サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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還元型コエンザイムQ10がアスリートにおいて筋肉障害や疲労を軽減する [2020年02月08日(土)]
ビタミン栄養学の専門ジャーナルに、アスリートにおいて、還元型コエンザイムQ10による運動誘発性筋障害及び疲労に対する有用性を示した臨床研究が、順天堂大学のグループから報告されていました。
(Int J Vitam Nutr Res. 2020 Jan 31:1-10)



コエンザイムQ10には、

酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と


還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。

酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)



また、
機能性表示食品としての還元型コエンザイムQ10は、疲労軽減の訴求を行っています。





その他、
DHCでは、大学との共同研究にて、

DHCのコエンザイムQ10投与によって、運動負荷時の活性酸素による酸化障害の抑制作用を報告しています。



具体的には、

トレッドミルを用いた60分間の持久走の負荷に際して、運動前の1週間、DHCのコエンザイムQ10 およびビタミンC、ビタミンEを摂取した群では、摂取しなかった群に比べて、尿中8-OHdG値の上昇が抑制(=運動による酸化障害の発生が抑制)されたというデータです。



最近の研究では、

アスリートの酸化的損傷を防ぐために、コエンザイムQ10(CoQ10)を200-300 mg /日の用量で投与することが有用であり、

また、
各種疾患において、
還元型CoQ10であるユビキノール-10は、酸化型CoQ10よりも有用性が高いことも示唆されています。

酸化型から還元型に変換するステップがないことから、

還元型コエンザイムQ10のほうが、アスリートの運動時に、より有用性が高いと推察されます。

そこで、

今回の研究では、

二重盲検偽薬対照試験として、

ランナーの酸化ストレス及び疲労に対する還元型コエンザイムQ10の作用が検証されました。

具体的には、

男子大学生の長距離ランナー16名を退位小児、

25キロと40キロからなる夏季トレーニング中に12日間、

300 mg /日の還元型コエンザイムQ10投与群、

偽薬投与群の2群について比較が行われました。


解析の結果、

まず、
還元型コエンザイムQ10投与により、

血中コエンザイムQ10値が
5.62μg/ mLに上昇し、

投与6日目に、血清血管外漏出酵素、CK、ALT、LDH(P <0.01)、およびAST(P <0.05)の活性の有意な低下が見出されました。


また、

自覚的疲労感は、

プラセボ群では10日目(45 km走行の翌日)に有意に上昇(P <0.001)したのに対して、

還元型コエンザイムQ10投与群では、有意な変化は認められませんでした。


以上のデータから、

還元型コエンザイムQ10/ユビキノール-10の1日あたり300mgの投与により、

夏季トレーニング中の遠距離ランナーの組織損傷の軽減し、疲労の緩和の作用が示唆されます。



コエンザイムQ10には、

酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と


還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。

酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)



また、
機能性表示食品としての還元型コエンザイムQ10は、疲労軽減の訴求を行っています。



コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。





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