サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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2,000mgのカルシウム摂取は心血管リスクを上げない:メタ解析 [2017年11月30日(木)]
平均的な日本人は、カルシウムの摂取が不足しています。

特に女性では、カルシウム・マグネシウム不足による骨粗鬆症リスクは大きな問題であり、

65歳以上の女性が要介護・要支援となる主な理由に、

骨折・転倒

があります。


一方、

カルシウムサプリメントについて、過剰摂取への懸念や誤解をよく聞きます。


日本人成人は、男性も女性も、全年齢層にわたって、カルシウムもマグネシウムも不足しており、DHCのサプリメントを目安量通りに利用すれば、カルシウムサプリメントの過剰摂取が問題になることはありません!


カルシウムサプリメントが心臓病リスクを上げるというような情報がネット上に氾濫していますので、


改めて、

内科学の専門ジャーナルで、

カルシウムの摂取と、心血管リスクとの関連を検証したメタ解析を読んでみました。
(Ann Intern Med. 2016 Dec 20;165(12):856-866.)



今回のレビューでは、

健常な成人において、

カルシウム摂取と、心血管リスクとの関連が検証されました。



具体的には、

主要医学データベースを用いて、

(MEDLINE; Cochrane Central Register of Controlled Trials; Scopus, EMBASE)


1966年から2016年7月までの関連論文(ランダム化比較試験、前向きコホート研究、症例対照研究)が検索され、

カルシウム摂取、

あるいは、

カルシウムとビタミンDの併用と、

心血管疾患リスクとの関連が検証されました。


RCT 4報(10論文)、

観察研究27報が解析の対象となりました。


解析の結果、


カルシウムサプリメントの摂取群

あるいは、

カルシウムとビタミンDサプリメントの併用投与群、

偽薬投与群のいずれの群間でも、

心血管イベントあるいは心血管死亡に関して有意差は認められませんでした。



コホート研究では、

カルシウムの総摂取量、食事からのカルシウムの摂取、カルシウムサプリメントの摂取の用量と、

心血管死亡率に関する用量依存との関連は認められませんでした。

また、
脳卒中リスクや脳卒中死亡率との関連も認められませんでした。


以上、今回のメタ解析データから、

論文著者らは、

健康な成人において、

1日あたり2,000mg〜2,500mgまでのカルシウム摂取は、

心血管疾患リスクを上げることはない、

と考察しています。



骨の健康維持には、カルシウム、マグネシウム、ビタミンD、ビタミンKが大切です。

平均的な日本人の食生活では、カルシウムもマグネシウムも不足しています。


DHCでは、カルシウムマグサプリメントをお勧めしています。


カルシウム/マグ
1日3粒あたり
カルシウム360mg、
マグネシウム206mg、
ビタミンD(ビタミンD3)〈88IU〉2.2μg、
CPP(カゼインホスホペプチド)9.7mg




最近の研究では、下記の報告があります。


肥満女性のサルコペニアに対する低カロリーのタンパク食の有用性



サルコペニア予防に対するミネラルの有用性:レビュー


DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。




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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



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コエンザイムQ10による糖尿病性腎症での糖代謝への好影響 [2017年11月29日(水)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、糖尿病性腎症・腎障害の患者において、コエンザイムQ10による糖代謝への作用を検証した臨床研究が、イランのグループ(Kashan University of Medical Sciences)から報告されていました。
(J Am Coll Nutr. 2017 Nov 7:1-6.)


今回の研究では、

糖尿病性腎症・糖尿病腎障害を有する患者において、

コエンザイムQ10サプリメントによる内分泌代謝系への作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

糖尿病性腎症患者50名を対象に、

・1日あたり100mgのコエンザイムQ10投与群:25名、

・偽薬投与群:25名

の2群について、

12週間の介入試験が行われ、

介入の前後で内分泌代謝および抗酸化関連指標が測定されました。


解析の結果、

12週間の介入後、

偽薬投与群と比べて、

コエンザイムQ10投与群では、

血中インスリン値の有意な低下、
(-3.4 ± 6.8 vs +0.8 ± 6.4 µIU/mL, p = 0.02),

インスリン抵抗性(HOMA-IR)の有意な低下、
(-1.0 ± 2.0 vs +0.2 ± 1.8, p = 0.03),

インスリン抵抗性(HOMA-β)の有意な低下
(-12.3 ± 26.3 vs +3.5 ± 23.1, p = 0.02)

HbA1c値の有意な低下
(-1.1 ± 1.0 vs -0.1 ± 0.2%, p < 0.001)

インスリン感受性の有意な改善
(+0.009 ± 0.01 vs -0.006 ± 0.01, p = 0.01)

が認められたということです。


また、

偽薬群に比べて、

コエンザイムQ10投与により、

血中MDAの有意な低下、
(-0.6 ± 0.5 vs +0.5 ± 1.0 &#181;mol/L, p < 0.001)

最終糖化産物(AGEs)の有意な減少
(-316.4 ± 380.9 vs +318.6 ± 732.0 AU, p < 0.001)

も見出されました。


なお、
空腹時血糖値、脂質代謝指標、MMP-2では、両群間で有意な変化は見出されませんでした。


以上のデータから、

糖尿病性腎症患者において、

コエンザイムQ10投与による糖代謝改善及び酸化ストレス軽減作用が示唆されます。


慢性疾患や生活習慣病では、同年代の健常者に比べて、コエンザイムQ10が低値(あるいはATP産生能が半減)していることが示されています。

コエンザイムQ10は、2型糖尿病などの補完療法として、ベーシックサプリメントとしての摂取が推奨されます。



コエンザイムQ10+セレンによる心臓病死低下効果





コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。

欧州の研究では、
がん患者にコエンザイムQ10を投与することで、生存率が向上したという報告もあります。


また、
臨床的には、がん患者では、放射線や化学療法といった治療あるいは終末期において、
がんに関連した倦怠感(Cancer Related Fatigue:. CRF)が高頻度に出現することが知られています。


コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。





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オメガ3必須脂肪酸サプリメントが心臓死リスクを8%低下:メタ解析 [2017年11月28日(火)]
学会でのコーヒーブレイクは、展示会場兼ポスター掲示です。



さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の栄養学の専門ジャーナルに、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントによる心臓病リスクへの作用を検証したメタ解析が、イスラエルのグループ(Tel Aviv University)から報告されていました。
(Int J Food Sci Nutr. 2017 Nov 24:1-8.)



EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。

先行研究では、下記の報告があります。


EPA+DHAが心臓病リスクを低下:メタ解析




今回のメタ解析では、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントカプセルの投与による心血管へのベネフィットが検証されました。

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントを摂取するかどうかに関する個人の意思決定の根拠となりうるQALYも示されています。


8報のランダム化二重盲検偽薬対照試験を対象にしたメタ解析の結果、

スタチン剤を服用していない群において、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの摂取は、心臓死のリスクを8%低下させました。


また、
オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの摂取は、QALYを約1ヶ月間延長させることも示されました。

QALYに関して、

高齢者での延長は、より少なくなるのに対して、

2型糖尿病患者や心血管イベントの既往歴を有する群では、より大きな効果が見出されています。


以上、今回のメタ解析では、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの摂取による心血管イベントリスク低減作用が示されました。




DHCでは、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントを製品化しています。



EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))




DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))






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大豆たんぱく質が2型糖尿病男性の骨代謝と糖代謝に好影響を与える [2017年11月27日(月)]
今月の科学誌に、大豆たんぱく質による2型糖尿病男性患者の骨代謝及び糖代謝への作用を検証した臨床研究が、イギリスのグループ(University of Hull)から報告されていました。
(Sci Rep. 2017 Nov 13;7(1):15366.)


2型糖尿病は、骨折リスクの上昇を生じます。

大豆の摂取は、閉経後の女性では、骨代謝に好影響を示すことが分かっています。


今回の研究では、

2型糖尿病の男性患者において、大豆製品の摂取による骨代謝及び糖代謝への影響が検証されました。

具体的には、

ランダム化二重盲検試験として、

2型糖尿病男性患者200名を対象に、

大豆製品(イソフラボンを含む製品と、含有しない製品の2種類)を投与し、

下記の骨代謝(再吸収)マーカーおよび糖代謝指標が測定されています。

・type I collagen crosslinked beta C-telopeptide (βCTX),
・type 1 procollagen-N-propeptide (P1NP)


(総テストステロン値が12&#8201;nmol/L未満の男性に対して、)

大豆たんぱく質15グラム+大豆イソフラボン66&#8201;mg
あるいは、
大豆たんぱく質15グラムのみ(イソフラボンはなし)

のいずれかで3ヶ月間の介入が行われました。


解析の結果、

大豆たんぱく質のみの投与群に比べて、

大豆イソフラボンを含む併用投与群では、

3ヶ月間の介入後に、

βCTX値の15%の低下が認められました。

一方、
P1NP値には両群間で有意差は見出されませんでした。

なお、

大豆イソフラボン併用投与群でのβCTX値の低下と、

HbA1c値の低下との間、
(r2&#8201;=&#8201;0.42; p&#8201;=&#8201;0.04)

および
HOMA-IR 値の低下との間に、有意な線形の相関が見出されました。
(r2&#8201;=&#8201;0.54; p&#8201;=&#8201;0.02)


以上のデータから、

2型糖尿病男性患者において、大豆イソフラボン投与による骨代謝および糖代謝への好影響が示唆されます。


なお、2型糖尿病では、緩やかな糖質制限食が食事療法の選択肢の一つとして推奨できます。

DHCでは、

肥満・糖尿病・アンチエイジング・ヘルシーエイジング(健康長寿)のための食事として、

「‘ゆるやか’糖質制限」(緩やかな糖質制限食・低炭水化物食)を推奨しています。

また、骨の健康には、
カルシウム、マグネシウム、ビタミンD、ビタミンKといった必須栄養素の充足が前提となります。


大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気の他、さまざまな生活習慣病に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

最近の研究として、次の報告が知られています。


大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低下:メタ解析


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析


イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用@日本人男性


大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性




DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。


DHC青汁+豆乳(30缶入)
2つのヘルシー素材がこれ1本!イメージをくつがえすおいしさです!







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移動日 南半球へ [2017年11月26日(日)]
先週後半から今週は、学会シーズンの最後で、連日、出掛けています。

今日は、移動日でした。
一般演題での発表があるので、これから最終の原稿チェックです。

posted at 23:51 | この記事のURL
妊婦の2割しか葉酸サプリメントを摂っていない [2017年11月25日(土)]
今月の公衆衛生学の専門ジャーナルに、妊婦での葉酸サプリメントの利用状況を調べた調査研究が、武庫川女子大学と大阪母子医療センターのグループから報告されていました。
(Public Health Nutr. 2017 Nov 21:1-8.)


母親の葉酸摂取不足は、胎児の先天奇形である神経管閉鎖障害リスクとなります。

妊婦の葉酸不足リスク改善せず 学会が声明 (毎日新聞)



今回の研究では、

日本人妊婦における葉酸サプリメントの利用状況が調べられました。


具体的には、

横断研究として、

大阪母子保健センターにおいて、

2014年9月から2015年12月までの間に、

1862名の妊婦を対象に葉酸サプリメントの状況が調べられ、

解析の結果、


70.4 %の妊婦が、葉酸による神経管閉鎖障害リスク低減作用を知っていたにもかかわらず、

妊娠前後において、
葉酸サプリメントを摂っていた妊婦は20.5%に過ぎませんでした。


多変量解析では、

妊娠前後での葉酸利用と相関していた事項は、

・35歳以上、
(OR=2&#183;80; 95 % CI 1&#183;24, 6&#183;29)

・葉酸利用の効果の知識、
(OR=2&#183;64; 95 % CI 1&#183;92, 3&#183;62)

