サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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葉酸の低値は双極性障害のリスク:系統的レビュー/メタ解析 [2019年10月31日(木)]
今月の精神医学の専門ジャーナルに、葉酸の血中濃度と、双極性障害リスクとの関連を検証した系統的レビュー/メタ解析が、台湾のグループから報告されていました。
(BMC Psychiatry. 2019 Oct 22;19(1):305.)


双極性障害は、主要な精神疾患の一つです。

原因は明確ではありませんが、臨床栄養学の分野では、オメガ3系脂肪酸(EPAやDHA)、ビタミンB群は、脳神経の働きに必須であることから、双極性障害でもこれらの成分は重要と考えられます。


今回の系統的レビュー/メタ解析では、

双極性障害患者での葉酸の血中濃度が調べられました。

具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Embase, ScienceDirect, ClinicalKey, Cochrane Library, ProQuest, Web of Science, and ClinicalTrials.gov)


2018年12月21日までに収載された論文から関連論文が検索され、

6報から、

双極性障害患者481名、

対照群760名

のデータが解析の対象となりました。


メタ解析の結果、

血中葉酸値は、

正常対照群に比べて、

双極性障害患者群では、

有意に低値でした。

(Hedges' g = - 0.211, 95%CI = - 0.391 to - 0.031, p = 0.021).


以上、今回の系統的レビュー/メタ解析から、

双極性障害患者では、血中の葉酸低値/葉酸の摂取不足があると考えられます。




葉酸はビタミンB群の一つです。

成人の場合、生活習慣病、特に動脈硬化性疾患に対する葉酸サプリメントの効果が知られています。


葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。


実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する

葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240㎍の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:52 | この記事のURL
女性ダンサーの体組成を高たんぱく食が改善する [2019年10月30日(水)]
今月の応用生理栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、高たんぱく食による女性ダンサーでの体組成への作用を検証した臨床研究が、米国のグループ(University of Idaho)から報告されていました。
(Appl Physiol Nutr Metab. 2019 Oct 24)


女性アスリートでは、理想的なボディイメージや体形と、身体能の向上や維持とのバランスにおいて、食事と体組成が重要です。



ダンスパフォーマンスにおいて、タンパク質の十分な摂取は、体組成に好影響を与えると考えられます。

今回の研究では、

女子学生ダンサーにおいて、

ホエイプロテイン(乳清タンパク質)の摂取による体組成への作用が検証されました。


具体的には、

女子学生ダンサー21名(19.6 ± 1.4 years)を対象に、

・タンパク質摂取群(25g×3回/日)、

・偽薬投与群

の2群について、12週間の投与が行われ、

0、6週、12週の時点で、体組成や代謝関連指標が測定されました。

解析の結果、

まず、体重や脂肪量、除脂肪体重では、両群間で有意差は検出されませんでした。

次に、
体組成インデックス(BCI= (LSTpost-LSTpre)+(FMpre-FMpost))では、

偽薬投与に比べて、
PLA (-1.8 ± 3.1; p=0.048)

タンパク質投与群において、有意な改善が見出されました。
PRO (+0.6 ± 1.9)


以上のデータから、

女子学生ダンサーにおいて、

乳清タンパク質の摂取による体組成指数(BCI)への好影響が示唆されます。


女性ダンサーやアスリートの一部では、

体脂肪が少なくなりすぎて、月経不順や無月経が生じることも知られています。
(適度な体脂肪がないと、レプチンの分泌が少なくなるためです。)

したがって、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどサプリメントも用いて、適切な栄養指導が必要です。





DHCでは、大学との共同研究にて、

DHCのコエンザイムQ10投与によって、運動負荷時の活性酸素による酸化障害の抑制作用を報告しています。



具体的には、

トレッドミルを用いた60分間の持久走の負荷に際して、運動前の1週間、DHCのコエンザイムQ10 およびビタミンC、ビタミンEを摂取した群では、摂取しなかった群に比べて、尿中8-OHdG値の上昇が抑制(=運動による酸化障害の発生が抑制)されたというデータです。

運動習慣を有する場合、

マルチビタミンマルチミネラルに加えて、





コエンザイムQ10、



αリポ酸、



ビタミンC(ハードカプセル)、



ビタミンBミックス


アミノ酸



を利用することが好ましいと考えられます。






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ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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ウコンによる高血圧改善作用:系統的レビュー/メタ解析 [2019年10月29日(火)]
今月の生薬学の専門ジャーナルに、ウコンによる高血圧改善作用を示した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(Pharmacol Res. 2019 Oct 21:104505.)


