先日、名古屋で開催された日本肥満学会において、米どころの病院(新潟労災病院)から、糖質制限食による抗肥満作用の有用性を示した臨床研究が報告されていました。
(DHCからも一般演題で発表を行いました。)
肥満に対するセルフケアとしての機能性食品・サプリメントの現状と課題
日本の食事バランスガイドは、農水省が作成していますので、主食のお米の量が多くなっています。
一方、肥満やメタボリック症候群、2型糖尿病に対する食事療法として、糖質制限食を支持する臨床データが増えつつあります。
先日の日本肥満学会では、
DHCからの研究発表と同じセッション(一般演題口演・食事療法)にて、
肥満患者の食事療法における、糖質制限食とカロリー制限食の有用性の比較検討
という演題が、新潟労災病院から発表されていました。
新潟での研究では、
肥満外来の受診者60名をランダムに3群に分け、
・カロリー制限外来群(19名)
・糖質制限外来群(20名)
・1週間の糖質制限の教育入院実施群(21名)
で12ヵ月後の体重減少が比較されていました。
(被験者の平均年齢54.8歳、平均体重78.7kg)
発表時に示された食事の写真は、
カロリー制限食では、ご飯(お米)がお茶碗いっぱいあり、おかずが多くなく、
糖質制限食では主食のお米がない代わりに、副菜や副食が豊富でボリューム感のあるメニュー
という印象でした。
解析の結果、
12ヵ月後の体重減少は、
・カロリー制限外来群:4.6±2.9kg、
・糖質制限外来群(20名):8.5±5.0kg
・1週間の糖質制限の教育入院実施群:13.0±7.0kg
であり、
糖質制限食のほうが、カロリー制限食よりも、有意な減量効果が見出されました。
さらに、
脂質代謝や糖代謝の指標でも、
糖質制限食のほうが、カロリー制限食よりも有意に改善していたということです。
以上のデータから、
日本人の肥満者でも、主食を減らす糖質制限食の有用性が示唆されます。
なお、アドリブでのタンパク質や脂質の種類については、適切な内容になるように、啓発が必要と考えられます。
具体的にはからだにいいタンパク質、からだにいい脂質を摂取するということになります。
DHCでは、医学・栄養学的に適切な糖質制限食の啓発に取り組んでいます。
現在、NHK学園との共同開発で「糖質コントロールで健康習慣!」を提供しています。
DHCでは、
肥満・糖尿病・アンチエイジング・ヘルシーエイジング(健康長寿)のための食事として、
「‘ゆるやか’糖質制限」(緩やかな糖質制限食・低炭水化物食)を推奨しています。
最新の科学的根拠を俯瞰すると、
「緩やかな糖質制限食・低炭水化物食」を基本とした食生活が、
「ヘルシーエイジング(健康長寿)」
「ダイエット(適正体重の維持)」
「アンチエイジング(抗加齢)」
に有用であると考えられます。
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