でした。


妊娠前後で葉酸サプリメントを摂っていた妊婦に比べて、

サプリメントを摂っていなかった妊婦は、

メディア媒体との関係性が低いことが示されました。


以上のデータから、

日本人妊婦での葉酸サプリメントの認知は比較的高いものの、

実際の利用率は非常に低いことが改めて明らかとなりました。


欧米やオセアニアでは、葉酸はシリアルなど穀類に強制添加されており、

行政は食品行政により対応を行っています。

例えば、
米国FDAでは、20年近く前の1998年に、食品に葉酸添加を義務付け、

神経管閉鎖障害・二分脊椎のリスクを大幅な低下に成功しています。

先進国の中で唯一、日本は、過去30年間、神経管閉鎖障害・二分脊椎が増加しています。




日本では、これまでに複数の調査によって、妊娠時に適切なタイミングで葉酸サプリメントを利用していた妊婦の割合は数%〜10%という報告があります。

例えば、
環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」
に関連して、

高知県内の妊婦9割が葉酸不足 環境省「エコチル調査」で判明

という報道がありました。


公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センターの二分脊椎に関する情報では、

「葉酸の役割を若年女性へ知らしめ、葉酸サプリメントの内服率を上昇させ、二分脊椎の発生頻度を低下させることが急務である」

と記載されています。

DHCの葉酸サプリメントは、国内マーケットシェア第1位です。

複数の地方自治体では、母子保健行政の中で、DHC葉酸を配布し、啓発を行っています。








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葉酸が腹膜透析(CAPD)患者の死亡率を減少する [2017年11月24日(金)]
今月の血液浄化研究の専門ジャーナルに、葉酸サプリメントによる、持続性自己管理腹膜透析(CAPD)患者の死亡率への作用を検証した臨床研究が、中国のグループ(Sun Yat-Sen University)から報告されていました。
(Blood Purif. 2017 Nov 22;45(1-3):28-35.)


葉酸は、水溶性ビタミンB群の1種であり、ホモシステインを代謝して、高ホモシステイン血症を改善する作用を有しています。

葉酸サプリメントは、動脈硬化を予防し、脳卒中や認知症のリスクを低下させるというエビデンスが確立しています。

葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下します。

さて、

今回の研究では、

CAPD(持続携行式自己腹膜透析法)患者において、

葉酸サプリメントによる死亡率への作用が検証されました。


具体的には、

1,358名の患者を対象に、

葉酸(FA)への暴露が、葉酸の用量とフォローアップ期間の累積から求められました(FA%)。


FA%のカットオフ値は、34%未満であり、

フォローアップ期間の中央値は
40.7ヵ月でした。



FAが34%を超える場合、

全死亡率が36%低下、
(adjusted hazard ratios [HRs] 95% CI 0.64 [0.48-0.85])


心血管死亡率が33%低下
(HR 0.67, 95% CI 0.47-0.97)

という相関が見出されました。

さらに、

FAが10%高くなるごとに、

全死亡率は7.5%低下、
(0.925、95% CI 0.879-0.973)

心血管死亡率は7.4%低下
(0.926、95% CI 0.869-0.988)

という関連が見出されました。


以上のデータから、

CAPD患者において、

葉酸サプリメントによる全死亡率の低下、および、心血管死亡率の低下が示唆されます。




葉酸サプリメントは、動脈硬化を予防し、脳卒中や認知症のリスクを低下させるというエビデンスが確立しています。

葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。


実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。


葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する

葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。


葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する

葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。





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フラボノイド類による上気道感染症リスク低減作用:メタ解析 [2017年11月23日(木)]
栄養学の専門ジャーナルに、フラボノイド類による上気道感染症への作用を検証した系統的レビュー/メタ解析が、ニュージーランドのグループ(University of Auckland)から報告されていました。
(Adv Nutr. 2016 May 16;7(3):488-97.)



フラボノイド類は、抗炎症作用や抗酸化作用、免疫調節作用が示唆されています。


今回の研究では、

健康な成人において、

食事由来のフラボノイド類による上気道感染症(URTIs)リスクと免疫機能への作用が検証されました。


具体的には主要医学データベースを用いて関連した論文が検索され、

(Cochrane Central Register of Controlled Trials, MEDLINE, EMBASE and EMBASE classic, CINAHL, AMED)


14報から387名のデータがレビューの対象となりました。

主アウトカムは、URTIの罹患、罹病期間、重症度です。


対象となった研究では、

1日あたり0.2gから1.2 gのフラボノイド類が摂取されていました。


解析の結果、


フラボノイド類の摂取により、URTIの罹患は、対照群に比べて、

33%減少していました。
(33%; 95% CI: 31%, 36%)

この時、特に有害事象は見出されていません。


また、病日数も、フラボノイドの摂取により、40%減少しました。


一方、
免疫および炎症関連マーカー(IL-6, TNF-α, インターフェロンγ, 好中球数)に関しては、介入群と対照群で有意差は認められませんでした。


以上のメタ解析データから、

健康な成人において、

フラボノイド類による上気道感染症リスク低減作用が示唆されます。


上気道感染症リスク低減に対しては、エキナセアがお勧めです。


エキナセア(エキナシア,和名ムラサキバレンギク)は、北米原産のハーブです。

風邪(普通感冒、上気道炎)やインフルエンザの感染初期に、治療目的で投与され、症状の軽減と罹病期間の短縮効果が認められます。

また、風邪の予防目的にも利用され、罹患リスクの減少効果が知られています。

エキナセアは、欧米では、小児や妊婦でも用いられており、安全性の高いハーブです。


インフルエンザに対してエキナセアはタミフルと同等の効果を示す





風邪(普通感冒、上気道炎)やインフルエンザの感染初期に、治療目的で投与され、症状の軽減と罹病期間の短縮効果が認められます。

また、風邪の予防目的にも利用され、罹患リスクの減少効果が知られています。



一般に、風邪予防・インフルエンザ予防には、
エキナセアビタミンD3の摂取が有効です。

また、罹患したときの対処(症状の軽減と罹病期間の短縮)としては、
エキナセア、亜鉛ビタミンCプロポリス
が有用です。

DHCでは複合サプリメント製品も扱っています。


(なお、症状を観察しつつ必要に応じて医療機関の受診も必要です。)



ハーブとしてのエキナセア(Echinacea species)は、E. angustifolia、E. pallida、E. Purpureaの3種が代表的です。

伝統的な投与方法では、主にE. Purpureaの全草(地上部や根、根茎,葉を含む全草)がチンキ剤として用いられます。

(乾燥末を用いたサプリメントでは、主要成分であるアルキルアミド類alkamidesの含有量で標準化されています。)



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鹿児島県南九州市と包括連携協定を締結いたしました [2017年11月22日(水)]
本日、鹿児島県南九州市とDHCとの包括連携に関する協定書の調印式が行われました。

今回の包括連携協定に際し、ご尽力いただきました関係者の皆様に御礼申し上げます。


今後、南九州市における健康づくりの推進および地域活性化に関して協力し、さまざまな取り組みを実施する予定です。



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ビタミンD不足が腰痛と相関:メタ解析 [2017年11月21日(火)]
今月の疼痛研究の専門ジャーナルに、ビタミンD不足と腰痛との有意な相関を示したメタ解析が、オーストラリアのグループ(University of Sydney)から報告されていました。
(Pain Physician. 2017 Nov;20(7):611-640.)