日本では、4000万人以上が高血圧と推計されています。

高血圧は、心臓病や脳卒中、慢性腎臓病、認知症のリスクとなることから、改善が必要です。



ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用を示します。

これまでの多くの研究により、生活習慣病や難治性疾患への有用性が示唆されてきました。


さて、今回の系統的レビュー/メタ解析では、

ウコン(ターメリック)/クルクミンによる血圧への作用が検証されました。


具体的には、主要医学データベースを用いて、
(Medline, Embase, Scopus, ISI Web of Science, Google Scholar, Cochrane library)

2019年5月までの収載論文から、
クルクミン/ウコンを投与し、収縮期血圧/拡張期血圧への作用を調べたランダム化比較試験が検索され、

11報から、734名の被験者データがメタ解析の対象となりました。


メタ解析の結果、

まず、
全体の解析では、

クルクミン/ウコン投与による収縮期血圧(-0.69 mmHg; 95% CI: -2.01, 0.64; I2 = 18%) や拡張期血圧 (0.28 mmHg; 95% CI: -1.12, 1.68; I2 = 53%)のいずれでも有意な変化は見られませんでした。

次に、

層別解析では、

12週間以上のクルクミン/ウコンサプリメント投与群において、

収縮期血圧の有意な低下(改善)が見出されました。
(-1.24 mmHg; 95% CI: -2.26, -0.22; I2 = 0%)

なお、拡張期血圧では有意差は検出されませんでした。
(0.29 mmHg; 95% CI: -0.65, 1.22; I2 = 1%)

以上のメタ解析から、

クルクミン/ウコンによる高血圧への好影響が示唆されます。


クルクミン/ウコンは、抗炎症作用があるため、慢性炎症による動脈硬化を抑えることで、高血圧の予防や改善にも有用と考えられます。

今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待されます。


先行研究では、ウコンのクルクミンによる生活習慣病の改善など多彩な作用が示されています。




クルクミンによる耐糖能異常での血糖低下作用:メタ解析



ウコン/クルクミンによる脂質代謝改善:メタ解析



ウコン/クルクミンのレプチンへの作用:メタ解析




クルクミンによるアディポネクチンとレプチンへの働き@メタボリック症候群


クルクミンサプリメントによる抗炎症・抗酸化作用@過体重




DHCでのウコンサプリメントには、下記の製品があります。


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3種のウコンパワーで不調をブロック






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posted at 23:56 | この記事のURL
ピクノジェノールによる高血圧改善:メタ解析 [2019年10月28日(月)]
今月の生薬学の専門ジャーナル(電子版)に、ピクノジェノールによる高血圧改善作用を示した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(Phytother Res. 2019 Oct 21.)



ピクノジェノールは、フランス海岸松に由来する機能性食品素材で、フラボノイド類が主成分です。


フラボノイド類による抗炎症作用や抗酸化作用を介した効果が示されており、生活習慣病の予防からアンチエイジング医学まで、広く利用されています。

ピクノジェノールが心血管リスクを低減する:メタ解析


ピクノジェノールによる高血圧改善作用:メタ解析


ピクノジェノールによる脂質代謝改善作用:メタ解析



また、女性に多い、下肢のむくみや静脈瘤への対策の機能性成分としても知られています。


ピクノジェノールによる慢性静脈不全の症状改善作用


さて、今回の系統的レビュー/メタ解析では、

ピクノジェノールによる血圧への作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Scopus, Web of Science, Google Scholar)


2018年3月までの収載論文から、

成人を対象に、

ピクノジェノールによる血圧への作用を調べた臨床試験が検索され、

12報、922名がメタ解析の対象となりました。

メタ解析の結果、

ピクノジェノールサプリメント投与により、

収縮期血圧の有意な低下、
(-3.22 mmHg; 95% CI [-5.52, -0.92])

拡張期血圧の有意な低下
(DBP; -1.91 mmHg; 95% CI [-3.64, -0.18])

が見出されました。

層別解析では、

ピクノジェノールが補完療法として他の治療と併用された群において、

収縮期血圧の顕著な低下が認められました。


また、
ピクノジェノールによる拡張期血圧の低下作用は、

12週間を超える投与期間の臨床試験で有意でしたが、

12週以下の投与期間では有意な作用は検出されませんでした。


以上、今回の系統的レビュー/メタ解析から、

ピクノジェノールサプリメント投与により、

収縮期血圧および拡張期血圧への好影響が示唆されます。

今後、高血圧治療における補完療法としてピクノジェノールサプリメントの臨床的意義の検証が期待されます。




DHCでは、安全性・有効性・経済性(費用対効果)に優れた
ピクノジェノール
を製品化しています。



ピクノジェノールによる抗炎症作用:系統的レビュー/メタ解析


ピクノジェノールによる高血圧改善作用:メタ解析


ピクノジェノールによる血栓後症候群と深部静脈血栓症のリスク低減作用


産後の下肢静脈瘤に対するピクノジェノールの効果


ピクノジェノール+L-シトルリンによる勃起障害(ED)改善効果



ピクノジェノール由来ポリフェノールは関節内の滑液に移行する



シェーグレン症候群に対するピクノジェノールの働き




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地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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出講@第2回健康促進・未病改善医学会学術総会 [2019年10月27日(日)]
本日、第2回健康促進・未病改善医学会学術総会が開催されました。

