植物ステロールによる脂質異常症(高脂血症)改善作用を示したヒト臨床研究が、台湾のグループから報告されていました。
(Pl Med 74;928:2008, SL87)
植物ステロールは、コレステロール低下作用を有する植物由来の成分として知られており、サプリメントにも利用されています。
今回の研究では、血清総コレステロール値が200mg/dL以上の被験者44名を対象に、1日あたり1.8グラムの植物ステロールを含むミルク製品が10週間投与されました。
その結果、前値に比べて、植物ステロール投与開始2週間後から、コレステロール値が15%以上、有意に低下しました。
また、この効果は、投与終了後、3週間経過した時点でも認められています。
このとき、LDLコレステロールも顕著に低下したということです。
一般に、植物ステロールの作用メカニズムは、コレステロール吸収阻害によると考えられています。
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