機能に関連する機能性食品として、

DHCでは、マカトンカットアリを製品化しています。




------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------

posted at 23:58 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
この記事のURL
http://www.dhcblog.com/kamohara/archive/2294
トラックバック
この記事へのトラックバック
URL http://www.dhcblog.com/kamohara/tb_ping/2294
コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
※画像に表示されている文字を入力してください(半角・大文字/小文字の区別なし)。
文字が読みづらい場合はこちらをクリックしてください。
captcha
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク

コメント

プロフィール


医学博士 蒲原聖可
自己紹介
ブログ
リンク集

http://www.dhcblog.com/kamohara/index1_0.rdf
ログイン
Mypagetopに戻る