サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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最新記事
DHCと連携自治体が共同開発:特産品原材料の特長を活かしたオリジナル商品 [2020年01月31日(金)]
DHCは、地方自治体と包括連携協定を締結し、

地域活性化と健康づくりに取り組んでいます。

6次産業化での取り組みとして、

特産品原材料の特長を活かしたオリジナル商品の開発も進めています。





DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


posted at 23:56 | この記事のURL
5μmol/Lのホモシステインの上昇は20 mg/dLのコレステロール上昇に匹敵する冠動脈疾患リスク:メタ解析 [2020年01月30日(木)]
米国医師会誌に、5μmol/Lのホモシステインの上昇は、20 mg/dLのコレステロール上昇に匹敵する冠動脈疾患リスクであることを示したメタ解析が、米国のグループ(University of Washington)から報告されていました。
(JAMA. 1995;274:1049-1057)


血中ホモシステイン値の高値は、動脈硬化性疾患のリスクです。

コレステロール値は、健康診断や一般的な血液検査データの項目で調べられますが、
ホモシステイン値は、通常の血液検査項目には含まれていません。

高ホモシステイン血症が、認知症や脳卒中(脳梗塞)のリスクであることは確立しています。


さて、今回の研究では、

動脈硬化性疾患に対する血中総ホモシステイン値の上昇によるリスク、葉酸による総ホモシステイン値の減少効果の推計、葉酸摂取量の増加による冠動脈疾患死亡率の潜在的な減少効果が検証されました。


具体的には、

主要医学データベース(Medline)を用いて、

ホモシステイン値と動脈硬化性の血管疾患の関連を調べた27報、

合成葉酸投与による総ホモシステイン値への作用を調べた11報が解析の対象となりました。



冠動脈疾患、脳血管疾患、および末梢動脈血管疾患を調べた研究が選択され、

前向き研究3報、症例対照研究6報が、質の高い研究とされました。

また、その他の横断研究5報、症例対照研究13報も調べられました。


解析の結果、

まず、

総ホモシステイン値の上昇は、

動脈硬化性血管疾患の独立した危険因子であることが見出されました。


また、
5μmol/ Lの総ホモシステイン値の増加によって、

冠動脈疾患は、

男性では1.6倍、
(OR1.6, 95%Cl、1.4〜1.7)、

女性では1.8倍
(OR1.8, 95%Cl、1.3〜1.9)

に上昇していました。


冠動脈疾患リスクの10%は、総ホモシステイン値に起因することも見出されました。


次に、

5μmol/ Lの総ホモシステイン値の増加は、

脳血管疾患のリスクが1.5倍という相関が見出されました。
(95%Cl、1.3〜1.9)


末梢動脈疾患のリスクでも、強い関連性が見出されました。


葉酸摂取量の増加(約200μg/ d)は、

総ホモシステイン値を約4μmol/ L減少させました。


より低い総ホモシステイン値が冠動脈疾患死亡率を低下させると仮定して、
(1)食事性葉酸の増加、
(2)サプリメント錠剤による摂取、
(3)穀物強化

の効果が検証された結果、

さまざまな仮定の下で、

年間13 500〜50 000例の冠動脈疾患の死亡が予防できる、と推計されました。

食料への葉酸強化が最大の影響を及ぼすとされました。


以上のメタ解析データから、

総ホモシステイン値の5μmol/ Lの増加は、

総コレステロールが0.5 mmol / L(20 mg / dL)増加するのに匹敵するほどの冠動脈疾患リスクを上昇させること、

また、

葉酸摂取による総ホモシステイン値の低下は、

動脈硬化性血管疾患の予防効果を持たすことが見出されました。


なお、葉酸によるコバラミン(ビタミンB12)欠乏のマスキングに関する懸念は、葉酸サプリメントに1 mgのコバラミンを追加することで軽減できます。





血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。


葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究


また、

葉酸サプリメントによる認知症への作用を検討した研究もあります。

例えば、


葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 


葉酸サプリメントによる認知機能改善効果
といった報告があります。

今回の研究に関連した別のサブ解析も知られています。

葉酸が網膜アテローム性動脈硬化症リスクを予防@糖尿病合併高血圧症患者



DHCは、サプリメント・健康食品のメーカーとして、セルフケアとして、サプリメントの適正使用による認知症の「予防」を啓発しています。



境町葉酸サプリプロジェクト:健康長寿社会の実現を目指して



葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240㎍の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
通常価格

\239(税込\258)





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グルコサミンの風評被害by整形外科医



DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果


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posted at 23:58 | この記事のURL
認知症のリスク低減に必要な運動 [2020年01月29日(水)]
これまでの多くの研究により、

運動が認知症リスクを低下させることが示されています。


作用機序としては、運動により、

神経伝達物質であるアセチルコリンが増加し、海馬が刺激されること、

脳由来神経栄養因子(BDNF)の産生が促進されること

などが考えられています。

認知症のリスク低減のための運動としては、1週間に90分、軽めの運動でも効果があることが示されています。

例えば、2004年に、米国医師会誌JAMAに掲載された論文では、高齢女性において、歩行と認知機能との関連が、米国のグループ(Harvard School of Public Health)から報告されていました。
(JAMA. 2004 Sep 22;292(12):1454-61.)


