サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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2型糖尿病におけるビタミンDの抗炎症作用 [2014年10月19日(日)]
予防医学の専門ジャーナルに、2型糖尿病におけるビタミンDの抗炎症作用を示した臨床研究が報告されていました。
(Int J Prev Med. 2014 Sep;5(9):1091-8.)




近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。



一般に、

健康保持や疾病予防の目的で利用されるビタミンD3サプリメントの摂取量は、

1日あたり

25マイクログラム(1,000IU)から50マイクログラム(2,000IU)です。



多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。



米国での関連学会は、下記の推奨をしています。


米国老年医学会は、1日あたり4,000 IUを推奨

米国老年医学会(AGS)では、高齢者における転倒や骨折を予防するために、血中ビタミンD値(25OH-D)が30 ng/mL (75 nmol/L)は必要としています。

そして、ビタミンDの推奨量は、1日あたり4,000 IUとしています。

(これは、食事、サプリメント、日光暴露による総量です。
なお、この量は、現実的には食事のみからでは不可能であるため、サプリメントを利用することになります。)


米国内分泌学会は、1日あたり1,500 IU〜2,000 IUを推奨


米国内分泌学会のガイドラインでは、1日あたりの所要を男女とも年齢によって、次の3段階に分けています。

1歳未満の乳児は400〜1,000 IU、

1歳〜18歳では600〜1,000 IU、

19歳以上では1,500 IU〜2,000 IU



サプリメントでは、ビタミンD3が用いられます。



さて、

今回の研究では、

2型糖尿病の病態におけるビタミンDの作用が検証されました。




具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

2型糖尿病患者51名を対象に、

ビタミンD3 (400 IU/d)投与群(26名)、

あるいは

偽薬投与群(25名)

の2群について、14週間の介入が行われています。



アウトカムとして、

糖代謝、脂質代謝、炎症関連指標が測定されました。



解析の結果、

ビタミンD投与群では、

血中ビタミンD値(25OHD値)と血中レプチンの有意な増加、
(それぞれP = 0.001, P = 0.002)

血中TNF-α値の有意な低下
(P = 0.001)

が認められました。



なお、体脂肪量やHbA1cには投与前後で有意差は認められていません。


以上のデータから、

2型糖尿病におけるビタミンDサプリメントによる抗炎症作用が示唆されます。


今後、補完療法としてのビタミンDの臨床的意義の検証が期待される分野です。



一般に、生活習慣病や慢性疾患では、

ビタミンD欠乏が広く認められています。





近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。


一般に、
健康保持や疾病予防の目的で利用されるビタミンD3サプリメントの摂取量は、
1日あたり
25マイクログラム(1,000IU)から50マイクログラム(2,000IU)です。


ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。

多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。



日本からの報告では、

ビタミンDサプリメントのインフルエンザ予防効果


が知られています。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000
IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。


日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。


ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、

臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、

という報告もあります。

マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。


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