グルコサミンサプリメントの利用状況を調べた調査研究が、豪州のグループ(University of Newcastle)から報告されていました。
(
PLoS One. 2012;7(7):e41540.)
グルコサミンは、変形性関節症(膝OAや腰OA)に対する予防や改善目的で広く認知されている機能性食品成分です。
(日本では塩酸塩、欧米では硫酸塩)
作用メカニズムとしては、関節軟骨の修復を促すシグナル伝達のトリガーになることが考えられています。
変形性関節症に対して、EULARではグルコサミンがグレードAの推奨です。
(一方、ACRではGAIT1のみを解析対象としたため、偽陰性データのバイアスによってネガティブになっています。)
グルコサミンは、欧米では最も広く利用されているサプリメント成分の一つです。
そこで、今回の研究では、豪州におけるグルコサミンの利用状況が調べられました。
45歳以上の266,844名を対象に解析が行われた結果、
22.0%に相当する58,630名が、調査間近の4週間にグルコサミンを利用していたということです。
利用者の属性では、
--女性
--非喫煙者
--高収入
--民間医療保険
といった項目との相関が見出されました。
また、健康状態では、
変形性関節症との正相関が認められたことから、症状改善を目的としてグルコサミンサプリメントを摂取していることが示唆されます。
(がんや虚血性心疾患といった疾病との相関は認められていません。)
以上のデータから、
豪州では、45歳以上の世代においてグルコサミンが広く利用されていることが示唆されます。
日本の
経済産業省の調査では、
グルコサミンの認知度は71.6%、
利用している機能性食品の訴求で「関節系(グルコサミン、コンドロイチンなど)」は9.7%
となっています。
現在の利用者の割合は、
豪州のほうが日本の2倍以上です。
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