今月の骨代謝学の専門ジャーナル(電子版)に、血中ビタミンD値と疲労骨折との関連を調べた研究が、米国のグループ(Naval Health Research Center)から報告されていました。
(
J Bone Miner Res. 2011 Jun 22)
ビタミンDは、骨の健康維持に重要なビタミンです。
最近の研究では、抗がん作用やインフルエンザ予防作用など多彩な機能性が知られるようになり、サプリメントとして広く利用されています。
これまでの研究では、血中25-(OH)ビタミンDが低値であると、大腿骨頸部骨折のリスクが高まることが知られています。
今回の研究では、若年女性における疲労骨折のリスクと血中ビタミンDとの関連が調べられました。
具体的には、海軍でのコホート研究として、2002年から2009年までに脛骨あるいは腓骨の疲労骨折を生じた被験者の血清サンプル600名分と、対照群600名との比較が行われています。
解析の結果、
血中25OHビタミンDの五分位において、最高群は、最低群に比べて、疲労骨折リスクが49%低いことが見いだされました。
(OR = 0.51, 95% CI 0.34-0.76, p < 0.01)
(このときの最高群は39.9-112 (Mean 49.7) ng/ml、最低群は 1.5-19.7 (Mean 13.9) ng/ml。)
疲労骨折リスクと25OHビタミンD値との間には用量依存的な負の相関関係が示されています。
40 ng/ml以上の群に比べて、20 ng/ml未満の群の女性では、脛骨あるいは腓骨の疲労骨折リスクが2倍になっていました。
論文著者らは、25OHビタミンD値の目標値を40 ng/ml以上とし、1日あたり4,000 IuのビタミンD3サプリメント投与を推奨しています。
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