サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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植物エストロゲンによる更年期症状改善作用:メタ解析 [2014年10月05日(日)]
朝から大雨でしたが、本日も、統合医療学会のセミナーで司会/座長を務めさせていただきました。



帰りに、演者の先生と、東京大学構内の「廚 菓子 くろぎ」に立ち寄り、和菓子と(和菓子にあう日本の)コーヒーをいただきました。



さて、本日の私的なお勉強日記です。

婦人科学の専門ジャーナルに、植物エストロゲンによる更年期関連症状に対する有効性を検証したメタ解析が報告されていました。
(Climacteric. 2014 Sep 29:1-21.)




大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用も注目されています。




今回の研究では、

植物エストロゲンによる更年期障害に対する有効性についてメタ解析が行われました。


具体的には、

2013年9月末までの
主要医学データベース(Medline, Cochrane, EMBASE, Google Scholar)が対象となり、


植物エストロゲン、イソフラボン、クメストロール、大豆、レッドクローバーが検索され、

更年期障害を有する女性を対象にしたランダム化比較試験が対象となりました。



アウトカムとして、
Kupperman index (KI)の変化、ほてりの頻度、副作用などが調べられています。




543報が抽出され、

15報のランダム化比較試験が対象となりました。


被験者数は、30名から252名であり、

被験者の平均年齢は、

偽薬群では、49 〜 58.3歳、

植物エストロゲン群では、 48 〜 60.1歳でした。

介入期間は3ヶ月〜12ヶ月でした。


まず、

7報のメタ解析では、KIには両群間で有意差は認められませんでした。


次に、

10報のメタ解析では、

ほてりについて、植物エストロゲン投与により、偽薬群に比べて、ほてりの頻度の有意な減少(改善)が見いだされました。
(p < 0.005)



その他、

5報のメタ解析では、有害事象/副作用について両群間に差は認められていません。
(p = 0.175)




以上のデータから、

植物エストロゲンによる女性ホルモン様作用を介した更年期関連症状(ほてり)の改善作用が示唆されます。





DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。





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