今月の栄養学の専門ジャーナルに、テアニンとカフェインによる認知機能への働きに関する研究が、米国のグループから報告されていました。
(J. Nutr. 2008 138: 1572S-1577S.)
近年の研究によって、緑茶の持つ神経薬理作用が示されてきました。
緑茶の有効成分であるテアニンやカフェインの働きが知られています。
今回の研究では、100mgのテアニンあるいは50mgのカフェインのいずれかの単独投与、あるいはテアニンとカフェインの併用投与、それと偽薬が4日間投与され、認知機能が測定されました。
その結果、偽薬群に比べて、併用投与群では、認知機能の改善作用が認められています。
この作用は、(以前の研究で示された)テアニンの高用量単独投与時と同様であったということです。
一方、単独投与群では明確な働きは示されていません。
以上のデータから、テアニンとカフェインによる中枢神経系へのシナジーが示唆されます。
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