栄養学の専門ジャーナルに,熟成黒ニンニクの抗酸化作用を示した基礎研究が,韓国のグループから報告されていました。
(
Nutr Res Pract. 2009;3:156-61.)
糖尿病における高血糖の状態は,酸化ストレス障害を増大し,糖尿病合併症の一因となることから,抗酸化作用を有する機能性食品素材による働きが注目されています。
今回の研究では,2型糖尿病モデル動物を用いて,ニンニクおよび熟成黒ニンニクの抗酸化作用が検証されています。
具体的には,肥満糖尿尿病モデルのdb/dbマウスを,
--AIN-93G食投与群(対照群),
--5%凍結乾燥ニンニク添加投与群,
--5%凍結乾燥熟成黒ニンニク添加投与群
の3群に分けて,7週間の介入試験が行われました。
抗酸化値(TEACアッセイ;trolox equivalent antioxidant capacityによる抗酸化活性の測定)は,
ニンニクは13.3 ± 0.5 micromol/g,
熟成黒ニンニクは59.2 ±0.8 micromol/g
となっています。
(それぞれg wet weightあたりのTEAC値)。
熟成黒ニンニク投与群では,ニンニク投与群および対照群に比べて,肝臓でのTBARSの有意な低下が認められています。
また,ニンニク投与群と熟成黒ニンニク投与群では,対照群に比べて,抗酸化酵素であるSODおよびGSH-Pxの活性が有意に亢進していました。
カタラーゼは,対照群に比べて,熟成黒ニンニク投与群において有意な亢進が示されています。
以上のデータから,ニンニク,特に熟成黒ニンニクは,優れた抗酸化作用を有し,生活習慣病の予防効果が期待されます。
DHCでは,機能性食品素材として,
無臭ニンニクサプリメント,
熟成黒ニンニクサプリメント,
ニンニク+卵黄を製品化しています。
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