サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ウコン(クルクミン)による慢性肺疾患での抗炎症作用 [2014年10月04日(土)]
今日は東京大学@本郷で、統合医療学会のセミナーがありました。

傍聴するだけのつもりでしたが、結局、司会/座長を務めさせていただきました。



さて、今日の私的なお勉強日記です。


薬理学の専門ジャーナル(電子版)に、ウコン(クルクミン)による慢性肺疾患患者での抗炎症作用を示した臨床研究が、イランのグループ(Mashhad University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Drug Res (Stuttg). 2014 Sep 30)





ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗炎症作用や抗炎症作用を示します。

分子メカニズムは、NF-κB抑制を介した抗炎症作用です。



さて、今回の研究では、ウコン(クルクミン)による慢性肺疾患での抗炎症作用が検証されました。



(今回は、イランからの論文です。

研究背景では、

マスタードガスによる毒性として、慢性肺障害があり、

ウコン/クルクミンの抗炎症作用を調べた、

とあります。)





具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

マスタードガスの毒性によって生じた慢性肺障害の男性患者89名を対象に、

クルクミン(1,500mg/日、分3)投与群(45名)、

あるいは

偽薬群(44名)

の2群について、

4週間の介入が行われました。


有効性の指標として、
呼吸機能検査(FVC, FEV1, FEV1/FVC)、


血中炎症関連マーカー(IL-6,IL-8,TNFα, TGFβ, hs-CRP, CGRP, MCP-1)が測定されています。


78名が試験を完了しました。



解析の結果、

まず、

呼吸機能について、

FEV1 やFVCは両群間で差は認められませんでした。


一方、

偽薬群に比べて、

ウコン/クルクミン投与群では、

FEV1/FVCの有意な改善が認められています。
(p=0.002)



また、

炎症マーカーに関しては、

すべての値において、


偽薬群に比べて、

ウコン/クルクミン投与群での有意な改善が認められたということです。

[IL-6 (p<0.001), IL-8 (p=0.035), TNFα (p<0.001), TGFβ (p<0.001), substance P (p=0.016), hs-CRP (p<0.001), CGRP (p<0.001) and MCP-1 (p<0.001)]





以上のデータから、

マスタードガスの毒性による慢性肺機能障害に対して、

ウコン/クルクミンによる抗炎症作用と呼吸機能改善作用が示唆されます。





ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗炎症作用や抗炎症作用を示します。

分子メカニズムは、NF-κB抑制を介した抗炎症作用です。


抗炎症作用を介した抗がん作用も知られており、
大腸がんや膵臓がんに対する臨床試験も報告されています。


クルクミンは、安全性も高く、
臨床試験では、1日あたり8,000mgの用量で3ヶ月の投与が行われています。




DHCのウコン製品では、

濃縮ウコンの他、


高吸収タイプ・即効性のものがあります。




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