今日は東京大学@本郷で、統合医療学会のセミナーがありました。
傍聴するだけのつもりでしたが、結局、司会/座長を務めさせていただきました。
さて、今日の私的なお勉強日記です。
薬理学の専門ジャーナル(電子版)に、ウコン(クルクミン)による慢性肺疾患患者での抗炎症作用を示した臨床研究が、イランのグループ(Mashhad University of Medical Sciences)から報告されていました。
(
Drug Res (Stuttg). 2014 Sep 30)
ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗炎症作用や抗炎症作用を示します。
分子メカニズムは、NF-κB抑制を介した抗炎症作用です。
さて、今回の研究では、ウコン(クルクミン)による慢性肺疾患での抗炎症作用が検証されました。
(今回は、イランからの論文です。
研究背景では、
マスタードガスによる毒性として、慢性肺障害があり、
ウコン/クルクミンの抗炎症作用を調べた、
とあります。)
具体的には、
ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、
マスタードガスの毒性によって生じた慢性肺障害の男性患者89名を対象に、
クルクミン(1,500mg/日、分3)投与群(45名)、
あるいは
偽薬群(44名)
の2群について、
4週間の介入が行われました。
有効性の指標として、
呼吸機能検査(FVC, FEV1, FEV1/FVC)、
血中炎症関連マーカー(IL-6,IL-8,TNFα, TGFβ, hs-CRP, CGRP, MCP-1)が測定されています。
78名が試験を完了しました。
解析の結果、
まず、
呼吸機能について、
FEV1 やFVCは両群間で差は認められませんでした。
一方、
偽薬群に比べて、
ウコン/クルクミン投与群では、
FEV1/FVCの有意な改善が認められています。
(p=0.002)
また、
炎症マーカーに関しては、
すべての値において、
偽薬群に比べて、
ウコン/クルクミン投与群での有意な改善が認められたということです。
[IL-6 (p<0.001), IL-8 (p=0.035), TNFα (p<0.001), TGFβ (p<0.001), substance P (p=0.016), hs-CRP (p<0.001), CGRP (p<0.001) and MCP-1 (p<0.001)]
以上のデータから、
マスタードガスの毒性による慢性肺機能障害に対して、
ウコン/クルクミンによる抗炎症作用と呼吸機能改善作用が示唆されます。
ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗炎症作用や抗炎症作用を示します。
分子メカニズムは、NF-κB抑制を介した抗炎症作用です。
抗炎症作用を介した抗がん作用も知られており、
大腸がんや膵臓がんに対する臨床試験も報告されています。
クルクミンは、安全性も高く、
臨床試験では、1日あたり8,000mgの用量で3ヶ月の投与が行われています。
DHCのウコン製品では、
濃縮ウコンの他、
高吸収タイプ・即効性のものがあります。
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