サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

2014年10月  >
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カテゴリアーカイブ
最新記事
前立腺肥大症に対するタムスロシン+複合サプリメントのシナジー [2014年10月01日(水)]
泌尿器学の専門ジャーナルに、前立腺肥大症に対する医薬品とサプリメントの併用によるシナジーを示した臨床研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(Prostate. 2014 Nov;74(15):1471-80)



男性では、加齢に伴って前立腺肥大症(BPH)による排尿障害などの症状が生じます。


良性疾患である前立腺肥大症に対して、サプリメントでは、ノコギリヤシ(学名serenoa repens)が用いられています。



(ノコギリヤシは、多くの臨床試験によって有効性が示されており、安全性の高いハーブです。
医薬品と比べても副作用が少なく、広く推奨できるサプリメント成分です。)




タムスロシンは、前立腺肥大症に伴う排尿障害に用いられる医薬品です。

尿道や前立腺に存在するアドレナリンα1受容体を遮断することにより、尿道内圧を下げ、前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善します。



さて、今回の研究では、

ノコギリヤシ・リコピン・セレンの複合サプリメントと、

医薬品のタムスロシンとの併用による前立腺肥大症の症状への作用が検証されました。

具体的には、

ランダム化二重盲検多施設共同研究として、

55歳から80歳の患者225名を対象に、

グループA::複合サプリメント投与群(ノコギリヤシ・リコピン・セレン)

グループB:タムスロシン0.4mg、

グループC:複合サプリメント投与群(ノコギリヤシ・リコピン・セレン)+タムスロシン0.4mgの併用群

の3群について、
介入が行われました。

(被験者の状態は、PSA&#8201;&#8804;&#8201;4&#8201;ng/ml, IPSS &#8805;12, prostate volume &#8804;60 cc, Qmax &#8804;15&#8201;ml/sec, postvoid residual urine (PVR) <150&#8201;ml.)

(PROCOMB trialという研究の一環です。)


主アウトカムは、
IPSS, PVR, Qmaxです。


解析の結果、

6ヵ月後の時点で、

まず、IPSSは、

グループCの併用投与群において、

グループA(P&#8201;<&#8201;0.05)やグループ B (P&#8201;<&#8201;0.01) に比べて有意に減少(改善)しました。


また、
PVRも、

グループA (P&#8201;<&#8201;0.01)に比べて、

有意な改善が認められています。



次に、6ヶ月から12ヶ月の時点では、

グループCの併用投与群において、

グループA(P&#8201;<&#8201;0.01)に比べて有意な減少(改善)も見いだされました。


1年後の時点でも、

IPSSやQmaxといった症状スコアにおいて、

併用投与群における有意な改善効果が認められています。
(単独投与群に比べて <0.05)




以上のデータから、

ノコギリヤシ含有複合サプリメントと、タムスロシンとの併用によるシナジーが示唆されます。




男性では、加齢に伴って前立腺肥大症(BPH)による排尿障害などの症状が生じます。


良性疾患である前立腺肥大症に対して、サプリメントでは、ノコギリヤシ(学名serenoa repens)が用いられています。



(ノコギリヤシは、多くの臨床試験によって有効性が示されており、安全性の高いハーブです。
医薬品と比べても副作用が少なく、広く推奨できるサプリメント成分です。)



前立腺肥大症(BPH)は、勃起障害(ED)の原因ともなりますし、
BPHの治療に用いられるαブロッカーや5-α-還元酵素阻害薬といった薬の副作用として、EDが生じるリスクもあります。


一方、ハーブサプリメントでは、ノコギリヤシが、軽症から中等度のBPHの症状改善に有用であることが、これまでに多くの臨床研究によって示されています。



DHCでの関連製品としては、

ノコギリヤシ


マカ


トンカットアリ


複合サプリメント

などがあります。






ノコギリヤシに関しての臨床試験や基礎研究では、次のような報告があります。



男性型脱毛症(AGA)に対するノコギリヤシの効果


ノコギリヤシの安全性を示した臨床試験


・ノコギリヤシによる前立腺肥大症と勃起障害の症状改善作用


・前立腺の健康維持にはノコギリヤシ+リコピン+セレン


・ノコギリヤシによる細胞増殖抑制作用


・ノコギリヤシによるBPH症状改善作用



・ノコギリヤシの前立腺肥大症改善作用



・前立腺切除術前のノコギリヤシ投与の効果


・ノコギリヤシ複合サプリによる慢性前立腺炎改善効果


・ノコギリヤシ・カボチャ種子による前立腺肥大症


・前立腺切除術の出血にノコギリヤシは影響しない



・ノコギリヤシでは医薬品との相互作用報告はなし



・男性型脱毛症とノコギリヤシ


・ノコギリヤシの安全性に関する系統的レビュー


・前立腺炎に対する補完療法としてのノコギリヤシ


前立腺炎に対する抗生物質とノコギリヤシの併用投与


ノコギリヤシの前立腺平滑筋への作用



慢性前立腺炎に対するノコギリヤシの効果







------------------------------------------------------------------

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】


業界最大手の責任として――ここまでやるのが、DHC品質


【DHC健康食品相談室】


【DHCの研究開発】


【健康食品FAQ】


DHCが第1位@利用している(利用したい)メーカー(経産省の調査)

------------------------------------------------------------------

posted at 23:58 | この記事のURL
プロフィール


医学博士 蒲原聖可
自己紹介
ブログ
リンク集

http://www.dhcblog.com/kamohara/index1_0.rdf
ログイン
Mypagetopに戻る