サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

2012年09月  >
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
村石太Dr&ナイチンゲール
維持透析患者でのL-カルニチンによる脂質代謝改善作用 (08/22)
最新トラックバック
10 (12/25)
あいう (12/04)
魚油サプリメントによる運動後の免疫機能への影響 [2012年08月22日(水)]
今月の免疫学の専門ジャーナル(電子版)に、運動後の免疫機能に対する魚油サプリメント投与の影響を調べた臨床研究が、英国のグループから報告されていました。
(Brain Behav Immun. 2012 Aug 10.)




EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。




適度な運動習慣は、健康維持や疾病予防に有用とされる一方、過度な運動負荷は酸化ストレス障害を生じることが知られています。

また、運動負荷は、免疫機能にも影響を与えることが知られています。




今回の研究では、魚油サプリメント投与による単回運動負荷時の免疫関連指標への影響が検証されました。



具体的には、男性16名を対象に、

・1日あたり3グラムの魚油サプリメント

あるいは

・偽薬

のいずれかが6週間投与され、

投与前後で、

自転車エルゴメーターによる70%VO2の1時間負荷が行われました。

(ランダム化二重盲検偽薬対照試験)



採血による検体採取は、

サプリメント投与前、運動前、運動直後、1時間後、3時間後に行われました。



関連指標として、

血中IL-6、EPA、DHA、コルチゾール、

末梢血単核球のIL-2、IL-4、IFN-γ産生、

NK細胞活性

などが測定されています。



解析の結果、

まず、介入後のサプリメント投与群では、

EPA値が有意に増加しています(P=0.0127)。



運動負荷3時間後の時点で、

偽薬群に比べて、魚油投与群において、

末梢単核球でのIL-2の有意な増加(P=0.0067)、

NK細胞活性の有意な増加(P=0.0163)

が認められたということです。




一方、末梢単核球IL-4および血中IL-6、コルチゾールには、魚油サプリメント投与による影響は見られませんでした。




以上のデータから、
魚油サプリメント投与によって、単回運動負荷時の免疫調節作用が示唆されます。





運動時には、活性酸素が発生し、免疫機能にも影響を与えるため、

抗酸化ビタミン(ビタミンCなど)、コエンザイムQ10、魚油(EPADHA

といった機能性成分の摂取が有用と考えられます。




------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------

posted at 23:55 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
この記事のURL
http://www.dhcblog.com/kamohara/archive/2286
トラックバック
この記事へのトラックバック
URL http://www.dhcblog.com/kamohara/tb_ping/2286
コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
※画像に表示されている文字を入力してください(半角・大文字/小文字の区別なし)。
文字が読みづらい場合はこちらをクリックしてください。
captcha
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク

コメント

プロフィール


医学博士 蒲原聖可
自己紹介
ブログ
リンク集

http://www.dhcblog.com/kamohara/index1_0.rdf
ログイン
Mypagetopに戻る