今月の老年病学の専門ジャーナル(電子版)に、高齢者において、タンパク質食摂取による機能障害抑制効果を示した臨床研究が報告されていました。
(
J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2012 Aug 9)
SESの低い高齢者では、慢性的な低栄養状態が、虚弱・身体機能障害のリスクとなります。
今回の研究では、タンパク質ベースの栄養補給による高齢者の機能障害進行に対する作用が検証されました。
具体的には、
虚弱高齢者87名(歩行速度<0.6 m/second; Mini Nutritional Assessment, <24)を対象に、
ランダム化対照試験として、
・タンパク質25グラム、9.4グラムの必須アミノ酸を含む200mLのリキッドフォーミュラ缶、
・対照のリキッドフォーミュラ缶
のいずれかが12週間投与されました。
主アウトカムは、身体機能の変化、身体パフォーマンス評価尺度(SPPB)です。
副アウトカムとして、歩行速度や握力なども測定されています。
解析の結果、
介入群では身体機能が5.9%(1ポイント)増加(改善)したのに対して、
対照群では有意な変化は認められませんでした。
両群間にて有意差が示されています(p =.052)。
SPPBは、介入群では安定的でしたが、
対照群では12.5%(1ポイント)の低下が認められました(p = .039)。
また、副アウトカムの指標でも、介入群に比べて、偽薬群では、身体機能低下が顕著に示されています。
以上のデータから、
SESの低い虚弱高齢者では、
タンパク質ベースの栄養補給による身体機能低下抑制作用が示唆されます。
一般に、高齢者は少食で、タンパク質の摂取も十分ではない場合もあります。
高齢者に肉食を積極的に勧める意見も一部にありますが、
タンパク質をベースにしたフォーミュラ食の利用が、簡便で確実、かつ経済性(費用対効果)に優れた方法でしょう。
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