サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

2010年09月  >
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
にんたま
亜鉛による気分障害への作用 (08/13)
最新トラックバック
 (08/26)
コーヒーによる痛風リスクの低下 [2010年09月01日(水)]
栄養学の専門ジャーナル(電子版)に,コーヒーの摂取と痛風リスクとの関連を示した疫学研究が,米国のグループ(Boston University)から報告されていました。
(Am J Clin Nutr. 2010 Aug 25.)



今回の研究では,89,433名の女性を対象に,26年間フォローアップし,コーヒーの摂取と痛風リスクとの関連が検証されています。


(痛風は男性に多い疾患ですが,今回はNurses' Health Studyからのデータで,女性の被験者についての解析です。)


2-4年ごとに,レギュラーコーヒー,カフェイン抜きのコーヒー,茶,カフェイン摂取量に関する調査が行われました。


26年間のフォローアップ中,896例の痛風が見出されています。


コーヒーの摂取量が多いほど,痛風のリスクが低下するという相関が認められたということです。


具体的には,1日あたりのコーヒー摂取量と,痛風リスクの関係は,

0;1.00

1-237mL;0.97

238-947mL;,0.78 (95% CI: 0.64, 0.95)

948 mL以上;0.43 (95% CI: 0.30, 0.61; P for trend < 0.0001)

でした。



また,カフェイン抜きのコーヒーでは,1日あたりの摂取量との関係は,

0;1.00

1-237mL;1.02

237 mL以上;0.77(95% CI: 0.63, 0.95; P for trend = 0.02)

となっています。


さらに,全カフェイン摂取量についても,痛風リスクと負の相関が見出されています。

(5分位最高群は,最低群に比べて,48%のリスク低下。)



以上のデータから,女性において,コーヒーの長期的な摂取による痛風リスクの低下作用が示唆されます。



(といっても,痛風の予防や改善にコーヒーの摂取が推奨されているわけではありません。
特に男性では,食習慣全般の改善が必要と考えられます。)



------------------------------------------------------------------
【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】

医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:53 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
この記事のURL
http://www.dhcblog.com/kamohara/archive/1562
トラックバック
この記事へのトラックバック
URL http://www.dhcblog.com/kamohara/tb_ping/1562
コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク

コメント

プロフィール


医学博士 蒲原聖可
自己紹介
ブログ
リンク集

http://www.dhcblog.com/kamohara/index1_0.rdf
ログイン
Mypagetopに戻る