消化器病学の専門ジャーナルに,緑色コーヒー豆抽出物(グリーンコーヒーエキス)による減量効果を検証したレビューが,イギリスのグループから報告されていました。
(
Gastroenterol Res Pract. 2011;2011.)
緑色・生のコーヒー豆には,クロロゲン酸などのポリフェノールが含まれており,緑色コーヒー豆抽出物(グリーンコーヒーエキス,green coffee extract ;GCE)製品が,減量を目的としたサプリメントとして用いられています。
(GCEの有効成分は,コーヒー豆の焙煎過程で多くが失われます。)
今回の研究では,GCEの抗肥満作用を検証したヒト臨床試験を対象に,GCEの有効性についてレビューが行われました。
各種データベースから,ランダム化二重盲検偽薬対照試験のみが選択されたため,5報が対象となり,最終的に3報が解析されています。
(2160件のヒットから,重複した328件,目的外のタイトルと抄録767件,サプリメント以外の598件,アウトカムの言及のない454件,研究デザインの不備13件が除外され,5報が対象。ランダム化の不備で1件,正常体重者が対象である1件を除外し,3報が解析。)
メタ分析の結果,偽薬投与群に比べて,GCE投与群では,有意な体重減少効果が認められたということです。
(-2.47 kg; 95%CI: -4.23, -0.72)
減量効果は,適度(moderate)であったものの,各研究のヘテロ性(異種性)が顕著でした。
論文著者らは,GCEによる抗肥満作用・減量効果が期待されるが,さらに質の高い,厳密なRCTによる検証が必要と考察しています。
(あらゆるエビデンスを俯瞰した結果,私見ですが,
減量には,適切な食事と運動が基本で,
次に
プロティンダイエットなどの代替食・フォーミュラ食の利用,
サプリメントでは
フォースコリーが第一選択と思います。)
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