今月の栄養学の専門ジャーナルに、小児におけるサプリメントの利用と栄養状態との関連について検討した調査研究が、米国のグループから報告されていました。
(J Am Diet Assoc. 2008 Nov;108(11):1874-80.)
今回の研究は、ハワイ州の8歳から11歳までの小児(オアフ島115名、ハワイ島70名)を対象に実施されています。
前日および前月のサプリメント利用について調査された結果、それぞれ26%(n=48)および40%(n=74)がサプリメントを利用していたということです。
栄養素の充足率は、食事のみに由来する栄養素に限定すると33%〜100%であったのに対して、サプリメントも含めた栄養素では59%〜100%というデータになっています。
特にビタミンA、E、Eにおける充足率の改善が顕著でした。
以上のデータから、小児におけるサプリメントの利用は、栄養素の充足率改善に有用であることが示唆されます。
適切な食事が基本という姿勢は、小児も大人も同様ですが、食生活やライフスタイルの変化に応じて、サプリメントを上手に利用するという選択肢を考慮することも大切でしょう。 |