臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、スピルリナによる脂質代謝への影響を調べた系統的レビューとメタ解析が報告されていました。
(
Clin Nutr. 2015 Sep 25.)
スピルリナは、食用藻の一種で、タンパク質、ビタミン類、鉄分といった栄養素が豊富に含まれています。
これまでの研究において、
スピルリナ投与により、糖尿病や高脂血症(脂質異常症)、高血圧の改善、口腔白板症の改善、抗がん作用、免疫賦活作用などが示されています。
今回のメタ解析では、
スピルリナ・サプリメントによる血中脂質への影響が検証されました。
具体的には、
2015年㋆3日までの主要医学データベース(PubMedとScopus)から
スピルリナ・サプリメントを用いたRCT、7報のデータが調べられています。
解析の結果、
総コレステロール値の有意な低下
(WMD: -46.76 mg/dL, 95% CI: -67.31 to -26.22, p < 0.001)
LDLコレステロール値の有意な低下
(WMD: -41.32 mg/dL, 95% CI: -60.62 to -22.03, p < 0.001)
中性脂肪値の有意な低下
(WMD: -44.23 mg/dL, 95% CI: -50.22 to -38.24, p < 0.001)
HDLコレステロール値の有意な増加(改善)
(WMD: 6.06 mg/dL, 95% CI: 2.37-9.76, p = 0.001)
が見出されました。
スピルリナによる血中総コレステロールへの作用
(slope: -1.32; 95% CI: -8.58 to 5.93; p = 0.720)
LDLコレステロール値への作用
(slope: -1.01; 95% CI: -8.03 to 6.02; p = 0.778)
中性脂肪への作用
(slope: -1.39; 95% CI: -4.26 to 1.48; p = 0.342)
HDLコレステロール値への作用
(slope: 1.79, 95% CI: -0.48 to 4.05; p = 0.122)
は、いずれも投与量と独立していました。
一方、
スピルリナ・サプリメントの投与期間と、
血中の総コレステロール値
(slope: -1.77; 95% CI: -3.48 to -0.07; p = 0.042)
LDLコレステロール値
(slope: -1.73; 95% CI: -3.40 to -0.06; p = 0.042)
HDLコレステロール値
(slope: 0.91; 95% CI: 0.68-1.14; p < 0.001)
中性脂肪値
(slope: -1.39; 95% CI: -2.28 to -0.50; p = 0.002).
と有意な相関が見出されたということです。
以上のデータから、
スピルリナによる脂質代謝改善作用が示唆されます。
クロレラやスピルリナに関する研究として、次のような報告があります。
クロレラによるQOL改善作用@乳がん患者
クロレラによる血管機能改善作用
クロレラによる抗酸化作用@日本人高齢者
クロレラによる抗酸化作用@喫煙者
妊婦におけるクロレラサプリメントの効果
スピルリナの抗酸化作用
スピルリナによる免疫賦活作用
スピルリナによる糖尿病治療薬の副作用軽減
DHCでは、
クロレラ
スピルリナ
を製品化しています。
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