麻酔関連看護学の専門ジャーナルに,小児におけるアロマのエッセンシャルオイルの効果を示した臨床研究が,米国のグループから報告されていました。
(
J Perianesth Nurs. 2009;24:307-12.)
アロマセラピー(アロマテラピー)で用いられるエッセンシャルオイルは,臨床医学分野での応用が期待されます。
今回の研究では,麻酔関連状態(麻酔の前処置や麻酔投与前検査,麻酔後の処置や疼痛管理など)における,小児のストレス状態や痛みに対して,アロマセラピーがどのような影響を与えるか,検討されています。
具体的には,小児94名を対象に,アロマセラピー施術群および対照群の2群に分けて,ランダム化比較試験として実施されました。
アロマセラピー施術群には,ラベンダーとジンジャーのエッセンシャルオイルが用いられ,
対照群は,ホホバオイルが用いられています。
麻酔導入前と麻酔回復室(PACU)の2点にて,FLACCスケール(Faces, Legs, Arms, Cry and Consolability scale)が測定された結果,
アロマセラピー施術群では,distress levelの平均値が低下する傾向が認められました(P = .055)。
また,患者を対象にした調査でも,アロマセラピー施術による効果が示唆されています(有意差はなし)。
以上のデータから,小児における麻酔関連処置時のアロマセラピー施術による効果が期待されます。
アロマセラピーは,臨床医学における補完療法として,広く応用が期待できる施術法です。
アロマセラピー関連資格を有する看護師も多いようですので,今後,日本でも統合医療分野におけるアロマセラピーの導入が期待されます。
なお,DHCでは,
アロマシリーズとして,各種のエッセンシャルオイルを取り扱っています。
(今回の研究で用いられたラベンダーやジンジャーに相当するDHC製品は,
DHCエッセンシャルオイル ラベンダー(オーガニック)
DHCエッセンシャルオイル ジンジャー(オーガニック)
になります。)
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医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
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