この研究では、

高齢者での身体活動が認知機能を維持するのに有用であるという説の検証のために、

ウォーキングを含む長期間の習慣的な身体活動と、認知機能との関連が検証されました。


具体的には、

米国において、
70歳から81歳の女性18 766名を対象に、

1986年の登録時の運動習慣の調査から

1995年から2001年にかけての認知機能検査により相関が調べられました。


解析の結果、

身体活動レベルが高いほど、
認知機能指標が良好であるという相関が見出されました。


身体活動が5分位で、
最低群に比べて、
最高群では、

認知障害リスクが20%有意に低い、という結果でした。


1週間あたり少なくとも90分間、簡単なペースで歩くのと同等の運動習慣を有している女性では、

平均グローバルスコアは、40分/週未満の歩行と比較して、

0.06から0.07単位、有意に高値でした。
(P <= .003)


また、より活動的な女性、

特にエネルギー消費量の上位5分位の女性の間では、

認知機能の低下が少ないことも見出されました。

さらに、
4番目と5番目の五分位の女性は、

最低群の女性よりも、

優れた認知機能スコア(グローバルスコア)を示しました。


0.05(95%信頼区間、0.02-0.10)および0.06(95%信頼区間、0.02-0.11)標準単位が最低五分位の女性よりも優れたグローバルスコアの平均変化を示しました。

以上のデータから、

高齢女性において、


1週間あたり90分程度の歩行を含む運動習慣は、認知機能の低下を抑制することが示唆されます。



認知症予防には、
地中海食、
運動、
生活習慣病の有病者では、該当疾患の改善、
社会参加
が大切です。

また、最近の研究では、フレイルがあると、認知症リスクが高まることもわかっています。



フレイルは、高齢による虚弱に近い概念ですが、
身体的な機能の低下だけではなく、社会的、精神的な活力/機能の低下も含む概念です。

フレイルは、
「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」
と定義されます。

もともとは、老年医学の分野で使われる「Frailty(フレイルティ)」に対する日本語訳です。
「Frailty」を訳すと「虚弱」や「老衰」、「脆弱」などになりますが、介入による可逆性を示すために、あえてカタカナのフレイルという表現が使われています。

先行研究では、次の報告があります。

フレイルは認知症リスクを高める@イタリア

フレイル予防にはビタミンDサプリメントが有用:系統的レビュー



高齢者では、ビタミンDの不足や欠乏が高率に認められ、フレイルやプレフレイルのリスクとなります。

このフレイルのリスク状態を改善するには、食事摂取基準に示されたビタミンD (800 IU/day)よりも多くの量を摂取する必要があります。


フレイル予防にはビタミンDサプリメントが有用:系統的レビュー


HMB(エイチエムビー)+たんぱく質により退院後の死亡率が半減@低栄養の高齢者

HMB+たんぱく質の栄養補助は費用対効果が高い



HMBの除脂肪体重/筋肉量増加作用



人生100年時代に必要なフレイル対策


HMB(エイチエムビー) 30日分

美しく健康的なスタイルを目指す方に! 効率よく理想的なメリハリを






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グルコサミンの風評被害by整形外科医



DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果


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posted at 23:56 | この記事のURL
認知症予防のための会話時間は321分以内 [2020年01月28日(火)]
神経学研究の専門ジャーナルに、ライフスタイルと認知症リスクとの関係を調べた観察研究が、大分大学のグループから報告されていました。
(Front Neurol, 10, 401, 2019.)


認知症は、要介護となる原因の第一位であり、認知症の予防や発症遅延のためのエビデンスに基づいた介入方法の確立が急務です。


認知症の発症リスクとライフスタイルとの関連を調べたこれまでの研究の多くは、
自己申告の質問票を用いており、信頼性や一貫性には限界があります。

したがって、
ライフスタイルの各要素について、客観的な測定が必要です。


そこで、今回の研究では、

地域居住の高齢者において、

ウエアラブル端末を用いて、ライフスタイルの各因子が測定され、

認知症の発症リスクとライフスタイルとの関連が検証されました。


具体的には、

地域居住高齢者855名(平均年齢73.8歳)を対象に

3ヵ月間ごとに平均7.8日間、リストバンドセンサーを装着して、

歩数、会話時間、総睡眠時間、睡眠効率、睡眠開始後の覚醒時間、覚醒回数、昼寝時間、心拍数が測定され、認知機能スコア MMSE との関連が検証されました。

試験の結果、

まず、
ライフスタイルのデータは、1年間で31.3±7.1日間、リストバンドで集められました。

年齢や性別、教育水準などの背景因子で補正後、

会話時間、総睡眠時間、歩数、心拍数などの変数が解析されました。

回帰分析の結果、

歩数、会話時間、心拍数などは認知症の予防因子としての相関が認められました。

例えば、
会話時間塗装睡眠時間は、特定の閾値で、相関関係が逆転していました。

つまり、
認知症の発症リスクを減らす閾値は

会話時間では321.1分/日
総睡眠時間では434.1分/日
でした。

(会話時間では、この時間までは保護因子であり、434.1分を超えると、認知症リスクが高まることが示されました。)

なお、
睡眠時間が、6時間から7時間に比べて
8時間から9時間以上では認知症リスクが高くなるという研究があります
これは
睡眠と覚醒のサイクルが
脳のアミロイドβの排出に重要であるためです
なお、短い睡眠時間では、アミロイドβの負荷が高くなることはPET検査での画像診断にて確立しています。
一方、長い睡眠時間と認知症リスクとの関係はまだ明確ではありません


