生薬学関連学会の抄録に、西洋シロヤナギ抽出物による抗炎症作用と抗がん作用を示した基礎研究が、ドイツのグループから発表されていました。
(Pl Med 74;912:2008)
実験では、西洋シロヤナギ抽出物による抗炎症作用が、NSAIDsと比較されています。
また、抗がん作用については、大腸がん細胞系におけるアポトーシス誘導作用が検討されました。
その結果、西洋シロヤナギ抽出物による有意な抗炎症作用およびアポトーシス誘導作用が示されています。
これらの作用は、NSAIDsと同等であったということです。
生薬成分のシナジーによる効果は、有効性と安全性のバランスという点で、NSAIDsよりも優れている可能性があり、今後の研究の進展が期待されます。
|