私は、
「公民連携による健康促進・未病改善のための取り組み:

健康マイレージ制度、肥満減量プログラム、葉酸サプリプロジェクト」

として出講させていただきました。

また、理事長の教育講演の座長も担当いたしました。


健康づくり推進、生活習慣病の予防や改善、健康寿命の延伸といった視点から、未病改善が重要と考えられます。




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ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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出講@綾瀬市健康スポーツフェスティバル [2019年10月26日(土)]
今日は、神奈川県綾瀬市で開催された健康スポーツフェスティバルにて、

健康長寿のためのサプリメント・健康食品の活用講座
--「葉酸」が認知症・脳卒中を防ぐ!--

という演題で出講させていただきました。


開催にあたり、綾瀬市役所の健康づくり推進課の皆様にご尽力をいただきましたこと、感謝申し上げます。


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アジア系アメリカ人での補完代替療法の利用状況 [2019年10月25日(金)]
今月の公衆衛生学の専門ジャーナル(電子版)に、アジア系アメリカ人における補完代替療法の利用状況を調べた研究が、ハワイ大学のグループから報告されていました。
(J Immigr Minor Health. 2019 Oct 3.)


今回の研究では、

2012年の米国での全国健康面接調査のデータから、
(2012 National Health Interview Survey)

アジア系アメリカ人2214名を対象に、

治療を目的とする補完代替医療(CAM)利用状況が調べられました。


アジア系アメリカ人は、

中国系、

インド系、

フィリピン系、

その他のアジア系の4グループに分類されています。


解析の結果、

治療のためのCAMを利用していたアジア系アメリカ人は、9%でした。


また、6%は、CAMを慢性疾患や慢性の状態に利用していました。


これは、医学的な多元主義の一形態であると推定され、

東洋医学と西洋医学を合わせたアプローチであると考えられます。

なお、
アジア系アメリカ人のグループの中では、

その他のグループが、最も高いCAM利用率でした。


また、

CAM利用と相関していた因子は、

65歳以上であること、

高い学歴であること(大卒以上)

でした。

アジア系アメリカ人の中では、SESがCAM利用の予知因子でした。


以上のデータから、

アジア系アメリカ人では、医学的な多元主義として、慢性疾患などの病態や疾病の治療の目的で、補完代替医療が利用されていることが示唆されます。




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L-カルニチンによる糖代謝改善作用:系統的レビュー/メタ解析 [2019年10月24日(木)]
L-カルニチンによる糖代謝改善作用を示した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(EXCLI J. 2019 Aug 19;18:631-643.)



カルニチンは、アミノ酸誘導体で、食肉(ラム肉)や乳製品に豊富に存在します。



カルニチン(L-カルニチン)は、脂肪の代謝に必要な機能性成分です。

(長鎖脂肪酸は、L-カルニチンと結合することでミトコンドリアに入ります。)

(高齢者では、L-カルニチンの摂取は不足しているため、通常の脂肪酸ではエネルギー源として利用できないためい、L-カルニチンサプリメントを摂るか、中鎖脂肪酸を利用することが必要です。)



L-カルニチンに関する研究では、中性脂肪やVLDLコレステロールの低下作用、肝臓での脂肪蓄積の抑制、運動能向上作用、肥満での減量など、多彩な働きが示されています。


例えば、次の報告があります。

カルニチンによる運動耐用能の亢進@アスリート


サルコペニア対策としてのLカルニチンの有用性



Lカルニチンは、ラム肉などに豊富であるため、高齢者では間違いなく不足しています。


さて、

今回の系統的レビュー/メタ解析では、

L-カルニチンによる糖代謝への作用が検証されました。

具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(MEDLINE, EMBASE, Cochrane Library, Web of Science, PubMed, Google scholar)

1990年から2019年2月までの収載論文から、関連論文が検索され、

37報がメタ解析の対象となりました。

解析の結果、

L-カルニチンサプリメントの投与により、

空腹時血糖値の有意な低下、
(WMD: -4.57; 95 % CI: -6.88, -2.25),

インスリン値の有意な低下、
(WMD: -1.21; 95 % CI: -1.85, -0.57)

インスリン抵抗性 (HOMA-IR) の有意な低下、
(WMD: -0.67; 95 % CI: -0.90, -0.44)

HbA1C値の有意な低下、
(WMD: -0.30; 95 % CI: -0.47, -0.13).