以上、今回の観察研究から、

身体活動、睡眠、社会活動などのライフスタイル要因は、高齢者の認知機能に関連していること、

運動、睡眠、会話の適切な時間が、認知機能にとって重要であること、

が示唆されます。





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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果


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posted at 23:56 | この記事のURL
移動日 [2020年01月27日(月)]
今日は、移動日でした。

週末に参加したカンファレンスでは、椅子の代わりにバランスボールが置かれていました。

なお、バランスボール席は最後列のみで、それ以外は普通の椅子です。

(私は、いつも通り、最前列の席でしたので、バランスボールは使いませんでした。)






成田空港のカートには、DHCのロゴが入っています。



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ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果


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潰瘍性大腸炎に対するクルクミンの有用性:系統的レビュー/メタ解析 [2020年01月26日(日)]
今月の消化器病学の専門ジャーナルに、潰瘍性大腸炎に対するクルクミンの有用性を検証した系統的レビュー/メタ解析が、米国のグループ(University of Nebraska Medical Center,)から報告されていました。
(Ann Gastroenterol , 33 (1), 53-58, Jan-Feb 2020.)



ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用を示します。

分子メカニズムは、NF-κB抑制を介した抗炎症作用です。


潰瘍性大腸炎(UC)は、クローン病とともに、炎症性腸疾患に分類されます。

潰瘍性大腸炎に対しては、
クルクミンによる抗炎症作用を介した有用性が考えられます。

そこで、
今回の系統的レビュー/メタ解析では、

潰瘍性大腸炎(UC)の治療における補完療法としてのクルクミンの有効性を検証するために、

ランダム化偽薬対照試験を対象に、系統的レビュー/メタ解析が行われました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、

2000年1月から2018年9月までの収載論文から、

7報、380名(クルクミン188名、偽薬190名)が対象となりました。


メタ解析の結果、

クルクミン投与により、

臨床的寛解率が、オッズ比2.9倍
(OR; 2.9, 95%CI 1.5-5.5, I2=45, P=0.002)

臨床反応性が2.6倍、
(OR 2.6, 95%CI 1.5-4.5, I2=74%, P=0.001)

内視鏡検査での反応性および寛解が、2.3倍という有意な相関が見出されました。
(OR 2.3, 95%CI 1.2-4.6, I2=35.5%, P=0.01)


以上、

今回の系統的レビュー/メタ解析から、

メサラミン(mesalamine、メサラジン, Mesalazine)と、クルクミンとの併用投与は、

対照群と比較して、

臨床的な反応が3倍良好であることが示唆されます。




先行研究では、ウコンのクルクミンによる生活習慣病の改善など多彩な作用が示されています。




クルクミンによる耐糖能異常での血糖低下作用:メタ解析



ウコン/クルクミンによる脂質代謝改善:メタ解析



ウコン/クルクミンのレプチンへの作用:メタ解析




クルクミンによるアディポネクチンとレプチンへの働き@メタボリック症候群


クルクミンサプリメントによる抗炎症・抗酸化作用@過体重




DHCでのウコンサプリメントには、下記の製品があります。


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3種のウコンパワーで不調をブロック






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メタボリック症候群がフレイル(虚弱)リスクを50%増加する:BASE-II研究 [2020年01月25日(土)]
老年学の専門ジャーナルに、メタボリック症候群とフレイルリスクとの関連を調べた研究が、ドイツのグループから報告されていました。
(J Frailty Aging 2019. , 8 (4), 169-175)


フレイル及びメタボリック症候群は、高齢者においてよく見られる状態であり、機能低下や要介護状態のリスクと関連します。

また、肥満や慢性炎症、インスリン抵抗性といったメタボリック症候群の病態は、フレイルとも関連しています。

そこで、

今回の研究では、

メタボリック症候群とフレイルリスクとの関連が検証されました。

具体的には、

加齢研究の一つであるBerlin Aging Study II (BASE-II)のデータをもちいた横断研究として、

BASE-IIの高齢被験者1,486名(うち女性は50.2%、平均年齢68.7(65.8-71.3)歳)を対象に、

メタボリック症候群とフレイルとの関連について、

栄養状態(総エネルギー摂取量や食事性ビタミンDの摂取量)、身体活動、ビタミンDの状態などをもとに調べられました。

なお、
メタボリック症候群の診断は、
IDFのタスクフォース、NHLBI、AHA、WHF、IAS、IASOの基準が用いられ、

フレイルでは、Fried基準が用いられました。

筋量は、DXA法で測定されています。



解析の結果、

まず、

メタボリック症候群は、
37.6%にて見出され、

フレイルは、
31.9%に見出されました。


また、
メタボリック症候群の存在により、

フレイル/プレフレイルのリスクが、50%上昇していました。
(OR1.5; 95% CI 1.2,1.9; p= 0.002)


さらに、
フレイル/プレフレイルは、

低HDLコレステロールにより50%リスク上昇、
(OR: 1.5 (95%CI: 1.0-2.3); p = 0.037)

ウエスト周囲長の増加により65%のリスク上昇
という相関が見出されました。
(OR: 1.65 (95%CI: 1.1-2.3); p = 0.008).


