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オメガ3系脂肪酸による脳機能維持作用 [2013年06月25日(火)]
今月の脳研究の専門ジャーナル(電子版)に、オメガ3系脂肪酸サプリメントによる脳機能への作用を調べた臨床研究が報告されていました。
(Cereb Cortex. 2013 Jun 24.)




EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。





これまでの研究では、

オメガ3系脂肪酸を多く含む魚類の摂取が、脳の老化に対して有用であることが示されています。



そこで、今回の研究では、

オメガ3系脂肪酸サプリメントの投与による脳機能への影響が検証されました。





具体的には、

50歳から75歳の健康な男女65名(男性35名、女性30名)を対象に、

1日あたり2.2グラムのオメガ3系脂肪酸サプリメント

あるいは

偽薬のいずれかが26週間投与され、

介入の前後で、

認知機能や脳画像、血管マーカー、血液生化学データが比較されました。



解析の結果、

オメガ3系必須脂肪酸投与群では、

偽薬群に比べて、

実行機能 (executive function、作業記憶能力・選択的注意能力・衝動性抑制能力などを統合した前頭前皮質機能の指標)の有意な改善(P = 0.023)が見出されたということです。





また、

白質の微細構造の完全性および灰白質容積、IMT(内膜中膜複合体厚)、拡張期血圧に対する好影響も認められました。




脳機能である実行機能の改善と、
オメガ3系脂肪酸の変化、末梢のBDNFとの正相関、


空腹時インスリン値との負の相関が見出されています。





以上のデータから、

健康な中高年におけるオメガ3系必須脂肪酸サプリメント投与による脳機能維持作用が示唆されます。



EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸では、抗炎症作用を介した動脈硬化抑制作用による生活習慣病予防効果が知られています。


オメガ3系脂肪酸の抗炎症作用のメカニズムとして、以前は、オメガ6系との比率からアラキドン酸カスケードへの機序が考えられていました。


現在では、これに加えて、EPAとDHAの代謝物自体に抗炎症作用があることがわかっています。





臨床研究におけるオメガ3系脂肪酸の投与量は、1日あたり数百ミリグラムから4グラム程度です。


また、EPA:DHA=2〜3:1の割合です。


日本人の食事摂取基準では、EPAおよびDHAの摂取量を一グラム/日としています。


EPAもDHAも、どちらも健康維持や疾病予防に重要です。


一般に、DHAは脳の栄養素、EPAは血管の栄養素といえるでしょう。






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