が見出されました。


以上、今回のメタ解析から、

L-カルニチンによる糖代謝改善作用が示唆されます。

今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待されます。




慢性疲労症候群や線維筋痛症では、ミトコンドリア機能の不全あるいは‘ミトコンドリア疲労’ともいうべき病態が考えられます。

そこで、ミトコンドリア機能に対する有用性が期待できる機能性食品成分として、

コエンザイムQ10、L-カルニチン、αリポ酸が用いられます。




コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。






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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
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出講@第78回日本公衆衛生学会 [2019年10月23日(水)]
本日は、第78回日本公衆衛生学会でした。

ヘルスプロモーションのセッションの一般演題にて、

「公民連携による保健事業:健康ポイント、肥満メタボ脱出、葉酸サプリプロジェクト」

として発表いたしました。

地方自治体とDHCとの連携による保健事業の取り組みの成果です。



DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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胃切除後の胃がん患者ではビタミンB12不足によりアルツハイマー病リスクを高める [2019年10月22日(火)]
今月の腫瘍外科学の専門ジャーナル(電子版)に、胃切除後の胃がん患者において、ビタミンB欠乏がアルツハイマー病のリスクを高めることを示した臨床研究が報告されていました。
(Ann Surg Oncol. 2019 Oct 11.)


高ホモシステイン血症は、アルツハイマー病のリスクであり、

ホモシステインサイクルの代謝には、葉酸、ビタミンB6、B12が必須です。

十分な量の葉酸摂取のためには、葉酸サプリメントの利用が確実です。

ビタミンB12は、動物性食品に含まれていることから、ビーガンではサプリメントを利用することになります。

また、ビタミンB12の吸収には、胃から分泌される内因子が必要です。

そのため、胃がんで胃切除後では、内因子がなく、食事由来のB12が吸収されないので、ビタミンB12を補給する必要があります。

(なお、胃全摘後には、内因子がないため、非経口投与(筋注)が原則とされてきました。
しかし、B12は内因子との結合がなくても、単体で受動的にある程度吸収されることが知られています。
総吸収量の1〜2%がこの受動的吸収によるものであり、
内因子欠乏状態でも機能します。

そこで経口投与により、B12を補充することも可能であり、投与量は1,000〜2,000㎍/日が推奨されています。)

さて、
今回の研究では、

胃がんでの胃切除後において、アルツハイマー病リスクとビタミンB12との関連が検証されました。

具体的には、

2008年から2012年の間に、
胃がんに対する根治術としての胃切除後の50歳以上の患者63,998名と、

年齢や性別を一致させた非腫瘍の対照群203,276名の2群を対象に

2017年までのフォローアップが行われました。


解析の結果、

まず、

胃切除後の胃がん患者では、

アルツハイマー病リスクが8%、有意に高くなっていました。
[aHR) 1.08, 95% CI 1.03-1.14]


特に、
胃全摘後の患者では、39%の有意なリスク上昇を示しました。
(aHR 1.39, 95% CI 1.25-1.54)

一方、

胃がんサバイバーでは、
(胃全摘あるいは部分摘出ののいずれでも)
血管性認知症のリスクは低下していました。
(aHR 0.85; 95% CI 0.73-0.98)

なお、

胃全摘後に、ビタミンB12サプリメントを継続して摂取していた群では、

対照群に比べて、

アルツハイマー病リスクが29%低下していました。
(aHR 0.71; 95% CI 0.54-0.92).


胃がん根治術としての胃全摘後の患者では、

対照群に比べて、

アルツハイマー病リスク上昇、血管型認知症のリスク低下という相関が見出されました。


以上のデータから、

ビタミンB12欠乏がアルツハイマー病のリスクとなること、

特に、胃全摘術後では、ビタミンB12欠乏によるアルツハイマー病リスクが高くなることが示唆されます。


葉酸は、悪玉のアミノ酸であるホモシステイン値を抑制することで、動脈硬化や脳萎縮の進行を抑える働きがあります。

葉酸の強化食品やサプリメントの摂取が、認知症や脳卒中を予防することもわかっています。

例えば、アメリカでは、20年以上も前の1998年に、葉酸の食品への添加を法律で義務付けました。

その結果、翌年から脳卒中の死亡率が減少しています。

また、2000年に比べて、2012年の時点で、認知症の有病率が24%も減少しています。

これらの効果を得るための葉酸摂取の基準は、1日当たり400㎍です。

なお、日本人の食事摂取基準では、貧血の予防のための推奨量になっており、
240㎍という低い値に設定されています。
(推奨値が低い値なので、葉酸は不足していないことになっています。)

しかし、アメリカやWHOでは、400㎍が推奨量として設定されており、食事からだけでは、日本人は摂取不足です。

認知症も増えています。

そこで、簡便で確実に葉酸を400㎍摂る方法として、葉酸サプリメントの利用をお勧めします。

もちろん、私自身もDHC葉酸サプリメントを毎日とっています


茨城県 境町

お茶特有のカテキンと葉酸のパワーが、これからの生き生きとした毎日を応援します!

