サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

2010年10月  >
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
一トレーニー
クレアチンの2型糖尿病改善作用 (10/06)
にんたま
亜鉛による気分障害への作用 (08/13)
最新トラックバック
代替食による減量で性機能が改善 [2010年10月09日(土)]
肥満研究の専門ジャーナルに,代替食(フォーミュラ食)を利用した減量によって,性機能および下部尿路症状の改善を示した臨床研究が,シンガポール(Changi General Hospital)のグループから報告されていました。
(Int J Obes (Lond). 2010 Sep;34(9):1396-403.)



肥満・2型糖尿病の男性では,勃起障害や下部尿路症状の合併が認められます。


今回の研究では,減量によって,これらの症状が改善するかどうか,検証されました。



具体的には,BMIが30以上の上半身肥満の患者を対象に,低エネルギーの代替食(フォーミュラ食,Kicstart)を8週間投与し,インスリン抵抗性,血中テストステロン値,性機能(IIFE-5にて評価),性欲(Sexual Desire Inventory, SDIにて評価),下部尿路症状(IPSSにて評価)などが測定されました。


(被験者の平均年齢は49.7歳,2型糖尿病患者は19名,非糖尿病の被験者は25名です。また,非糖尿病でBMIや腹部周囲径が同程度の対照群は26名となっています。



代替食利用の結果,10%の体重減少,インスリン感受性の有意な亢進,血中テストステロン値,IIEF-5,SDIスコアの有意な増加,ウエスト周囲径とIPSSの有意な低下(改善)が見出されたということです。

(糖尿病群と非糖尿病群のいずれでも。)



減量の割合は,血中テストステロン値の改善(r = -0.34), 勃起障害の改善(r = -0.26),下部尿路症状の改善(r=0.65)と有意に相関していました。


また,下部尿路症状の減少(改善)は,血中テストステロン値の増加(r = -0.35), 勃起障害の改善(r = -0.42),性欲指標の改善(r = -0.40)と有意な相関が認められています。



以上のデータから,代替食・フォーミュラ食による減量は,中高年の肥満者における下部尿路症状の改善,性機能の改善に有用であることが示唆されます。



したがって,シルデナフィル(バイアグラ)などを使う前に,肥満の改善が有効です。



------------------------------------------------------------------
【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】

医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:57 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
この記事のURL
http://www.dhcblog.com/kamohara/archive/1600
トラックバック
この記事へのトラックバック
URL http://www.dhcblog.com/kamohara/tb_ping/1600
コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク

コメント

プロフィール


医学博士 蒲原聖可
自己紹介
ブログ
リンク集

http://www.dhcblog.com/kamohara/index1_0.rdf
ログイン
Mypagetopに戻る