臨床栄養学の専門ジャーナルに、大豆イソフラボンサプリメントによる抗酸化作用を示した臨床研究が、カナダとブラジルのグループから報告されていました。
(J Clin Biochem Nutr. 2020 Jan;66(1):43-48.)
大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気の他、さまざまな生活習慣病に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。
さて、
今回の研究では、
非肥満の閉経後女性において、
運動トレーニングに加えて、
大豆イソフラボンサプリメントの投与による唾液中の酸化ストレスへの作用が検証されました。
具体的には、
ホルモン補充療法を行っていない閉経後の女性32名を対象に、
・運動+偽薬投与群(n = 15)
・運動+大豆イソフラボンサプリメント投与群(n = 17)
の2群について、
10週間にわたり、30セッションの運動(有酸素運動+レジスタンス運動の組み合わせ)を行い、100 mgの大豆イソフラボンサプリメントまたはプラセボが投与されました。
なお、大豆イソフラボンサプリメントには、
100mgあたり、3.3 mgのゲニステイン、 93.5 mg のダイゼイン、 3.2 mg の グリシテインが含まれています。
アウトカムとして、
一晩絶食後に唾液サンプルが採取され、
介入の前後での酸化ストレス関連マーカーが測定されています。
解析の結果、
まず、両群において、
SOD活性の有意な増加、
(p <0.05)、
カタラーゼの有意な減少が見出されました。
また、
亜硝酸塩とチオバルビツール酸の反応性物質には、
有意な相互作用(時間×グループ)が見出され、
プラセボ群では増加(p <0.05)、
イソフラボン群では減少(p <0.05)が認められました。
なお、
総抗酸化能または総タンパク質に有意差は検出されませんでした。
以上のデータから、
閉経後の女性において、
運動トレーニング(有酸素運動+レジスタンス運動)において、イソフラボン(100mg)サプリメントの投与による抗酸化作用が示唆されます。
今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。
最近の研究として、次の報告が知られています。
大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低下:メタ解析
大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析
イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用@日本人男性
大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性
DHCでは、
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