サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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エキナセアによる免疫調節作用と抗炎症作用 [2015年10月19日(月)]
明日が締切日の原稿を抱えていたのですが、何とか今日、提出できました。
校正ゲラの際に、共著者からの修正依頼を反映させるスケジュールになりそうです。

今日の夕方、学会の委員会に出席した際、学会事務局の手配したお弁当(幕の内弁当のような内容)が提供されたのですが、半分は、白いご飯ですし、後は、揚げ物中心だったので、食べられるものがありませんでした。
(次回から、あらかじめお弁当は断るようにしたいと思います。)



さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の薬理学の専門ジャーナル(電子版)に、エキナセアによる免疫および炎症マーカーへの作用を検証した臨床研究が、イタリアのグループ(University of Padova)から報告されていました。
Eur J Pharm Biopharm. 2015 Oct 8.)



エキナセア(エキナシア,和名ムラサキバレンギク)は、北米原産のハーブです。

風邪(普通感冒、上気道炎)やインフルエンザの感染初期に、治療目的で投与され、症状の軽減と罹病期間の短縮効果が認められます。

また、風邪の予防目的にも利用され、罹患リスクの減少効果が知られています。



ハーブとしてのエキナセア(Echinacea species)は、E. angustifolia、E. pallida、E. Purpureaの3種が代表的です。

伝統的な投与方法では、主にE. Purpureaの全草(地上部や根、根茎,葉を含む全草)がチンキ剤として用いられます。

(乾燥末を用いたサプリメントでは、主要成分であるアルキルアミド類alkamidesの含有量で標準化されています。)


今回の研究では、
エキナセアの単回投与による免疫および炎症関連マーカーへの作用が検証されました。


具体的には、

健常者10名を対象に、

Echinacea angustifoliaの脂溶性成分10mgを含むサプリメントが単回投与され、

血中代謝産物(dodeca-2E,4E,8Z,10E/Z-tetraenoic isobutylamidesなど)が測定されました。

また、
投与前と24時間後の前後で、
血中サイトカイン類(IL-2, IL-6, IL-8, IL-10, TNF-a)の比較が行われています。

全血検体からリンパ球・単球由来の全RNAが抽出され、遺伝子発現の評価も行われました。


解析の結果、

単回投与の前後(0と24時間後)比較において、

(今回のエキナセア脂溶性成分含有サプリメント投与では、先行研究に比べて、)
tetraeneのバイオアベイラビリティが有意に亢進していたということです。


また、
炎症惹起サイトカイン類(IL-6, TNF-α, IL-8)の遺伝子発現が有意に抑制され、

抗炎症サイトカインのIL-10発現の有意な亢進が認められました。


以上のデータから、
エキナセア(Echinacea angustifolia)脂溶性成分(10mg)含有サプリメントの単回投与による免疫調節作用・抗炎症作用が示唆されます。





エキナセア(エキナシア,和名ムラサキバレンギク)は、北米原産のハーブです。

風邪(普通感冒、上気道炎)やインフルエンザの感染初期に、治療目的で投与され、症状の軽減と罹病期間の短縮効果が認められます。

また、風邪の予防目的にも利用され、罹患リスクの減少効果が知られています。



一般に、風邪予防・インフルエンザ予防には、
エキナセアビタミンD3の摂取が有効です。

また、罹患したときの対処(症状の軽減と罹病期間の短縮)としては、
エキナセア、亜鉛ビタミンCプロポリス
が有用です。

DHCでは複合サプリメント製品も扱っています。


(なお、症状を観察しつつ必要に応じて医療機関の受診も必要です。)




ハーブとしてのエキナセア(Echinacea species)は、E. angustifolia、E. pallida、E. Purpureaの3種が代表的です。

伝統的な投与方法では、主にE. Purpureaの全草(地上部や根、根茎,葉を含む全草)がチンキ剤として用いられます。

(乾燥末を用いたサプリメントでは、主要成分であるアルキルアミド類alkamidesの含有量で標準化されています。)





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