サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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病棟でのチョコレートの生存期間 [2013年12月24日(火)]
今週の英国医学ジャーナルのクリスマス特集号に、病棟におけるチョコレートの生存期間を調べた観察研究が、英国のグループ(Bedford Hospital)から報告されていました。
(BMJ 2013; 347)




(原題は

「The survival time of chocolates on hospital wards: covert observational study」

です。)





今回の研究の目的は、

病棟・病院での環境におけるチョコレート消費の定量的研究です。




具体的には、

多施設共同の前向きコホート研究として


英国の3つの病院の4つの病棟(著者らの勤務先)にて、


「Quality Street」箱(ネスレのチョコレート製品) および「Roses」箱(キャドバリーのチョコ製品)と、これらのチョコレート製品の消費者を対象に行われました。



介入の観察者が、350gの「Quality Street」と「Roses」を2箱ずつ、4病棟(合計8箱のチョコレート)をおいて、

継続的に観察し、チョコレートの消費量が定量化されています。



主アウトカムは、

チョコレートの生存期間中央値です。





解析の結果、

258個のチョコレートのうち、191個(74%)が消費されました。


観察時間は平均254分で、

(95% CI 179 to 329)


チョコレート生存期間(中央値は51分でした。

(95% CI 39 to 63)






チョコレートの消費量は、時間に対して非線形であり、

初期に消費速度が速く、時間とともに速度が遅くなっています。




試験開始からチョコレート箱の開封までの平均値は12分でした。

(95% CI 0 to 24)




また、

「Quality Street」箱(ネスレのチョコレート製品)のほうが、

「Roses」箱(キャドバリーのチョコ製品)よりも生存期間が有意に長いことが見出されました。
(P=0.014)




消費者別の解析では、

ヘルスケアアシスタント(28%)、

看護師(28%)、

医師(15%)

という順番です。




以上のデータから、

病棟におけるチョコレート製品の生存期間は相対的に短いこと、

(今回の対象病棟では)「Roses」製品のほうが「Quality Street」よりも早く消費されたこと、

が明らかとなりました。




(BMJのクリスマス特集号には、毎年、少し変わった研究成果が掲載されます。)





DHCでは、

「おいしい食品カテゴリ」で、チョコレート製品を取り扱っています。




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