更年期研究の専門ジャーナルに、レッドクローバーイソフラボンによる脂質代謝改善作用を示した系統的レビュー/メタ解析が、ポーランドのグループから報告されていました。
(Maturitas. 2020 Feb;132:7-16)
大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。
また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。
今回の系統的レビュー/メタ解析では、
閉経期および閉経後の女性において、
レッドクローバー(Trifolium pratense)標準抽出物による脂質代謝への作用が検証されました。
具体的には、
主要医学データベースを用いて、
(Medline (PubMed), EMBASE, and Cochrane Library)
2017年までの収載論文から関連論文が検索され、
10報から910名の閉経期および閉経後の女性が系統的レビュー/メタ解析の対象となりました。
解析の結果、
総コレステロール値の有意な低下、
-0.29(95%CI:-0.53〜-0.06)mmol / L [-11.21(95%CI:-20.49〜-13.92)mg / dL]、p = 0.0136;
LDL-コレステロール値の低下傾向、
-0.13(95%CI:-0.35〜0.09)mmol / L [-5.02(95%CI:-13.53〜3.48)mg / dL]、p = 0.2418;
トリグリセリドの低下傾向、
-0.15(95%CI:-0.32〜0.01)mmol / L [-13.28(95%CI:-28.34〜0.88)mg / dL]、p = 0.0592;
HDLコレステロールの増加傾向、
0.14(95%CI:-0.08〜0.36)mmol / L [5.41(95%CI:-3.09-13.92)mg / dL]、p = 0.2103
が見出されました。
以上、今回の系統的レビュー/メタ解析から、
閉経期/閉経後の女性において、
レッドクローバー由来イソフラボンによる脂質代謝改善作用が示唆されます。
大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。
また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。
最近の研究として、次の報告が知られています。
大豆の摂取が死亡率を低下:33万人分のメタ解析データ
大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低下:メタ解析
大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析
イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用@日本人男性
大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性
大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下:高山スタディ
納豆の摂取が心臓病を予防する:高山スタディ
DHCでは、
大豆イソフラボン、
プエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの
複合サプリメントなどを製品化しています。
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