以上のデータから、

高齢者でのメタボリック症候群は、フレイルリスクを高めることが示唆されます。

メタボリック症候群では、

慢性炎症、ビタミンD低値などが高率であり、これらがフレイルのリスクともなります。



フレイルは、高齢による虚弱に近い概念ですが、
身体的な機能の低下だけではなく、社会的、精神的な活力/機能の低下も含む概念です。

フレイルは、
「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」
と定義されます。

もともとは、老年医学の分野で使われる「Frailty(フレイルティ)」に対する日本語訳です。
「Frailty」を訳すと「虚弱」や「老衰」、「脆弱」などになりますが、介入による可逆性を示すために、あえてカタカナのフレイルという表現が使われています。

先行研究では、次の報告があります。

フレイルは認知症リスクを高める@イタリア

フレイル予防にはビタミンDサプリメントが有用:系統的レビュー



高齢者では、ビタミンDの不足や欠乏が高率に認められ、フレイルやプレフレイルのリスクとなります。

このフレイルのリスク状態を改善するには、食事摂取基準に示されたビタミンD (800 IU/day)よりも多くの量を摂取する必要があります。


フレイル予防にはビタミンDサプリメントが有用:系統的レビュー


HMB(エイチエムビー)+たんぱく質により退院後の死亡率が半減@低栄養の高齢者

HMB+たんぱく質の栄養補助は費用対効果が高い



HMBの除脂肪体重/筋肉量増加作用



人生100年時代に必要なフレイル対策


HMB(エイチエムビー) 30日分

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パーキンソン病に対するピクノジェノールの有用性 [2020年01月24日(金)]
今月の神経学の専門ジャーナル(電子版)に、パーキンソン病に対するピクノジェノールの有用性を検証した臨床研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(J Neurosurg Sci 2020. Jan 20)



ピクノジェノールは、フランス海岸松に由来する機能性食品素材で、フラボノイド類が主成分です。


フラボノイド類による抗炎症作用や抗酸化作用を介した効果が示されており、生活習慣病の予防や改善作用から、アンチエイジング医学まで、広く利用されています。

さて、今回の研究では、

治療中のパーキンソン病(PD)患者において、

ピクノジェノールサプリメント投与による症状および認知機能への作用が検証されました。

具体的には、

1年以上前に診断されたパーキンソン病患者43名が対象となり、

150 mg /日の用量でピクノジェノールが4週間、投与されました。

なお、患者の症状は軽度、進行は最小限であり、
カルビドパ/レボドパを用いた単独療法を受けていました。


解析の結果、

まず、
ピクノジェノール投与の安全性と許容性は高いことが示されました。

最も障害を生じている症状は、

振戦、徐脈、認知機能の変化、硬直、および発話の変化であり、

これらすべての症状は、軽度から中等度と診断されました。


4週間のピクノジェノール投与後では、

標準治療単独群と比べて、

これらの症状の有意な軽減(改善)が見出されました。
(p<0.05)

特に、認知機能に関するスコアでは、

標準治療に比べて、

サプリメント投与群での有意な改善が認められました。
(p<0.05)

主な神経学的管理と、サプリメントとの干渉は認められませんでした。

酸化ストレス(血中フリーラジカル)は、

投与開始時には両群とも高値でしたが、

4週間後には、

標準治療にピクノジェノール投与を併用した群において、有意に低下していました。
(p<0.05)

主要なパーキンソン病関連項目(認知的側面、運動的および姿勢的側面)は、

4週間後の時点で、

標準治療単独群に比べて、

ピクノジェノール投与群にて、有意な改善が見出されました。


末梢浮腫は、試験開始時には被験者すべてに見出されました。

4週間後の時点では、

標準治療単独群では22名中19名に認められたのに対して、

ピクノジェノール投与群では、21名中4名にて見出されました。


以上のデータから、

パーキンソン病の治療を受けて安定している患者において、

ピクノジェノールの併用投与による認知機能の改善といった有用性が示唆されます。


今後、補完療法としての臨床的意義が期待される分野です。



ピクノジェノールは、抗炎症作用や抗酸化作用を介して、生活習慣病の予防や改善に有用と考えられます。


ピクノジェノールによる高血圧改善作用:メタ解析



パーキンソン病に対する機能性食品成分の有用性を示した研究では、次の報告があります。


還元型コエンザイムQ10によるパーキンソン病の症状改善効果 



高用量コエンザイムQ10によるパーキンソン病に対する効果


DHCでは、安全性・有効性・経済性(費用対効果)に優れた
ピクノジェノール
を製品化しています。


還元型コエンザイムQ10





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グルコサミンの風評被害by整形外科医



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ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果


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posted at 23:55 | この記事のURL
1型糖尿病に対するレスベラトロールの安全性と有用性 [2020年01月23日(木)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、1型糖尿病に対するレスベラトロールの安全性と有用性を検証した臨床研究が、イランとカナダのグループから報告されていました。
(Nutrients. 2020 Jan 6;12(1).)