腰痛は、日常生活に支障をきたす主要な病態の一つです。

医薬品として、鎮痛薬や抗炎症剤薬が処方されますが、対症療法なのであまり有効とはいえません。
(日本では、保険診療での湿布薬の乱用が問題となっています。)


サプリメントでは、抗炎症作用を有する機能性食品が知られています。


今回の研究では、

抗炎症作用を有するビタミンDと、腰痛との関係が検証されました。

具体的には、

観察研究を対象にした系統的レビュー/メタ解析として、

主要医学データベースを用いて、
(MEDLINE, CINAHL, EMBASE, AMED, WEB OF SCIENCE, and SCOPUS)

2017年3月までに収載された、ビタミンDと腰痛に関する疫学研究が検索され、

血中ビタミンD [25(OH)D]と、
腰痛患者、対照群、腰痛の重症度などとの関連が調べられています。



関連論文として、
105報が抽出され、

29報が系統的レビュー、

22報がメタ解析の対象となりました。

(19報が横断研究、9報が症例対照研究、1報が単群の外科的介入試験の介入前データ)




解析の結果、


まず、

19報のデータによると、

腰痛患者は、

ビタミンD不足と有意に相関しており、
(pooled OR = 1.60, 95% CI: 1.20 - 2.12, P = 0.001, 19報),

ビタミンDの重度の欠乏と有意に相関していました。
(pooled OR = 2.08, 95% CI: 1.19 - 3.64, P = 0.010, 7報)



また、

血中ビタミンD値(25(OH)D)は、

腰痛を有していない群に比べて、

腰痛を有している群では有意に低値でした。
(weighted MD = 3.86, 95% CI: 0.20 - 7.52, P = 0.039, 12報)


さらに、

ビタミンD欠乏
(pooled OR = 1.83, 95% CI: 1.26 - 2.66, P = 0.002, n = 9)

あるいは、
血中ビタミンD低値
(weighted MD = 7.64, 95% CI: 4.02 - 11.26, P < 0.001, n = 4)


腰痛との関連は、

女性では有意な相関が認められましたが、男性では有意差は検出されませんでした。。
(pooled OR = 1.06, 95% CI: 0.62 - 1.81, P = 0.213, n = 3)


その他、

ビタミンD欠乏と、腰痛との相関は、60歳未満、特に女性において顕著でした。


なお、

腰痛患者での疼痛の程度と、

ビタミンD値には明確な関係は認められませんでした。


今回のメタ解析の限界として、

縦断研究が含まれていないことがあげられています。


以上のデータから、

腰痛とビタミンD不足あるいは欠乏との関連が示唆されます。

この相関は、特に、女性及び、重度の欠乏症にて顕著ですが、

腰痛の程度とビタミンD値との間では明確な関連は見出されませんでした。


今後、ビタミンDの投与試験による臨床的意義の検証が期待される分野です。


近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。


一般に、
健康保持や疾病予防、ヘルシーエイジングを目的としたビタミンD3サプリメントは、

1日あたり

25マイクログラム(1,000 IU)から、50マイクログラム(2,000 IU)が推奨されます


ビタミンD3サプリメントは、安全性、有効性、経済性に優れていますので、健康保持や疾病予防、あるいは多くの疾患での栄養状態を改善する前提条件に、ベーシックサプリメントとして広く利用されることが推奨できます。



多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。


DHCでは、安全性、有効性、経済性(費用対効果)に優れたサプリメントを製品化しています。



ビタミンD3
(ビタミンD3 30日分 \286(税込\308))   ⇒1ヵ月分は約300円。





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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



はじめまして、DHC健康食品です



「DHCの遺伝子検査 元気生活応援キット」で体質や疾患感受性を判定


サプリメントと医薬品の相互作用ハンドブック―機能性食品の適正使用情報
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エクストラバージンオリーブオイルの抗炎症作用:レビュー [2017年11月20日(月)]
今月の内分泌学の専門ジャーナル(電子版)に、エクストラバージンオリーブオイルの抗炎症作用に関するレビュー論文が、イギリス(University College London Medical School)とギリシャ(Athens University Medical School)のグループから報告されていました。
(Endocr Metab Immune Disord Drug Targets. 2017 Nov 15.)



動脈硬化は、低グレードの慢性炎症が病態であり、

炎症や免疫での多彩な過程を経て、心血管疾患を発症すると考えられています。

地中海食は、抗炎症作用を有しており、

心臓病リスク低減、死亡率低下、という作用が知られています。

地中海食では、オリーブオイルが多用されます。

オリーブオイルの中では、精製されたピュアオリーブオイルよりも、
エクストラバージンオリーブオイルのほうが、抗炎症作用や抗酸化作用を有するオリーブポリフェノールが豊富に含まれています。


そこで、今回の研究では、

エクストラバージンオリーブオイルによる抗炎症作用及び心臓病予防作用についてのレビューが行われました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(Pubmed, Embase, Cochrane Library)

オリーブオイル、動脈硬化、炎症、心血管疾患に関連した論文が抽出されています。



解析の結果、

エクストラバージンオリーブオイルの摂取と、

炎症マーカーの低下、

動脈硬化の進展に関与する分子の低下、

および、

心血管疾患罹患率、

死亡率、

心不全や心房細動などの合併症のリスクの低下が認められました。




このとき、

エクストラバージンオリーブオイルの抗炎症作用および心臓保護作用は、

その多くが、オリーブ由来ポリフェノールによる作用であることも見出されたということです。



以上のデータから、

論文著者らは、

--現時点のエビデンスとして、
エクストラバージンオリーブオイル(EVOO)による抗炎症作用、心臓保護作用が考えられること、

--ただし、ランダム化比較試験による2次予防の作用についてはデータが限られること、

--EVOOの2次予防などについてはエビデンスが不十分であること、

--EVOOの最小必要量についてさらに検証が必要

と考察しています。


私は、現時点でのエビデンスを俯瞰するとき、エクストラバージンオリーブオイルによる生活習慣病リスク低減効果は確立していると考えています。

医学論文の考察では、どうしても、「まだ、エビデンスが十分ではなく、さらに質の高いランダム化比較試験による検証が必要」となってしまうのですが、そもそも食用オイルですので、ケミカルに合成された人工物/毒物の医薬品についてのRCTと同じような介入を期待するほうが頓珍漢と思っています。

