サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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プロバイオティクスによる母乳脂質の改善 [2011年06月03日(金)]
欧州の臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、プロバイオティクスによる母乳の脂質組成改善効果を示した臨床研究が、フィンランドのグループ(University of Turku)から報告されていました。
(Eur J Nutr. 2011 May 31.)




母乳の脂質は、免疫調節作用を有しています。

そのため、食事療法などの介入によって、母乳の脂質組成を改善することは、乳児の免疫系に重要であると考えられます。



今回の研究では、プロバイオティクスによる妊娠中及び授乳中の母乳組成への影響が検証されました。


具体的には、妊婦を対象に、

・食事指導+プロバイオティクス、

・食事指導+偽薬

・対照食+偽薬

の3群にて行われています。



食事指導は、カウンセリング+菜種油を主体とした食事、
プロバイオティクスは、Lactobacillus rhamnosus GG + Bifidobacterium lactis Bb12、
としての介入です。


妊娠中及び出産後に、食事調査による評価が行われました。

また、母乳検体が、出産後と1か月後に、脂質組成とサイトカイン類の測定のために採取されました(n = 125)。



解析の結果、
食事指導によって、食事中の脂質の質は改善が認められました。


母乳は、対照群に比べて、両方の介入群において、
α-リノレン酸および総オメガ3系必須脂肪酸の割合が有意に高値となり、改善が認められています(p < 0.05)。


また、食事指導+プロバイオティクス併用群では、
食事指導+偽薬群に比べて、γリノレン酸の割合が高値となっています(p < 0.05)。


さらに、サイトカイン類の測定では、
対照群に比べて、食事介入の両群では、TNF-α、IL-10、IL-4、IL-2が高くなっていました。


以上のデータから、食事の改善による母乳の脂質組成改善作用が示唆されます。




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