今日の学会のシンポジウムで,出講者の交代がありました。
理由は,出講者の娘の結婚式と重なっていたため,結婚式のほうを優先した,というものです。
(座長はNIH-NIDDKでグラントを配分する人達で,60周年記念のシンポジウムだったのですが,代わりの出講者は,予定されていた研究者と同じラボからで,プレゼン内容も同じものをカバーできる,ということになり,笑い話で済んだようです。)
これまでも,飛行機が遅延・キャンセルされたため,あるいはハイチ地震の被災者救援に向かうため,といった理由で,予定されていた出講者が参加できずに交代した,ということはありましたが,自分の娘の結婚式と出講の日時をダブルブッキング,というケースは初めてでした。
大学の研究者ですから,ありえない話でもないかもしれません。
さて,今月の臨床腫瘍外科学の専門ジャーナルに,大腸がん予防のための生活習慣についての総説が,米国のグループ(New York University School of Medicine)から報告されていました。
(
Surg Oncol Clin N Am. 2010 Oct;19(4):693-710.)
大腸がんは,日本でも米国でも急増しており,特に女性では顕著です。
大腸がんのリスクと関連した生活習慣が知られており,リスク低減のためのライフスタイルが提唱されています。
一次予防および二次予防のための食事因子として,
食物繊維,野菜,果物の摂取を増やすこと,
赤身肉の摂取を減らすこと
があげられます。
また,ライフスタイル全般の留意事項として,
身体活動(運動)を増やす,
適正体重を維持する,
喫煙しない,
アルコールの摂取はほどほどに,
といったことが,大腸がんリスク低減に有用であるとされています。
昨日紹介した研究と同様,特に目新しいものではありませんが,コンセンサスをまとめたものといえます。
------------------------------------------------------------------
【健康食品FAQ】
【DHCの研究開発】
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)
医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------