地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する


オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下


バージンオリーブオイルの心臓病予防作用


地中海食による認知症予防効果

近年の研究では、
単なるオリーブオイルではなく、
オリーブ由来のポリフェノールが豊富なエクストラバージンオリーブオイルのほうが、優れた機能性を有することが分かってきました。


ただし、日本では、JAS基準のオリーブオイルが出回っており、エクストラバージンオリーブオイルの品質が国際基準と比べて、高くありません。


エクストラバージンオリーブオイルの基準は、
IOC(国際オリーブ協会)では酸度0.8%以下、
JASの基準では酸度が2%未満です。


DHCのエクストラバージンオリーブオイルは、
酸度はわずか0.2%以下となっています。



なお、
DHCは、地方自治体とと包括連携協定を締結し、ヘルスケア企業として、さまざまな健康づくり事業や地域活性化策に取り組んでおり、

ふるさと納税返礼品にも採用されています。

[佐賀県唐津市]ヌニェス・デ・プラド エクストラバージンオリーブオイル6本セット       










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posted at 23:54 | この記事のURL
ノコギリヤシ+α受容体遮断薬の併用は薬単独よりも臨床的に有用である [2017年11月19日(日)]
今月の泌尿器科学の専門ジャーナルに、前立腺肥大症の症状に対して、ノコギリヤシ+α受容体遮断薬の併用のほうが、α受容体遮断薬単独よりも臨床的に有用な改善作用を示すという臨床研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(Sci Rep. 2017 Nov 9;7(1):15179.)



男性では、加齢に伴って前立腺肥大症(BPH)による排尿障害などの症状が生じます。

良性疾患である前立腺肥大症に対して、サプリメントでは、ノコギリヤシ(学名serenoa repens)が用いられています。


ノコギリヤシの有用性は、メタ解析で示されています。

ノコギリヤシエキス(Permixon)は前立腺肥大症の下部尿路症状を改善する:メタ解析


さて、

今回の研究では、

前立腺肥大症患者の下部尿路症状(LUTS)に対して、

ノコギリヤシ+α受容体遮断薬(前立腺肥大症治療薬の1つ)の併用と
と、
α受容体遮断薬単独との比較が行われました。



具体的には、

前立腺肥大症患者186名から、

IPSS(国際前立腺症状スコア)が試験開始時とフォローアップ期間で評価され、

臨床的意義の有用性(CMI)として、

・IPSSのスコアが、開始時から、3ポイントを超えて改善(CMI#1)、

・IPSSが、開始時から25%以上改善(CMI#2)

の2点が用いられました。

各群は93名(50%)でした。

平均フォローアップ期間は、
13.5ヶ月(12-20ヶ月)でした。,


解析の結果、

SIL単独投与群に比べて、

SIL+ノコギリヤシの併用投与群では、

臨床指標が有意に改善していました。
(p&#8201;=&#8201;0.002)

・CMI#1 (69.9% vs. 30.1%, p&#8201;=&#8201;0.001)

・CMI#2 (68.8% vs. 31.2%, p&#8201;<&#8201;0.001)


層別解析では、

若年者、

IPSSの重症度、

併用の3つが、いずれも臨床指標改善の独立した予見因子であると示されています。


以上のデータから、


前立腺肥大症患者の下部尿路症状(LUTS)に対して、

10名中7名では、

α受容体遮断薬単独に比べて、

ノコギリヤシ+α受容体遮断薬の併用が有用であると考えられます。




良性疾患である前立腺肥大症に対して、サプリメントでは、ノコギリヤシ(学名serenoa repens)が用いられています。


ノコギリヤシに関しての臨床試験や基礎研究では、次のような報告があります。



ノコギリヤシエキス(Permixon)は前立腺肥大症の下部尿路症状を改善する:メタ解析



前立腺肥大症に対してノコギリヤシは医薬品と同等の効果を示す



ノコギリヤシ+ハルナール併用はハルナール単独よりも有効



男性型脱毛症(AGA)に対するノコギリヤシの効果


ノコギリヤシの安全性を示した臨床試験


・ノコギリヤシによる前立腺肥大症と勃起障害の症状改善作用


・前立腺の健康維持にはノコギリヤシ+リコピン+セレン


・ノコギリヤシによる細胞増殖抑制作用


・ノコギリヤシによるBPH症状改善作用



・ノコギリヤシの前立腺肥大症改善作用



・前立腺切除術前のノコギリヤシ投与の効果


・ノコギリヤシ複合サプリによる慢性前立腺炎改善効果


・ノコギリヤシ・カボチャ種子による前立腺肥大症


・前立腺切除術の出血にノコギリヤシは影響しない



・ノコギリヤシでは医薬品との相互作用報告はなし



・男性型脱毛症とノコギリヤシ


・ノコギリヤシの安全性に関する系統的レビュー


・前立腺炎に対する補完療法としてのノコギリヤシ




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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



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日本のふるさとを応援! ふるさと納税でDHC商品をもらおう!(さとふる編) [2017年11月19日(日)]
DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。

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心臓病・脳卒中を予防する食事パターンは:メタ解析 [2017年11月18日(土)]
栄養学の専門ジャーナルに、心臓病や脳卒中を予防する食事パターンに関する系統的レビュー/メタ解析が、欧州のグループ(ドイツ、オーストリア、ベルギー)から報告されていました。
(Crit Rev Food Sci Nutr. 2017 Oct 17:1-20.)



今回の研究では、心血管イベントのリスクに対する食事パターンの影響が、前向きコホート研究を対象にした系統的レビュー/メタ解析により検証されました。



具体的には、

2017年3月までに主要医学データベースに収載された前向き研究から、
(PubMed and Embase)

食事パターンとして、12の食事群の摂取と、
(全粒穀類、精製穀類、野菜、果物、種実、豆類、卵、乳製品、魚類、赤肉、加工肉、加糖飲料)

冠状動脈疾患、脳卒中、心不全のリスクとの関係が調べられています。

123報がメタ解析の対象となりました。

まず、

疾患リスクとの負の相関が見出された食材は、

全粒穀類、
(RRCHD: 0.95 (95% CI: 0.92-0.98), RRHF: 0.96 (0.95-0.97))

野菜と果物、
(RRCHD: 0.97 (0.96-0.99), and 0.94 (0.90-0.97);
RRstroke: 0.92 (0.86-0.98), and 0.90 (0.84-0.97))

