臨床精神医学の専門ジャーナル(電子版)に、イチョウ葉エキス製剤(EGb761)による認知症の症状に対するレビューが報告されていました。
(
Int J Psychiatry Clin Pract. 2013 Jun 28.)
イチョウ葉エキスは、抗酸化作用や血小板凝集抑制作用、循環改善作用を有し、認知症の予防や閉塞性硬化症の改善に用いられるハーブサプリメントです。
イチョウ葉エキスには、特有のフラボノイド系ファイトケミカルが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用、血小板凝集作用などを介して、効果を発揮します。
これまでに多くの臨床研究が行われており、認知症などに対して有効性と安全性が示されています。
(
イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ)
(
イチョウ葉エキスの有効性と安全性)
(
イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用)
さて、今回の研究では、
アルツハイマー病あるいは血管型認知症を有する高齢者における
イチョウ葉エキス製品(EGb 761)の作用についてレビューが行われました。
具体的には、
ランダム化比較試験4報を対象に、
認知機能指標(SKTやNPI)を指標に検証されています。
EGb 761は、240mg(分2)/日あるいは240mg(1回投与)/日として投与されています。
4報のうち、
3報は、偽薬対照試験であり、
1報は、ドネペジル(アリセプト)を対照としています。
合計1,294名の患者で有効性が解析された結果、
認知機能改善や症状の改善、
ADLの改善による介助者負担の軽減
といった効果が見出されました。
偽薬投与群に比べて、
イチョウ葉エキス製剤投与群では、すべての指標において有意な改善が認められています(p<0.01)。
実薬対照試験では、
イチョウ葉エキス製剤、ドネペジル、両者の併用群のいずれも同程度の効果が示されました。
以上のデータから、
イチョウ葉エキス製品(EGb 761)による認知症(アルツハイマー病および脳血管型認知症)に伴う症状の改善作用が示唆されます。
DHCでは、
EGb 761製品と同等の機能性成分を含む
イチョウ葉エキスサプリメントを製品化しています。
認知症対策サプリメントとして、
PS(ホスファチジルセリン)サプリメント
もあり、
最近では、
PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用
という研究が報告されました。
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