CoQ10(コエンザイムQ10)による自律神経と脂質代謝への影響を検討した予備的なヒト臨床研究が報告されていました。
(J Nutr Sci Vitaminol. 2008;54:286-90.)
CoQ10は、抗酸化作用やATP産生作用による効果が期待される成分です。
疾病予防やヘルシーエイジングのためのサプリメントとして、広く利用されるようになりました。
今回の研究では、自律神経系およびエネルギー代謝に対する作用を検討する目的で、健常な男性11名を対象に、運動の前後においてCoQ10あるいは偽薬が投与されています。
(ランダム化二重盲検偽薬対照試験)
運動時の自律神経系やガス交換の指標が測定された結果、CoQ10投与による自律神経系への影響や脂質酸化の亢進が示されたということです。
これは特に低強度の運動時に有意な作用となっています。
今回のデータから、CoQ10の多彩な作用が示唆されます。
今後の研究の進展が期待される分野です。
|