ナッツ(種実)、
(RRCHD: 0.67 (0.43-1.05)),

魚類
(RRCHD: 0.88 (0.79-0.99), RRstroke: 0.86 (0.75-0.99), and RRHF: 0.80 (0.67-0.95))

でした。


一方、
疾患リスクと正の相関が見出されたのは、

卵、
(RRHF: 1.16 (1.03-1.31)),

赤肉、
(RRCHD: 1.15 (1.08-1.23), RRstroke: 1.12 (1.06-1.17), RRHF: 1.08 (1.02-1.14)),

加工肉、
(RRCHD: 1.27 (1.09-1.49), RRstroke: 1.17 (1.02-1.34), RRHF: 1.12 (1.05-1.19)),

加糖飲料
(RRCHD: 1.17 (1.11-1.23), RRstroke: 1.07 (1.02-1.12), RRHF: 1.08 (1.05-1.12))

でした。


全粒穀類、果物、ナッツ(種実)、乳製品、赤肉と、

冠状動脈疾患との間は、明確な用量依存的の相関が見出されました。


今回のメタ解析から、

全粒穀類、野菜、果物、ナッツ(種実)、豆類、乳製品、魚類、赤肉、加工肉、卵、加糖飲料の摂取と、

心疾患(冠状動脈疾患や心不全)と脳卒中リスクとの関連が示唆されます。



DHCでは、

肥満・糖尿病・アンチエイジング・ヘルシーエイジング(健康長寿)のための食事として、

「‘ゆるやか’糖質制限」(緩やかな糖質制限食・低炭水化物食)を推奨しています。



最新の科学的根拠を俯瞰すると、

「緩やかな糖質制限食・低炭水化物食」を基本とした食生活が、

「ヘルシーエイジング(健康長寿)」

「ダイエット(適正体重の維持)」

「アンチエイジング(抗加齢)」

に有用であると考えられます。



がんなどの生活習慣病、肥満、メタボリック症候群の予防や改善には、

「地中海食の食事パターン」を基本として、

地産地消の食材を用いた「緩やかな糖質制限食・低炭水化物食」が推奨できます。



地中海食は、スペインやギリシャ、南フランスなど地中海地方の伝統食です。
野菜や果物、全粒の穀類、種実類、オリーブオイルの利用が多いという特徴があります。

地中海食は、健康増進や疾病予防に有用であることが知られており、多くの研究によってエビデンスが示されています。




地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下




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ナッツ(種実)摂取の効果はベジタリアンよりも肉食で顕著 [2017年11月17日(金)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、ナッツ(種実)類の摂取による生活習慣病リスクへの影響について、非ベジタリアン、ベジタリアン、ビーガン別で調べた研究が、ニュージーランドのグループ(University of Otago)から報告されていました。
(Nutrients. 2017 Nov 6;9(11).)


ナッツ(種実)類の摂取は、慢性疾患・生活習慣病の予防に有用です。

今回の研究では、

食事パターン別に、ナッツ類の摂取による影響が検証されました。


具体的には、

英国の女性コホート研究(UKWCS)から、


34,831名の女性での食事調査データを用いた横断研究として、

自己申告による肉食群(非ベジタリアン群)、ベジタリアン群、ビーガン群の層別解析が行われています。

解析の結果、

ナッツ類の摂取が多い群では、

体重が少なく
(高い群と低い群の差は、6.1 kg; 95% CI: 4.7, 7.6)


BMIが低値であり、
(BMI, 2.4 units difference; 95% CI: 1.9, 2.9)

ウエスト周囲径が低値であることが示されました。
(2.6 cm difference; 95% CI: 1.4, 3.8)
(all p for linear trend < 0.001)


また、
ナッツ類の摂取が多いと、

高コレステロール血症や高血圧の罹患率が有意に低値であり、


心疾患や糖尿病、胆石症の既往歴が少なく、

食事の質が高いということも見出されています。

(all adjusted p for linear trend &#8804; 0.011)


ナッツ類の摂取が多いことによるこれらの好影響は、

ベジタリアン群やビーガン群よりも、非ベジタリアン群において、顕著であったということです。


以上のデータから、

種実(ナッツ)の摂取による生活習慣病リスク低減効果が示唆されます。

また、この効果は、相対的に健康的な食事パターンのベジタリアン食よりも、健康的ではない非ベジタリアン食の摂取群において、より顕著であると考えられます。

一般に、
植物性食品を中心とするベジタリアン食では、
抗酸化作用や抗炎症作用を含む機能性食品素材により、がんをはじめとする生活習慣病の予防効果が考えらます。



これまでの多くの研究によって、ベジタリアン食摂取群では、非ベジタリアン食摂取群よりも、生活習慣病リスクが低いことが知られています。



ベジタリアン食による心血管疾患リスク低下作用




ベジタリアン食による血圧低下作用@メタ解析



昨年12月、アメリカ栄養士会(栄養と食事のアカデミー)の機関ジャーナルに、ベジタリアン食に関するポジションステートメントが掲載されています。

--- 米国・栄養と食事のアカデミー(Academy of Nutrition and Dietetics、前米国栄養士会から改名)は、
「適切に準備されたベジタリアン食及びビーガン食は、健康的であり、栄養学的に十分であり、いくつかの病気の予防や治療のために、健康上の好影響をもたらす、」
と考えます。

-- ベジタリアン食は、ライスサイクルのすべてのステージ、妊娠中、授乳中、乳幼児、小児、青少年、高齢者、アスリートのいずれにも適切です。

-- 植物性食品を中心とする食事は、動物性食品を多く摂る食事に比べて、より環境的に持続可能なものです。
(more environmentally sustainable)
 その理由は、より少ない天然資源を利用するため、環境負荷がより少ないことです。

-- ベジタリアン食およびビーガン食は、虚血性心疾患、2型糖尿病、高血圧、あるタイプのがん、肥満といった、いくつかの疾患のリスクを低下させます。

-- 飽和脂肪酸の摂取が少なく、野菜・果物・全粒穀類、豆類、大豆製品、種実類(これらはいずれも食物繊維とファイトケミカルが豊富)の摂取が多いことが、ベジタリアン食やビーガン食の特長であり、このため、総コレステロール値やLDL(悪玉)コレステロールが低く、血糖コントロールにも好影響を与えます。
これらの要因が、慢性疾患リスク低減に寄与します。