レスベラトロールは、ポリフェノールの1種で、赤ワインやブドウ、ピーナッツなどに見出される色素成分です。


最近の臨床研究では、内分泌代謝疾患や生活習慣病の改善効果が示唆されています。


先行研究では、レスベラトロールによる糖尿病への作用に関して、次の報告があります。


非感染性疾患に対するレスベラトロールの有用性:メタ解析



レスベラトロールによる糖尿病予防 


レスベラトロールが神経活動と血液循環を改善する@2型糖尿病



歯周病を有する2型糖尿病でのレスベラトロールの有用性




さて、今回の研究では、

1型糖尿病に対するレスベラトロールの安全性と有用性が検証されました。

具体的には、

1型糖尿病の男女の患者13名を対象に、

レスベラトロール(1,000 mg、分2)が60日間投与され、

介入前、30日、60日の時点で、糖代謝関連指標などが測定されました。


解析の結果、

60日間のレスベラトロール投与により、

介入前に比べて、

介入後では、

空腹時血糖値およびHbA1cの有意な低下が見出されました。


また、

レスベラトロール投与により、

酸化ストレスマーカー、MDAの有意な減少、

総抗酸化能の有意な上昇も見出されました。


なお、
インスリン値、HOMA-IR、HOMA-β、肝機能および腎機能、炎症マーカーでは有意な変化は見出されませんでした。


以上のデータから、

1型糖尿病患者において、

60日間のレスベラトロールの投与による糖代謝改善作用および抗酸化作用が示唆されます。


今後、ランダム化比較試験などによる臨床的意義の検証が期待される分野です。


なお、糖尿病の予防や改善に対しては、

地中海食の食材バランスをベースにした緩やかな糖質制限食・低炭水化物食が最も適切であり、有効です。

サプリメントについては、ビタミンD、オメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)が推奨できます。


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日光浴でビタミンD不足が改善できると思いますか?



グルコサミンの風評被害by整形外科医



DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果


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ビタミンDサプリメント(1,000-2,000IU)が肥満小児の糖代謝を改善する [2020年01月22日(水)]
今月の臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、ビタミンD欠乏/不足の肥満小児において、ビタミンDサプリメント(1,000-2,000IU)投与による糖代謝改善作用を示した臨床研究が、米国のグループから報告されていました。
(Am J Clin Nutr. 2020 Jan 17.)


肥満の小児では、
ビタミンD欠乏/不足の状態になりやすく、
心血管リスクも高くなります。



今回の研究では、

ビタミンD欠乏の過体重および肥満の小児を対象に、


動脈硬化関連指標および、糖代謝や血圧について、

ビタミンD3の 1,000IUまたは2,000 IU / 日の投与が、

600 IU / 日よりも有用かどうか、検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

10歳から18歳までの小児225名を対象に

介入6ヵ月の時点での血管内皮機能を主アウトカムとして調べられました。


解析の結果、

まず、

血中ビタミンD(25-OH-D)値は、用量依存的に増加し、

高カルシウム血症を生じることはありませんでした。

また、

内皮機能、動脈硬化、収縮期血圧、脂質、および炎症マーカーについて、

3ヵ月及び6ヵ月では、

1,000IUまたは2,000 IU の投与群と、
600IUの群とでは、有意差は検出できませんでした。

一方、

いくつかのサブ解析では、両群間に有意差が認められました。


具体的には、

6ヶ月時点において、

中期-収縮期、中期-拡張期、および全身-拡張期BPは、

600 IU群に比べて、
1,000 IU群で、

有意に低値でした。
(-2.66(95%CI:-5.27、-0.046)、-3.57( -5.97、-1.17)、および-3.28(-5.55、-1.00)mm Hg)


また、

2, 000 IU群では、インスリン感受性が3ヵ月及び6ヵ月で亢進し、

空腹時グルコース濃度が6ヵ月で低下していました。
(-2.67; 95%CI:-4.88、-0.46 mg / dL)

以上のデータから、

過体重及び肥満の小児において、

ビタミンD欠乏の改善のために、

ビタミンD3サプリメントを1,000 IUあるいは2,000 IUの用量で投与することは、

600 IUと比べて、心血管リスクマーカーを有意に改善することが示唆されます。


先行研究では、次の報告があります。

ビタミンDが2型糖尿病での糖代謝を改善する:メタ解析 







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術後の嗅覚喪失リスクをオメガ3系脂肪酸が抑制する [2020年01月21日(火)]
今月の脳神経外科の専門ジャーナル(電子版)に、内視鏡的頭蓋底腫瘍切除後の患者において、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントによる嗅覚保護作用を示した臨床研究が、米国のグループ(Stanford University School of Medicine)から報告されていました。
(Neurosurgery. 2020 Jan 17.)

経鼻内視鏡手術(内視鏡下鼻内手術)は、従来法に比べて、比較的低侵襲ですが、嗅覚喪失の潜在的なリスクもあります。

嗅覚および潜在的な味覚の喪失は永続的であり、患者の生活の質に大きく影響します。

しかし、嗅覚喪失に対する治療成功例は限定されています。

オメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用に加えて、創傷治癒や神経再生での有用性が期待されます。


そこで、今回の研究では、

内視鏡的頭蓋底腫瘍切除後の患者において、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントによる嗅覚への働きが検証されました。


具体的には、

多施設共同前向きランダム化比較試験として、

内視鏡的切除術を施行された頭蓋底腫瘍(sellar or parasellar tumors)患者110名を対象に、

・対照群(鼻生理食塩水洗浄)

