オレユロペンによる抗がん作用のメカニズムを検討した基礎研究が、ギリシャのグループから報告されていました。
(Pl Med 74:2008;1000, PA243)。
オレユロペンは、オリーブオイルやオリーブリーフに含まれるポリフェノールの1種です。
これまでの研究において、オレユロペンの抗酸化作用や抗がん作用が示されてきました。
今回の研究では、乳がん細胞の実験系を用いて、オレユロペンの作用メカニズムが検討されています。
ER(+)とER(-)の2種類の乳がん細胞系およびMCF-10Aによる解析の結果、DNA障害や細胞増殖抑制による抗がん作用が認められたということです。
論文著者らは、オリーブポリフェノールによる抗がん作用を示し、オリーブ産物の有効利用の可能性を述べています。
今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。
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