栄養学の専門ジャーナルに、高齢者における認知機能障害に対する緑茶の効果を示した臨床研究が、静岡大学と伊藤園のグループから報告されていました。
(
Nutrients. 2014 Sep 29;6(10):4032-42.)
緑茶には、ファイトケミカルの1種、カテキン類が含まれており、抗酸化作用や抗炎症作用を介した生活習慣病予防効果が知られています。
今回の研究では、緑茶摂取による認知機能への作用が検証されました。
具体的には、
認知機能障害を有する高齢者施設の入所者12名(男性2名、女性10名、平均年齢88歳)を対象に、
(被験者はMMSE-J score: <28)
1日あたり2グラムの緑茶パウダーが3ヶ月間、投与されています。
介入後、
認知機能指標(MMSE-J)スコアは、有意に改善したということです。
(投与前, 15.3 ± 7.7; 投与後, 17.0 ± 8.2; p = 0.03)
以上のデータから、
緑茶による高齢者の認知機能障害改善作用が示唆されます。
DHCでは、緑茶の機能性食品成分を含むサプリメントを製品化しています。
緑茶カテキン
お茶のパワーでトラブルに負けない身体に
ポリフェノール
4種類のポリフェノールを手軽に補給
機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。
イチョウ葉エキスによる認知症への効果:メタ解析
イチョウ葉エキス
イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用
イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ
イチョウ葉エキスの有効性と安全性
イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用
イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー
PS(ホスファチジルセリン)サプリメント
PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用
エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル
エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果
大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析
・ビタミンB群
ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果
脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究
オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果
一般に、認知機能への効果を期待する場合には、
ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸(
EPAや
DHA)、
イチョウ葉エキスといったサプリメントを比較的長期間(数ヵ月以上)に利用することが必要と考えられます。
また、ウコン・クルクミンによる認知症改善作用も報告されています。
DHCでは、
複合サプリメントも製品化しています。
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