・鼻生理食塩水洗浄+オメガ3サプリメント投与

の2群について、

術前、術後6週、3ヵ月、6ヵ月での嗅覚検査(においの識別テスト、UPSIT)での評価が行われました。



87名の患者が、6ヵ月間のフォローアップを完了しました(対照群41名、オメガ3系群46名)。


解析の結果、

まず、
術後6週間で、

両群の患者の25%において、臨床的に有意な嗅覚の喪失が見出されました。


次に、

3ヵ月及び6ヵ月の時点で、

対照群に比べて、

オメガ3系サプリメント投与群では、

持続性の嗅覚喪失が有意に少ないことが見出されました。
(それぞれP = .02およびP = .01)


交絡因子で補正の解析では、

オメガ3系必須脂肪酸が、嗅覚喪失に対する保護作用を有していることが見出されました。
(OR 0.05, 95% CI 0.003-0.81, P = .03).


その他、
腫瘍機能は、嗅覚喪失に関して、重要な独立した予測因子であることも見出されました。(OR 32.7、95%CI 1.15-929.5、P = .04)。



以上、今回の臨床研究から、

頭蓋底腫瘍に対する内視鏡的頭蓋底腫瘍切除後の患者において、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントによる嗅覚保護作用が示唆されます。



オメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)は、抗炎症作用を介して、さまざまな生活習慣病の予防効果が知られています。



DHCでは、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントを製品化しています。



EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))




DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))




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posted at 23:52 | この記事のURL
DHCの取り組み@スマートみやぎ健民通信第8号(R2年1月発行) [2020年01月20日(月)]
宮城県庁発行の「スマートみやぎ健民通信 第8号」(R2年1月)に、宮城県でのDHCの取り組みが掲載されています。


宮城県は、メタボリック症候群の有病率が高いという課題があり、


宮城県庁の施策として、

「スマートみやぎ健民会議」を組織しています。


DHCは、応援企業として参画しており、今月発行の「スマートみやぎ健民通信 第8号」(R2年1月)に取り組み内容が紹介されています。




スマートみやぎ健民通信は、こちらからダウンロードできます。




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posted at 23:50 | この記事のURL
DHCの社会貢献活動のご紹介 [2020年01月19日(日)]
DHCは、総合ヘルスケア企業として、さまざまな社会貢献活動(CSR)に取り組んでいます。



具体的には、

@地方自治体との連携に基づいて、健康増進・未病改善を介した健康寿命延伸ための取り組み

A地方自治体との連携による地域活性化やシティプロモーションのための取り組み

Bスポーツ大会などへの協賛を通じた学生活動支援

C被災地支援活動(栄養補助食品・サプリメントや衣類などを、自社ヘリコプターにてお届け)


などです。


DHCの社会貢献活動は、下記のサイトで紹介されていますので、ご覧いただけますと幸いです。





DHCと一緒に日本のまちを応援しませんか。





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posted at 23:56 | この記事のURL
出講@平塚市「高血圧講座」 [2020年01月18日(土)]
本日、平塚市健康増進計画講演会の

「高血圧講座」

〜知っているようで知らない高血圧について〜

にて、

「高血圧の予防と改善:最新情報

〜新しくなった高血圧の診断基準と降圧目標〜」として

出講させていただきました。



ご参加くださいました市民の皆様、

開催にあたり、ご尽力いただいた健康課の皆様に感謝申し上げます。


DHCは、平塚市と健康づくり推進のための連携協定を締結しています。



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大豆イソフラボンが2型糖尿病リスクを12%低下:メタ解析 [2020年01月17日(金)]
今月の臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、マメ科植物及び大豆の摂取と、2型糖尿病リスクとの関連を検証したメタ解析が報告されていました。
(Am J Clin Nutr 2020 Jan 8)


大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気の他、さまざまな生活習慣病に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。


今回の系統的レビュー/メタ解析では、

マメ科植物及び大豆製品の摂取と、2型糖尿病リスクとの関連が検証されました。


具体的には、
主要医学データベースを用いて、
(PubMed, EMBASE, Ovid)

2019年8月までに収載された論文が検索され、

15報のコホート研究から、

565,810名のデータが解析の対象となりました。

32,093例の2型糖尿病が含まれています。



解析の結果、

まず、
マメ科植物全体の摂取と、

2型糖尿病リスクとの間には有意な相関は認められませんでした。
(0.95, 0.79, 1.14; NS)


一方、

大豆製品全体の摂取により、7%のリスク低下傾向、
0.83 (0.68, 1.01; NS)

豆乳の摂取により、11%の有意なリスク低下、
0.89 (0.71, 1.11; NS)

豆腐の摂取により、8%の有意なリスク低下、
0.92 (0.84, 0.99)

大豆たんぱく質の摂取により、16%の有意なリスク低下、
0.84 (0.75, 0.95)

大豆イソフラボンの摂取により、12%の有意なリスク低下
0.88 (0.81, 0.96)

という相関が見出されました。

なお、

マメ科植物全体、大豆製品全体、豆乳摂取では、

論文の高い不均一性が見出されました。
(つまり、不均一のために、大豆製品全体や豆乳の摂取によるリスク低下は、エビですとして十分ではないと考えれます。)

用量反応解析では、

豆腐、大豆たんぱく質、大豆イソフラボンで有意な負の相関が見出されました。



以上、コホート研究を対象にした今回の系統的レビュー/メタ解析から、

2型糖尿病リスクに対する大豆たんぱく質、大豆イソフラボン、豆腐の摂取によるリスク低減作用が示唆され、

大豆製品の摂取が推奨されます。



最近の研究として、次の報告が知られています。


大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低下:メタ解析


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析


イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用@日本人男性


大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性




DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。


DHC青汁+豆乳(30缶入)
2つのヘルシー素材がこれ1本!イメージをくつがえすおいしさです!