D1185 【境町限定】さしま茶+葉酸サプリメント 180日分(30日分×6個)

寄附金額 10,000 円




これまでのたくさんの研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240㎍の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
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プロバイオティクスによるNAFLD改善作用:メタ解析 [2019年10月21日(月)]
消化器病学の専門ジャーナルに、プロバイオティクスによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の改善作用を示した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(Therap Adv Gastroenterol. 2019 Sep 25;12:1756284819878046.)


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肥満やインスリン抵抗性を伴う生活習慣病です。

近年、生活習慣の変化や肥満の増加とともに、

アルコールの摂取量が少ない人に見られる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病的意義が問題となっています。


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、

単純性脂肪肝と

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-alcoholic steatohepatitis)に分けられ、
後者は肝硬変や肝がんへの進行リスクが問題となります。


さて、

今回の系統的レビュー/メタ解析では、

NAFLDにプロバイオティクスを投与したランダム化比較試験を対象に有用性が検証されました。

具体的には、主要医学データベースを用いて関連論文が検索されました。
(PubMed, Embase, the Web of Science, the Cochrane Library, China National Knowledge Infrastructure, Wan Fang Data, VIP Database)


解析の結果、

NAFLD患者において、

プロバイオティクスの投与により

体重の減少:2.31 kg

BMIの低下:1.08 kg/m2

肝機能の有意な改善
(ALTの減少;7.22 U/l, ASTの減少;7.22 U/l, ALPの減少;25.87 U/l, γGTPの減少; 5.76 U/l)

脂質代謝指標の有意な改善
(総コレステロール値、LDL値、TG値の有意な低下;-0.73, -0.54, -0.36)

が見出されました。


また、
糖代謝指標では、

プロバイオティクスの投与により、

血糖値の;4.45 mg/dl、


インスリン値の低下;0.63

が見出されました。

さらに、

サイトカイン類では、

プロバイオティクスの投与により、

TNFαの有意な低下;0.62,

レプチン値の有意な低下;1.14

が検出されました。

その他、

肝臓での脂肪蓄積の指標(liver fat infiltration)は、プロバイオティクスの投与により、有意な改善を示しました。
(RR;2.47, 95% CI, 1.61-3.81, p&#8201;<&#8201;0.001).


以上の系統的レビュー/メタ解析から、

NAFLDに対するプロバイオティクス投与による改善作用が示唆されます。




NAFLD/NASHに対する機能性食品素材の有用性を示した報告として、下記の研究が知られています。



オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の改善:メタ解析



オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)



コエンザイムQ10による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での抗炎症作用


レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用


レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)でのインスリン抵抗性改善作用






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posted at 23:56 | この記事のURL
ピクノジェノールが心血管リスクを低減する:メタ解析 [2019年10月20日(日)]
今月の薬理学研究の専門ジャーナルに、ピクノジェノールによる心血管リスクへの作用を検証した系統的レビュー/メタ解析が、イランとオーストラリアのグループから報告されていました。
(Pharmacol Res. 2019 Oct 1:104472.)



ピクノジェノールは、フランス海岸松に由来する機能性食品素材で、フラボノイド類が主成分です。


フラボノイド類による抗炎症作用や抗酸化作用を介した効果が示されており、生活習慣病の予防からアンチエイジング医学まで、広く利用されています。


また、女性に多い、下肢のむくみや静脈瘤への対策の機能性成分としても知られています。


今回の系統的レビュー/メタ解析では、

ピクノジェノールによる心血管代謝関連指標への作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Scopus, ISI Web of Science)

2018年10月までに収載された論文が対象となり、

ピクノジェノール投与による心血管代謝指標を測定したランダム化比較試験が検索され、

24報のRCTの1594名のデータがメタ解析の対象となりました。


解析の結果、

ピクノジェノール投与による空腹時血糖値の有意な低下、
(WMD: -5.86&#8201;mg/dl; 95% CI: -9.56, -2.15)

HbA1c値の有意な低下、
(WMD = -0.29%, 95%CI: -0.56, -0.01),

収縮期血圧の有意な低下、
(WMD: -2.54 mmhg; 95% CI: -4.08, -0.99)

拡張期血圧の有意な低下、
(WMD: -1.76 mmhg; 95% CI: -3.12, -0.41)

BMIの有意な低下
(WMD: -0.47&#8201;kg/m2; 95% CI: -0.90, -0.03)

LDLコレステロール値の有意な低下、
(WMD: -7.12&#8201;mg/dl; 95% CI: -13.66, -0.58)

HDLコレステロール値の有意な上昇
(WMD: 3.27&#8201;mg/dl; 95% CI: 0.87, 5.66).