-- ただし、ビーガン食は、信頼性の高い、ビタミンB12の供給源(強化食品やサプリメント)の利用が必要です。


拙著でもベジタリアン食について、まとめています。

ときどきベジタリアン食のすすめ ビーガン、マクロビオテックから総合栄養学まで



なお、ベジタリアン食であれば何でも健康的になる、というわけではありません。


(例えば、野菜はナシで、パスタにチーズ、パンの組み合わせでも、ラクトオボにはなりますが。)


もちろん、栄養学的にバランスの取れた、適切なベジタリアン食を摂取することが重要です。



一般に、植物性食品の摂取が多いベジタリアン食では、ファイトケミカル・ポリフェノールの摂取が多く、抗酸化作用を介した生活習慣病の予防効果が想定されます。


北米の栄養士会が共同で発表した見解によると、「適切に準備されたベジタリアン食は、健康に有益であり、必要な栄養素を満たしており、いくつかの疾患の予防や治療にも利点がある」とされています。


実際、これまでの疫学研究によって、肉食をする人々に比べて、ベジタリアンでは生活習慣病が少ないことが示されています。

ベジタリアン食による具体的な効果として、肥満、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、高血圧、脂質異常症、糖尿病、前立腺がん、大腸がんの発症リスクが低下します。

また、日本人ベジタリアンを対象にした調査でも、ベジタリアンは、非ベジタリアンと比べて、体格指数(BMI)、血圧、血中総コレステロール値、中性脂肪値が有意に低いことが見出されています。




DHCでは、良質の植物性食品として、
次のような関連製品を取り扱っています。



DHC発芽玄米



DHC発芽玄米麺



エクストラバージンオリーブオイル




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地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



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カロテノイドによる糖尿病および網膜症のリスク低下:横断研究 [2017年11月16日(木)]
今月の分子医学の専門ジャーナル(電子版)に、血中カロテノイド類と、糖尿病リスクおよび糖尿病性網膜症リスクとの関連を調べた観察研究が、中国のグループ(Capital Medical University)から報告されていました。
(Curr Mol Med. 2017 Nov 5.)



糖尿病および糖尿病網膜症の病態には、酸化ストレスが関与することから、

野菜や果物に含まれるポリフェノール・ファイトケミカルによる抗酸化作用・抗炎症作用によるリスク低減効果が考えられます。

例えば、最近では、次の研究があります。

αカロテンの摂取と2型糖尿病リスク低減


さて、
今回の研究では、

血中カロテノイド値と、糖尿病リスクおよび糖尿病網膜症のリスクとの関係が検証されました。


具体的には、

中国での横断研究として、

合計747名の中国人患者(うち、272名の糖尿病網膜症患者、190名の糖尿病で網膜症は合併していない患者、285名の健常者・対照群)を対象に、血中カロテノイド値が測定され、各種交絡因子で補正が行われました。



解析の結果、

まず、

血中αカロテン値は、

非糖尿病の対照群に比べて、

糖尿病患者群において、有意に低値でした。

また、

血中βカロテン値は、

非糖尿病の対照群に比べて、

糖尿病網膜症患者で有意に低値でした。



なお、ベータクリプトキサンチン、リコピン、ルテイン/ゼアキサンチンでは各群間での有意差は認められませんでした。

交絡因子で補正後、

βカロテン高値は、

糖尿病リスク44%低下との有意な相関、
(OR (95%CI): 0.56 (0.34, 0.91), P=0.02)


αカロテン高値は、

非喫煙者において、

糖尿病網膜症リスクの59%低下との有意な相関
(OR (95%CI): 0.41 (0.17,0.99), P=0.048)

が見出されました。


なお、HbA1cと、カロテノイド類との間に有意な関連は見いだされませんでした。
(P>0.05)

血中カロテノイド類に影響する交絡因子は、年齢、性別、BMI、喫煙、運動でした。
(P>0.05)


以上のデータから、

血中βカロテンが高値であると、糖尿病リスクが低下、

血中αカロテンが高値であると、非喫煙者での糖尿病網膜症リスクが低下するという相関が示唆されます。


カロテノイドの摂取に関する研究では、次の報告があります。


カロテノイド類による前立腺がんリスク低下作用



血中カロテノイド値が高いと膵臓がんリスクが低い



ビタミンC・E、セレンとカロテノイドの摂取がすい臓がんリスクを低減:メタ解析


リコピンが心血管リスクを17%低下させる:メタ解析



リコピンによる前立腺がんリスク低下:メタ解析


ビタミンCとカロテノイド類の摂取が多いと肺がんリスクが低い


カロテノイド類の摂取が多いと骨折が少ない:メタ解析



DHC製品で、カロテノイドを主要成分とするサプリメントとして、下記の製品があります。


マルチカロチン 30日分
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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



はじめまして、DHC健康食品です



「DHCの遺伝子検査 元気生活応援キット」で体質や疾患感受性を判定


サプリメントと医薬品の相互作用ハンドブック―機能性食品の適正使用情報
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青森県と連携協定を締結いたしました [2017年11月15日(水)]
本日、青森県庁にて、青森県とDHCとの「青森県健やか力向上企業等連携協定」に関する協定式が行われました。

今回の連携協定に際し、ご尽力いただきました関係者の皆様に御礼申し上げます。


25.平成29年11月 株式会社ディーエイチシー(DHC)と協定を締結しました。(協定書交付式写真)


DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。

地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。







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オリーブオイルによる心血管疾患リスク低下作用:ATTICA研究 [2017年11月14日(火)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、オリーブオイルの摂取による心血管疾患リスク低下作用を示したコホート研究が、ギリシャのグループから報告されていました。
(Eur J Nutr. 2017 Nov 9.)


