サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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レスベラトロールによる糖尿病改善作用 [2012年08月23日(木)]
栄養研究の専門ジャーナルに、2型糖尿病において、レスベラトロールによる血糖コントロール改善作用を示した臨床研究が、インドのグループ(JSS College of Pharmacy)から報告されていました。
(Nutr Res. 2012 Jul;32(7):537-41)



レスベラトロールは、ポリフェノールの1種で、赤ワインやブドウ、ピーナッツなどに見出される色素成分です。


レスベラトロールは、長寿遺伝子であるサーチュイン遺伝子を活性化することが知られています。


近年では、レスベラトロールによる内分泌代謝改善作用が示されており、生活習慣病に対する臨床的意義が注目されています。


基礎研究では、レスベラトロールによる糖代謝改善作用が示されています。




そこで、今回の研究では、2型糖尿病患者において、レスベラトロールによる糖代謝への影響が検証されました。



具体的には、2型糖尿病患者62名を対象に、

・レスベラトロール(250mg/日)+経口血糖降下剤の併用投与群

・対照群(経口血糖降下剤のみを服用)

の2群について、

3か月間の介入試験が行われています。

(ランダム化オープンラベル対照試験)



3か月間の投与前後で、糖代謝・脂質代謝関連指標が測定されました。



解析の結果、

レスベラトロール併用投与群では、

HbA1cの有意な改善、
(means ± SD, 9.99 ± 1.50 vs 9.65 ± 1.54; P < .05)


収縮期血圧の有意な改善、
(mean ± SD, 139.71 ± 16.10 vs 127.92 ± 15.37; P < .05)


総コレステロールの有意な改善、
(mean ± SD, 4.70 ± 0.90 vs 4.33 ± 0.76; P < .05)


総タンパク質の有意な改善
(mean ± SD, 75.6 ± 4.6 vs 72.3 ± 6.2; P < .05)

が認められたということです。




なお、体重、HDL、LDLには有意な変化は見出されていません。




以上のデータから、

2型糖尿病患者において、

標準治療(経口血糖治療薬)の補完療法として、

レスベラトロールの投与による血糖コントロール改善作用が示唆されます。






今後、レスベラトロール投与による内分泌代謝への影響に関して、臨床的意義の検証が期待されます。





抗加齢医学研究の分野では、長寿遺伝子を活性化する方法の一つとして、

カロリー制限/摂取エネルギー制限が知られています。

(サルを用いて、必要な栄養素を満たしつつ、70%のカロリー制限を長期間行った研究データがよく知られています。


カロリー制限の他、長寿関連遺伝子を活性化する機能性食品成分として、赤ワインに含まれるポリフェノールの1種のレスベラトロールがあります。



ただし、赤ワインの摂取を介してレスベラトロールを摂取するのは(ワイン摂取量が超大量になるので)非現実的であること、また、ヒトがレスベラトロールをサプリメントとして摂取することでアンチエイジング関連効果が得られるのか、といった議論があります。



健康長寿には、カロリー制限(過剰摂取を避けること)と、適切な運動習慣が重要です。


日本でも、腹八分といわれるように、カロリーの過剰摂取は健康維持には好ましくありません。


過食は、活性酸素を過剰に発生させ、慢性炎症に起因する多くの生活習慣病の原因となります。



そこで、ライフスタイルに気を付ける、ということが再認識されるわけですが、一方で、比較的容易にアンチエイジング効果を得られる方法の一つとして、長寿遺伝子を活性化する機能性食品の研究が注目されるようになりました。



この数年、レスベラトロールに関する研究が盛んになり、内分泌代謝性疾患に対する効果など、さまざまな作用が示唆されています。

(ヒトの場合、レスベラトロールで長寿になるかどうかの検証は容易ではありませんが、レスベラトロールの投与によって、メタボリック症候群や糖尿病など、内分泌代謝疾患の改善が期待できるかもしれません。)




現在、レスベラトロールは、抗酸化作用や抗炎症作用を有し、代謝に好影響を及ぼすことから、健康維持や生活習慣病予防からアンチエイジングの分野で注目されています。



例えば、基礎研究では、

レスベラトロールによるインスリン抵抗性改善作用


レスベラトロールによる糖尿病予防


レスベラトロールによる糖代謝改善作用


レスベラトロールの心不全リスク低減作用


レスベラトロールによる肥満予防のメカニズム



レスベラトロールによる抗がん作用


レスベラトロールによる大腸がん抑制作用


レスベラトロールの抗炎症作用


動脈硬化抑制作用


という報告があり、


ヒト臨床研究では、

レスベラトロールによる肥満者での代謝改善


レスベラトロールによる脳循環改善


という報告が知られています。


DHCでは、レスベラトロールを製品化しています。



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