が見出されました。

以上、今回のメタ解析から、

ピクノジェノールによる心血管リスク因子の改善作用が示唆されます。


今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。




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ピクノジェノールによる抗炎症作用:系統的レビュー/メタ解析


ピクノジェノールによる高血圧改善作用:メタ解析


ピクノジェノールによる血栓後症候群と深部静脈血栓症のリスク低減作用


産後の下肢静脈瘤に対するピクノジェノールの効果


ピクノジェノール+L-シトルリンによる勃起障害(ED)改善効果



ピクノジェノール由来ポリフェノールは関節内の滑液に移行する



シェーグレン症候群に対するピクノジェノールの働き



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posted at 23:55 | この記事のURL
第1回日本脳サプリメント学会 [2019年10月19日(土)]
本日、第1回日本脳サプリメント学会が開催されました。


私は、理事として参加させていただくことになりました。

学会では、認知症の予防が重要なテーマとなります。

サプリメントだけではなくて、非薬物療法全般が対象となっています。

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イヌリン型炭水化物が肥満2型糖尿病での糖代謝を改善:メタ解析 [2019年10月18日(金)]
糖尿病研究の専門ジャーナルに、イヌリン型炭水化物の摂取による糖代謝への作用を検証した系統的レビュー/メタ解析が、中国のグループから報告されていました。
(J Diabetes Res. 2019 Aug 27;2019:5101423.)



先行研究では、

イヌリン型フルクタンによる脂質代謝と糖代謝の改善作用:メタ解析


といった報告があります。


イヌリンを含む機能性食品素材としては、菊芋(キクイモ)が知られています。

(キクイモは、北米原産のキク科の植物で、ショウガに似た根茎/塊根にイヌリンを多く含みます。

ヤーコンは、南米原産のキク科の植物で、サツマイモのような根茎を有しており、

それそれ別物です。)


イヌリン(イヌリン型炭水化物)は、基礎研究において、糖代謝改善やインスリン抵抗性の改善が示されています。

今回の系統的レビュー/メタ解析では、

2型糖尿病患者および肥満者において、

イヌリン型炭水化物によるインスリン抵抗性への作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、

2018年12月25日までの収載論文が検索され、

25報が解析の対象となりました。

11報はメタ解析、

5報が2型糖尿病、

9報は肥満者でした。


まず

BMIでは、
イヌリン型炭水化物による介入後の減少は見出されませんでした。
(P = 0.08)


一方、

空腹時血糖値、空腹時インスリン値、HbA1c、HOMA-IRでは、有意な減少が見出されました。


14報の系統的レビューでは、

血糖値、インスリン値、HbA1cへの作用は議論の余地が残されていました。

一方、
単純肥満を対象にした7報のうち、1報では、イヌリン型炭水化物によるHOMA-IRの有意な改善が見出されました。


以上の系統的レビュー/メタ解析では、

イヌリン型炭水化物は、肥満の2型糖尿病において、インスリン抵抗性の改善作用が示唆されます。



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厚労省による国民健康栄養調査では、
日本人の男女とも、一日あたりの食物繊維の摂取不足が示されています。

教科書的には、
もっと食物繊維をとりましょう
となりますが、実際に充足されていない状況が何十年も続いているわけですので、

補完的に、健康食品/サプリメントで食物繊維を補い、健康増進や疾病予防に利用することが合理的と考えます。



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posted at 23:52 | この記事のURL
食物繊維が子宮体がんリスクを低下:メタ解析 [2019年10月17日(木)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、食物繊維の摂取と、子宮体がんリスクとの関連を調べたメタ解析が、中国のグループから報告されていました。
(Nutr Cancer. 2019 Oct 4:1-9.)



