今月の科学誌に、大豆たんぱく質による2型糖尿病男性患者の骨代謝及び糖代謝への作用を検証した臨床研究が、イギリスのグループ(University of Hull)から報告されていました。
(Sci Rep. 2017 Nov 13;7(1):15366.)
2型糖尿病は、骨折リスクの上昇を生じます。
大豆の摂取は、閉経後の女性では、骨代謝に好影響を示すことが分かっています。
今回の研究では、
2型糖尿病の男性患者において、大豆製品の摂取による骨代謝及び糖代謝への影響が検証されました。
具体的には、
ランダム化二重盲検試験として、
2型糖尿病男性患者200名を対象に、
大豆製品(イソフラボンを含む製品と、含有しない製品の2種類)を投与し、
下記の骨代謝(再吸収)マーカーおよび糖代謝指標が測定されています。
・type I collagen crosslinked beta C-telopeptide (βCTX),
・type 1 procollagen-N-propeptide (P1NP)
(総テストステロン値が12 nmol/L未満の男性に対して、)
大豆たんぱく質15グラム+大豆イソフラボン66 mg
あるいは、
大豆たんぱく質15グラムのみ(イソフラボンはなし)
のいずれかで3ヶ月間の介入が行われました。
解析の結果、
大豆たんぱく質のみの投与群に比べて、
大豆イソフラボンを含む併用投与群では、
3ヶ月間の介入後に、
βCTX値の15%の低下が認められました。
一方、
P1NP値には両群間で有意差は見出されませんでした。
なお、
大豆イソフラボン併用投与群でのβCTX値の低下と、
HbA1c値の低下との間、
(r2 = 0.42; p = 0.04)
および
HOMA-IR 値の低下との間に、有意な線形の相関が見出されました。
(r2 = 0.54; p = 0.02)
以上のデータから、
2型糖尿病男性患者において、大豆イソフラボン投与による骨代謝および糖代謝への好影響が示唆されます。
なお、2型糖尿病では、緩やかな糖質制限食が食事療法の選択肢の一つとして推奨できます。
DHCでは、
肥満・糖尿病・アンチエイジング・ヘルシーエイジング(健康長寿)のための食事として、
「‘ゆるやか’糖質制限」(緩やかな糖質制限食・低炭水化物食)を推奨しています。
また、骨の健康には、
カルシウム、マグネシウム、ビタミンD、ビタミンKといった必須栄養素の充足が前提となります。
大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気の他、さまざまな生活習慣病に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。
最近の研究として、次の報告が知られています。
大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低下:メタ解析
大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析
イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用@日本人男性
大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性
DHCでは、
大豆イソフラボン、
プエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの
複合サプリメントなどを製品化しています。
DHC青汁+豆乳(30缶入)
2つのヘルシー素材がこれ1本!イメージをくつがえすおいしさです!
------------------------------------------------------------------
DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。
はじめまして、DHC健康食品です
「DHCの遺伝子検査 元気生活応援キット」で体質や疾患感受性を判定
サプリメントと医薬品の相互作用ハンドブック―機能性食品の適正使用情報
------------------------------------------------------------------