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posted at 23:55 | この記事のURL
出講@愛川町「学んで得する町民健康講座」 [2020年01月16日(木)]
本日、神奈川県愛川町による「学んで得する町民健康講座」にて

「長寿の秘訣はフレイル(虚弱)予防」として

出講いたしました。


ご参加いただきました住民の皆様、

開催に際してご協力いただきました町役場関係者の皆様に感謝申し上げます。

DHCは、健康長寿社会実現に向けた社会貢献として、
神奈川県公共型未病センター健康支援プログラムを提供しています。



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posted at 23:56 | この記事のURL
メタボ脱出プロジェクトと葉酸サプリプロジェクト:茨城県境町×DHCの健康づくり事業 [2020年01月15日(水)]
今日、茨城県境町での「令和2年さかい新春の集い」に参加してきました。

500名が参加し、大変、盛況でした。

参加者に配布された資料に、行政の広報誌「広報さかい(2019年9月号)」があり、

境町とDHCとの公民連携による健康づくりの取り組みが紹介されていました。↓





広報さかい誌は、このサイトに掲載されています。



財政健全化から、地域活性化まで、広く紹介されています。

ハワイ州ホノルル市との連携による学校教育での交流から、ローマ教皇に、特産品のさしま茶を橋本町長が直接、手渡すといったシティプロモーションまで、新しい取り組みが注目されている、元気な自治体です。








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ピクノジェノールが勃起障害(ED)を改善する [2020年01月14日(火)]
ピクノジェノールによる勃起障害(ED)改善作用を示した臨床研究が、報告されていました。
(Bratisl Lek Listy 2019, 120 (12), 941-944)



ピクノジェノールは、フランス海岸松に由来する機能性食品素材で、フラボノイド類が主成分です。


フラボノイド類による抗炎症作用や抗酸化作用を介した効果が示されており、生活習慣病の予防や改善作用から、アンチエイジング医学まで、広く利用されています。


EDは、糖尿病の合併症としても生じる疾患です。


先行研究では、次の報告があります。


ピクノジェノール+L-シトルリンによる勃起障害(ED)改善効果


今回の研究では、

ED患者において、

ピクノジェノール投与によるED及び脂質代謝への作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

ED患者53名(糖尿病患者32名、非糖尿病21名)を対象に、

ピクノジェノール投与あるいは偽薬投与群の2群について、

3ヶ月間の介入が行われ、

投与終了1ヶ月後の時点で、ED症状(IIEF-5)の評価が行われ、脂質代謝指標が調べられています。



解析の結果、

ピクノジェノール投与により、

勃起機能が、糖尿病患者では45%有意に改善、

非糖尿病患者では22%改善傾向が認められました。

また、

糖尿病患者では、

ピクノジェノール投与により、総コレステロール値、LDLコレステロール値、血糖値の低下が見出されました。
(それぞれ20 %, 21 %, 22%)

なお、
非糖尿病患者では、血糖値には影響は認められませんでした。

また、

偽薬投与群では、

糖尿病あるいは非糖尿病患者のいずれでも、変化は見出されませんでした。


以上、今回の研究から、

ピクノジェノールによるEDの改善作用が示唆されます。




ピクノジェノールは、抗炎症作用や抗酸化作用を介して、生活習慣病の予防や改善に有用と考えられます。


ピクノジェノールによる高血圧改善作用:メタ解析



DHCでは、安全性・有効性・経済性(費用対効果)に優れた
ピクノジェノール
を製品化しています。



マカ


還元型コエンザイムQ10



トンカットアリ


エディソン



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アスリートでは内在性コエンザイムQ10が減少している [2020年01月13日(月)]
今月のスポーツ栄養学の専門ジャーナルに、アスリートにおける内在性コエンザイムQ10および抗酸化能を検証した臨床研究が、台湾のグループから報告されていました。
(J Int Soc Sports Nutr 2020, 17 (1), 5.)


運動負荷は酸化ストレスであり、アスリートでは、酸化ストレスが多くなっていることが分かっています。

コエンザイムQ10は、脂溶性ビタミン様物質であり、抗酸化能とATP産生能を有しています。

今回の研究では、

アスリートにおいて、

内在性コエンザイムQ10、抗酸化関連指標、糖代謝関連指標が検証されました。

具体的には、

横断研究として、

よくトレーニングされた大学のアスリート43名と、

健常対照群25名を対象に、

酸化ストレス指標、抗酸化能、糖代謝関連指標などが測定されました。


解析の結果、

アスリート群は、

健康対称群よりも、

白血球中のコエンザイムQ10が有意に低値でした。
(0.34 ± 0.24 vs. 0.65 ± 0.43 nmol/g, p < 0.01)