食物繊維は、がんをはじめとする生活習慣病のリスク低減に有用です。

最近の研究では、次の報告があります。




10グラムの食物繊維が膵臓がんリスクを12%低下:メタ解析



10グラムの食物繊維が乳がんリスクを4%低下:メタ解析


毎日10グラムの食物繊維摂取で大腸がんリスクが10%低下


食物繊維10gで全死亡率が11%低下:メタ解析


食物繊維の摂取と全死亡率・心血管疾患死・がん死亡の低下


今回の系統的レビューでは、

食物繊維の摂取と、

子宮体がんリスクとの関連が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、

2018年6月30日までの収載論文から関連論文が検索され、

16報(6,563症例)が解析の対象となりました。


解析の結果、

食物繊維の摂取が多いと、子宮体がんリスクが低下するという有意な相関が見出されました。
(RR&#8201;=&#8201;0.86, 95% CI: 0.78, 0.93)

層別解析では、

この相関は、症例対照研究においてより顕著であり、

アメリカおよびアジアでの研究で顕著でした。

交絡因子では、

教育、
(RR&#8201;=&#8201;0.74; 95% CI: 0.60, 0.88)

年齢、
(RR&#8201;=&#8201;0.70; 95% CI: 0.57, 0.83),

NOSスコアが6
(RR&#8201;=&#8201;0.81; 95% CI: 0.67, 0.95)

NOSスコアが7
(RR&#8201;=&#8201;0.75; 95% CI: 0.62, 0.88)

で補正後により顕著な相関として見出されました。

以上、
今回のメタ解析データから、

食物繊維の摂取と、

子宮体がんリスクとの間に、有意な負の相関が見出されました。



食物繊維は、がんをはじめとする生活習慣病のリスク低減に有用です。

最近の研究では、次の報告があります。



10グラムの食物繊維が膵臓がんリスクを12%低下:メタ解析



10グラムの食物繊維が乳がんリスクを4%低下:メタ解析


毎日10グラムの食物繊維摂取で大腸がんリスクが10%低下


食物繊維10gで全死亡率が11%低下:メタ解析


食物繊維の摂取と全死亡率・心血管疾患死・がん死亡の低下



食物繊維の摂取による高血圧リスク低減効果




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日本人の男女とも、一日あたりの食物繊維の摂取不足が示されています。

教科書的には、
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posted at 23:56 | この記事のURL
南九州市「知覧茶×葉酸」サプリ健康プロジェクト:健康長寿セミナー開催 [2019年10月16日(水)]
今日は、鹿児島県南九州市での公民連携による健康づくり施策である「「知覧茶×葉酸」サプリ健康プロジェクト」の一環として、「健康セミナー」が開催されました。



[知覧茶カテキン+葉酸]が認知症と脳卒中を防ぎます!

--健康長寿のためのサプリメント・健康食品の活用法--

という演題で出講させていただきました。


多くの皆様にご参加いただき感謝申し上げます。
また、開催にあたり、南九州市役所の皆様に様々なご尽力をいただきました。

鹿児島県南九州市×DHC カテキン・葉酸配合サプリ「知覧茶パワー」を共同開発 〜健康プロジェクトを始動!〜




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DHC赤沢温泉郷×自然農法 [2019年10月15日(火)]
今日は、伊東市に日帰りでいってきました。

市内の自然農法の圃場を見学した後、

DHC赤沢温泉郷にて、意見交換を行いました。

今日の午後、赤沢日帰り温泉館からの眺めです。



posted at 23:57 | この記事のURL
薬用リップ@ANA機内誌 [2019年10月14日(月)]
今日、飛行機で移動しました。

なんとなく機内誌をめくっていたら、後ろのほうのインバウンド客向けのページに、DHCの薬用リップが紹介されていました。

ANA商事のセレクト商品のページです。



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大豆およびイソフラボンの摂取による多彩な健康増進効果:アンブレラレビュー/メタ解析 [2019年10月13日(日)]
今月の分子栄養学研究の専門ジャーナルに、大豆およびイソフラボンの摂取による健康関連指標への作用を検証したアンブレラレビュー/メタ解析が報告されていました。
(Mol Nutr Food Res. 2019 Oct 4:e1900751.)


大豆には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。


さて、今回のアンブレラレビューでは、大豆およびイソフラボン類の摂取による健康関連効果への作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、

関連したランダム化比較試験および観察研究が検索され、

114報のメタ解析と系統的レビューから、43の健康アウトカムが見出されました。


解析の結果、

大豆およびイソフラボンの摂取は、

一連の健康アウトカムに好影響を与えることが示唆されました。


具体的には、

がん、心血管疾患、婦人科疾患、メタボリック疾患、筋骨格系疾患、内分泌代謝疾患、神経学的疾患、腎機能アウトカムにおける好影響であり、

特に、閉経前後の女性においての好影響が顕著でした。

なお、

ネガティブな影響としては、

男性において、味噌汁を1日1-5杯の摂取による胃がんリスクが示唆されています。
(大豆イソフラボンによるリスク上昇というよりは、塩分の過剰摂取による影響と考えられます。)
(RR: 1.17, 95% CI: 1.02-1.36)



