糖尿病研究の専門ジャーナル(電子版)に、グルコサミンサプリメントの利用と、2型糖尿病リスク低下との関連を示した研究が報告されていました。
(Diabetes Care. 2020 Jan 27.)
グルコサミンは、変形性膝関節症などの関節疾患に広く利用されているサプリメントです。
作用メカニズムとして、アミノ糖であるグルコサミンが関節軟骨の成分であることから、構成成分を経口摂取することによる直接的な修復機構が想定されていました。
一方、最近の研究では、グルコサミンやコンドロイチンは、情報伝達機構における調節因子であることが示されており、変形性膝関節症に対する改善効果のメカニズムとして、構成成分自体を直接摂取する作用というよりは、シグナル伝達物質を摂取することによる作用が考えられています。
膝OAなどの変形性関節症に対して、
サプリメントでは、
グルコサミンやコンドロイチンが最もエビデンスが豊富であり、欧州の学術団体EULARではグレードAの推奨になっています。
(一方、ACRではGAIT1のみを解析対象としたため、偽陰性データのバイアスによってネガティブになっています。)
2014年以降に発表された最新の研究—MOVES研究やLEGS研究--では、
グルコサミンやコンドロイチンの効果が示されています。
グルコサミンの風評被害by整形外科医
さて、
今回の研究では、
グルコサミンサプリメントの習慣的な摂取と、
2型糖尿病リスクとの関連が調べられ、
遺伝的な感受性、炎症状態との関連も検証されました。
具体的には、
UKバイオバンクの参加者で登録時に糖尿病、がん、心血管疾患を有していない
404,508名を対象に
グルコサミンサプリメントの利用と、2型糖尿病リスクとの関連が調べられました。
解析の結果、
8.1年(中央値)のフォローアップ期間中に、
7,228例の2型糖尿病が見出されました。
交絡因子(年齢、性別、BMI、人種、ライフスタイル要因、病歴、その他のサプリメント利用など)の調整後、
グルコサミンの利用は、
2型糖尿病リスクを17%低下するという有意な相関が見出されました。
(HR0.83、95%CI 0.78-0.89)
この逆相関は、
炎症マーカーのCRPが低い被験者よりも、
試験登録時のCRPが高い参加者で顕著でした。
(P = 0.02)
一方、
2型糖尿病の遺伝的リスクスコアは、
この関連に有意な影響を与えませんでした。
を変更しませんでした(P相互作用= 0.99)。
以上のデータから、
グルコサミンの利用と2型糖尿病リスク低下作用が示唆されます。
グルコサミンには抗炎症作用も報告されており、今回の研究データとも一致します。
その他
米国の研究では、
グルコサミンサプリメントの摂取と、死亡リス低下との相関も示されています。
膝OAなどの変形性関節症に対して、
サプリメントでは、
グルコサミンやコンドロイチンが最もエビデンスが豊富であり、欧州の学術団体EULARではグレードAの推奨になっています。
(一方、ACRではGAIT1のみを解析対象としたため、偽陰性データのバイアスによってネガティブになっています。)
2014年以降に発表された最新の研究—MOVES研究やLEGS研究--では、
グルコサミンやコンドロイチンの効果が示されています。
グルコサミンの風評被害by整形外科医
変形性膝関節症に対して、
最近の研究では、次の報告があります。
変形性膝OAの疼痛に対してグルコサミン+コンドロイチンはセレコキシブと同等の効果
グルコサミン・コンドロイチンの関節裂隙狭小化抑制効果
グルコサミン・コンドロイチンによる関節軟骨保護作用@膝関節症
コンドロイチンによる変形性膝関節症改善作用
グルコサミンはNF-κBを抑制し抗炎症作用を示す
グルコサミン・コンドロイチン利用者は炎症マーカーが低い
グルコサミンによる寿命延長効果
グルコサミンはジアセレインと有効性が同じで、副作用が少ない:メタ解析
DHCでは、
関節機能訴求に関連したサプリメントとして、次の製品を扱っています。
グルコサミン 2000 30日分【機能性表示食品】
機能性表示
ひざ関節の曲げ伸ばしをサポート/ひざの違和感の緩和
極らくらく
らくらく(グルコサミン、コンドロイチン、II型コラーゲン、CBP、MSM(メチルスルフォニルメタン)、コラーゲンペプチド、ヒドロキシチロソール)
グルコサミン
コンドロイチン
グルコサミン&コンドロイチン
II型コラーゲン+プロテオグリカン
グルコサミンは、変形性膝関節症などの関節疾患に広く利用されているサプリメントです。
作用メカニズムとして、アミノ糖であるグルコサミンが関節軟骨の成分であることから、構成成分を経口摂取することによる直接的な修復機構が想定されていました。
一方、最近の研究では、グルコサミンやコンドロイチンは、情報伝達機構における調節因子であることが示されており、変形性膝関節症に対する改善効果のメカニズムとして、構成成分自体を直接摂取する作用というよりは、シグナル伝達物質を摂取することによる作用が考えられています。
膝OAなどの変形性関節症に対して、
サプリメントでは、
グルコサミンやコンドロイチンが最もエビデンスが豊富であり、欧州の学術団体EULARではグレードAの推奨になっています。
(一方、ACRではGAIT1のみを解析対象としたため、偽陰性データのバイアスによってネガティブになっています。)
2014年以降に発表された最新の研究であるMOVES研究やLEGS研究などでは、
グルコサミンやコンドロイチンの効果が示されています。
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