ただし、血中のコエンザイムQ10は、両群間に有意差は検出されませんでした。

糖代謝関連指標については

アスリート群では、

対照群に比べて、

HbA1cの値が有意に高く
(5.5 ± 0.3 vs. 5.3 ± 0.3%, p < 0.05)、

インスリン感受性が高く、
(QUICKI, 0.37 ± 0.03 vs. 0.34 ± 0.03, p < 0.05),

インスリン抵抗性指標が低い、
(HOMA-IR、1.5±0.8 vs 2.9±3.8、p <0.05)

ことが見出されました。


一方、

アスリート群では、

抗酸化能(TAC)の有意な亢進が認められました。
(serum, 5.7 ± 0.3 vs. 5.4 ± 0.2 mM Trolox; erythrocyte, 10.5 ± 0.6 vs. 10.0 ± 0.5 mM Trolox, p < 0.05)

さらに、

白血球中のコエンザイムQ10の状態は、

カタラーゼ活性(r = 0.56、p <0.01)、

GPx活性(r = 0.56、p <0.01)、

血清TAC(r = 0.54、p <0.01)、

空腹時血糖値(β=-1.10、p <0.01)、

HbA1c(β=-0.82、p <0.01)、

HOMA-IR(β=-1.81、p <0.01)、

およびQUICK(β= 0.08、p <0.01)

と有意な相関が見出されました。


以上、

今回の横断研究から、

運動負荷が大きいアスリートでは、

コエンザイムQ10の潜在的欠乏があること、

抗酸化能や糖代謝との関連も示唆されます。



コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。

還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)

コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。

したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。


DHCでは、大学との共同研究にて、

DHCのコエンザイムQ10投与によって、運動負荷時の活性酸素による酸化障害の抑制作用を報告しています。


具体的には、

トレッドミルを用いた60分間の持久走の負荷に際して、運動前の1週間、DHCのコエンザイムQ10 およびビタミンC、ビタミンEを摂取した群では、摂取しなかった群に比べて、尿中8-OHdG値の上昇が抑制(=運動による酸化障害の発生が抑制)されたというデータです。

運動習慣を有する場合、

マルチビタミンマルチミネラルに加えて、




コエンザイムQ10、

αリポ酸、

ビタミンC(ハードカプセル)、

ビタミンBミックス

アミノ酸


を利用することが好ましいと考えられます。

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スピルリナによる肥満への有用性:系統的レビュー/メタ解析 [2020年01月12日(日)]
補完代替医療の専門ジャーナルに、スピルリナによる肥満への有用性を検証した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(Complement Ther Med. 2019 Dec;47:102211.)


スピルリナ(Spirulina, Spirulina Platensis)は、食用藻の一種で、タンパク質、ビタミン類、鉄分といった栄養素が豊富に含まれています。


これまでの研究において、 
スピルリナ投与により、糖尿病や高脂血症(脂質異常症)、高血圧の改善、口腔白板症の改善、抗がん作用、免疫賦活作用などが示されています。


例えば、

スピルリナによる脂質代謝改善作用:メタ解析

スピルリナがメタボリック症候群を改善:メタ解析


という報告があります。


さて、今回の系統的レビュー/メタ解析では、

肥満に対するスピルリナサプリメントの有用性が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(Embase, Scopus, ISI Web of Science, PubMed and Cochrane library databases)


2019年5月までに収載された論文から、

関連するランダム化比較試験が検索され、

5試験、7介入群が解析の対象となりました。



メタ解析の結果、

肥満の被験者において、

スピルリナサプリメントの投与により、

体重の有意な減少
(MD: -1.56 Kg, 95% CI: -1.98 to -1.14)

が見出されました。


肥満者の体重別のサブ解析では、

スピルリナサプリメント投与後での減量は、

過体重の被験者での減量幅に比べて、
(MD: -1.28 Kg, 95% CI: -1.62 to -0.93)


肥満の被験者での減量幅がより顕著でした。
(MD: -2.06 Kg, 95% CI: -2.45 to -1.68)



その他、

スピルリナサプリメント投与により、

体脂肪の有意な減少、
(MD: -1.02, 95% CI: -1.49 to -0.54)

ウエスト周囲長の有意な減少、
(MD: -1.40, 95% CI: -1.40 to -1.39

が見出されました。

なお、BMIとウエストヒップ比では有意な変化は検出できませんでした。



以上、今回の系統的レビュー/メタ解析から、

スピルリナサプリメント投与による肥満の改善作用が示唆されます。






今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待される分野です。





クロレラやスピルリナに関する研究として、次のような報告があります。


スピルリナによる脂質代謝改善作用:メタ解析


肥満治療におけるスピルリナの有用性


クロレラによるQOL改善作用@乳がん患者



クロレラによる血管機能改善作用


クロレラによる抗酸化作用@日本人高齢者



クロレラによる血管内皮機能改善作用



クロレラによる抗酸化作用@喫煙者



妊婦におけるクロレラサプリメントの効果




スピルリナの抗酸化作用 



スピルリナによる免疫賦活作用




スピルリナによる糖尿病治療薬の副作用軽減




スピルリナによる脂質代謝改善作用:メタ解析


スピルリナがメタボリック症候群を改善:メタ解析




DHCでは、

クロレラ


スピルリナ


を製品化しています。






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日光浴でビタミンD不足が改善できると思いますか?



グルコサミンの風評被害by整形外科医



DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果


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