以上、今回のアンブレラレビューから、

大豆及びイソフラボンの摂取による健康増進・未病改善作用が示唆されます。

なお、日本食では、大豆製品が豊富に使われますが、

塩分の過剰摂取になりがちなので注意が必要です。





大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。


最近の研究として、次の報告が知られています。


大豆の摂取が死亡率を低下:33万人分のメタ解析データ



大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低下:メタ解析


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析


イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用@日本人男性


大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性


大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下:高山スタディ


納豆の摂取が心臓病を予防する:高山スタディ



DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。



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ビタミンKによる糖代謝改善作用:メタ解析 [2019年10月12日(土)]
今月の生物因子研究の専門ジャーナル(電子版)に、ビタミンKによる糖代謝への作用を検証したメタ解析が、イランとオーストラリアのグループから報告されていました。
(Biofactors. 2019 Oct 1.)


ビタミンKは、脂溶性ビタミンの1種であり、血液凝固系で働きます。

近年の研究により、
ビタミンK依存性たんぱく質による、組織石灰化の調節も明らかとなりました。

つまり、
ビタミンKが、動脈硬化、特に血管石灰化の機序において作用することがわかっています。

ビタミンKサプリメントが動脈硬化を予防:メタ解析


ビタミンKは、前糖尿病や糖尿病の合併症において、好影響が示唆されています。

今回のメタ解析では、

ビタミンK投与による糖尿病での糖代謝に対する影響が検証されました。


具体的には、
主要医学データベースを用いて2018年10月までの収載論文が検索され、
(PubMed, Scopus, Embase, ProQuest, Google Scholar)


3,734の関連論文から、

9報が解析の対象となりました。


解析の結果、

まず、糖尿病モデル動物を用いた基礎研究では、

ビタミンKサプリメント投与により、

血糖値の有意な低下(6報)、

空腹時インスリン値の有意な上昇(4報)、

HbA1cの有意な低下(3報)、

HOMA-IRの有意な低下(2報)、

β細胞機能の有意な亢進(2報)、

が見出されました。

次に、

前糖尿病患者(糖尿病予備軍)では、

ビタミンKサプリメント投与により、

OGTT2時間の時点で、

血糖値及びインスリン値の低下が見出されました。

ただし、空腹時血糖値、空腹時インスリン値、HOMA-IR、β細胞機能では有意差は検出されませんでした(2報)。



その他、

基礎研究では、

糖尿病モデル動物において、

ビタミンKサプリメント投与により、

脂質異常症の改善(3報)、

酸化ストレスマーカー及び炎症マーカーの改善(5報)
が示されています。


以上のメタ解析データから、

ビタミンKサプリメントによる糖尿病の予備軍の段階での糖代謝改善作用が示唆されます。



今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待される分野です。



ビタミンKは、脂溶性ビタミンの1種であり、血液凝固系で働きます。

近年の研究により、
ビタミンK依存性たんぱく質による、組織石灰化の調節も明らかとなりました。

つまり、
ビタミンKが、動脈硬化、特に血管石灰化の機序において作用することがわかっています。


動脈壁硬化(血管硬化、Vascular stiffness;VS)および動脈石灰化(血管石灰化)は、

血管の健康を示すサロゲートマーカーであり、

心血管イベントに関係します。


ビタミンK依存性たんぱく質(VKDP)は、動脈壁硬化(VS)および動脈石灰化(VC)と関連し
活性化にはビタミンKが必要です。


ビタミンKは、骨芽細胞から作られるオステオカルシン(OC)や、血管などで作られるマトリックスGla タンパク質(matrix Gla protein;MGP)の機能に関与しいています。

カルシウムが血管に沈着(石灰化)すると動脈が硬くなり弾力性がなくなります。

MGPは血管の石灰化を防止し動脈硬化を予防します。

不活性型 MGP(desphospho-ucMGP)は、冠状動脈疾患のリスクとなります。


血液凝固系でビタミンK不足になることはまずありませんが、OC や MGP の活性化を指標にするとビタミン K が必ずしも充足していないとされています。

ビタミン K 不足になると血中の低カルボキシル化 OC(undercarboxylated OC;ucOC)が増加します。

高齢者では、血中ucOC濃度と大腿骨頸部骨折のリスクが相関することがわかっています。
ucOC は大腿骨頚部骨折の独立したリスクファクターとされており、ビタミン K の
積極的な摂取が重要です。



DHCでは、ビタミンKサプリメントを製品化しています。



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