オリーブオイルは単価不飽和脂肪酸/オメガ9系脂肪酸であり、抗炎症作用を介して、動脈硬化を予防し、心血管リスクを低減します。


地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する


オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下


バージンオリーブオイルの心臓病予防作用


地中海食による認知症予防効果


さて、

今回の研究では、

心血管疾患を有していない成人を対象に、

オリーブオイルの摂取と、心血管疾患リスクとの関連が10年間にわたり検証されました。



具体的には、

ギリシャのアテネでの前向きコホート研究として、

2001年〜2002年に、心血管疾患を有していない成人3042名(男性1514名、女性1528名)が登録され、

食事長鎖、オリーブオイルの摂取、その他の脂質の摂取が調べられ、

オリーブオイルについては、非利用群、他の脂質との併用群、オリーブオイルのみを利用する群の3群について、

2011年から2012年までの10年間、フォローアップが行われ、

2020名の被験者にて、
致死的および非致死的心血管疾患(平均フォローアップは8.41年)の発症率が調べられています。

(ATTICAという研究の一環です。)


解析の結果、

交絡因子で補正後、

オリーブオイルのみを利用していた群では、

非利用群に比べて、

心血管疾患(CVD)リスクの有意な低下効果が見出されました。
(RR 0.07, 95% CI: 0.01-0.66)





近年の研究では、
単なるオリーブオイルではなく、
オリーブ由来のポリフェノールが豊富なエクストラバージンオリーブオイルのほうが、優れた機能性を有することが分かってきました。


ただし、日本では、JAS基準のオリーブオイルが出回っており、エクストラバージンオリーブオイルの品質が国際基準と比べて、高くありません。


エクストラバージンオリーブオイルの基準は、
IOC(国際オリーブ協会)では酸度0.8%以下、
JASの基準では酸度が2%未満です。


DHCのエクストラバージンオリーブオイルは、
酸度はわずか0.2%以下となっています。



なお、
DHCは、地方自治体とと包括連携協定を締結し、ヘルスケア企業として、さまざまな健康づくり事業や地域活性化策に取り組んでおり、

ふるさと納税返礼品にも採用されています。

[佐賀県唐津市]ヌニェス・デ・プラド エクストラバージンオリーブオイル6本セット       




地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下



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線維筋痛症患者はビタミンDが低値:メタ解析 [2017年11月13日(月)]
疼痛研究の専門ジャーナルに、線維筋痛症患者でのビタミンD値を調べたメタ解析が報告されていました。
(Korean J Pain. 2017 Oct;30(4):250-257)


線維筋痛症は、全身の疼痛を主訴とする、いわゆる難治性疾患であり、身体的、心理的、社会的な活動に支障を生じる病態です。


ビタミンDは、自己免疫疾患での関与が示唆されています。

今回の研究では、
ビタミンDと線維筋痛症との関係について検証が行われました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Science direct, Scopus, Cochrane, Google scholar)

ビタミンD値に関して、

線維筋痛症患者と対照群を比較した臨床研究が検索され、
(PRISMAに準じた試験)

12報から、

線維筋痛症患者851名、

対照群862名が解析の対象となりました。


メタ解析の結果、


ビタミンD値は、線維筋痛症患者において、対照群に比べて有意に低値であることが見出されました。
(-0.56, 95% CI: -1.05, -0.08)


今回のメタ解析から、

健常者に比べて、

線維筋痛症患者では、血中ビタミンDが低下していることが示唆されます。


今後、線維筋痛症に対するビタミンDサプリメント投与試験による臨床的意義の検証が期待される分野です。

ビタミンDは、抗炎症作用があり、ビタミンDの低値が、線維筋痛症での病態に関与していると推察されます。


これまでの研究では、

CFSや線維筋痛症に対して、次の報告があります。


エクストラバージンオリーブオイルが線維筋痛症の酸化ストレスを軽減し健康状態を改善する



慢性疲労症候群におけるコエンザイムQ10の有用性


還元型コエンザイムQ10による線維筋痛症への効果


コエンザイムQ10による繊維筋痛症改善


霊芝による線維筋痛症の症状改善効果 


慢性疲労症候群に対するマルチビタミン・ミネラルサプリメントの働き


慢性疲労症候群における還元型CoQ10による自律神経機能と認知機能改善効果





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不妊男性へのビタミンDサプリメントが出生率を上げる [2017年11月12日(日)]
今日、私用で羽田空港を利用しました。
出発ロビーには、もうクリスマスツリーが飾られていました。



さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の臨床内分泌学の専門ジャーナル(電子版)に、不妊男性に対するビタミンDサプリメント投与により、出生率の上昇を示した臨床研究が、デンマークのグループ(University of Copenhagen)から報告されていました。
(J Clin Endocrinol Metab. 2017 Nov 3)


基礎研究や横断研究/コホート研究では、

男性の生殖機能に対するビタミンDの有用性が示されています。


今回の研究では、

血中ビタミンDが低値(25OHD &#8804; 50 nmol/l)の不妊症男性において、

ビタミンDとカルシウムサプリメントの投与による精子機能への作用が検証されました。


具体的には、
二重盲検ランダム化比較試験として、

不妊症男性1427名から330名が試験対象となり、
(1002名がクライテリアに合致せず、95名が参加希望なし)


実薬群は、試験開始時にビタミンDを300,000IU投与し、
続いて、1日あたり1400IUのビタミンD + 500mgのカルシウムを150日間、投与し、

偽薬群との比較が行われました。


解析の結果、

血中ビタミンD(25-OHD)および1,25OH2D3値は、

偽薬群に比べて、

ビタミンD+カルシウムサプリメント投与群において有意な増加が認められました。


ビタミンDサプリメント群では、精子関連指標での有意な変化は認められませんでしたが、

自然妊娠は、サプリメント投与群のほうが、偽薬群よりも高率でした。
(7.3% vs 2.4%,Δ5.0% [-0.6%;10.5%])


サブグループ解析では、

乏精子症男性において、

ビタミンD投与により、出生率の有意な増加が見出されました。

(35.6% vs 18.3%,Δ17.3% [1.6%; 32.9%])


さらに、

血中インヒビンB(inhibin B)は、

ビタミンD欠乏の男性で、ビタミンD投与群となった被験者で有意に上昇しています。
(193pg/ml vs 143pg/ml, Δ49pg/ml [8;91pg/ml])

(ただし、精子濃度では両群間で有意差は認められませんでした。)


以上のデータから、

ビタミンD低値の不妊症男性において、

ビタミンDサプリメント投与は、

精子濃度での有意な変化は検出できませんでしたが、

出生率の上昇や血中インヒビンBの上昇が認められたことから、


ビタミンDによる好影響が示唆されます。



DHCでは、安全性、有効性、経済性(費用対効果)に優れたサプリメントを製品化しています。



ビタミンD3
(ビタミンD3 30日分 \286(税込\308))   ⇒1ヵ月分は約300円。




男性不妊症に対する機能性食品素材としては、コエンザイムQ10の効果が報告されています。

コエンザイムQ10による男性不妊症改善作用

コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用

還元型コエンザイムQ10による乏精子症(精子無力症)改善効果

コエンザイムQ10+ビタミンEによる精子機能の改善と妊娠率向上




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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
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