今月の産婦人科学の専門ジャーナルに、大豆イソフラボンによる膣萎縮(萎縮性腟炎)改善効果を示した系統的レビュー論文が報告されていました。
(
J Obstet Gynaecol. 2015 Oct 6:1-12.)
閉経後の女性では、
膣萎縮(萎縮性腟炎)に関連した症状(乾燥感、掻痒感、灼熱感、性交時疼痛)の訴えが見られます。
大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。
また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。
今回の系統的レビューでは、
1990年から2013年までの主要医学データベースから、
大豆イソフラボンによる膣萎縮(萎縮性腟炎)への作用を検証したランダム化比較試験110報が抽出され、
17試験が質的解析、
9試験が量的解析の対象となっています。
解析の結果、
まず、全般的に、大豆イソフラボンの摂取は、
対照群に比べて、
膣萎縮(萎縮性腟炎)に関連した症状の改善が見出されたということです。
量的解析では、
大豆イソフラボンによるより顕著な有用性が示唆されています。
(改善傾向。有意差なし。)
膣のmaturation(改善)傾向、
(0.072; 95% CI: - 0.42 to 0.57, p = 0.777; heterogeneity P = 0.00; I2 = 85.15%)
膣の乾燥感の有意な改善
(- 0.204 (95% CI: - 0.28 to - 0.126), p < 0.001; heterogeneity P = 0.423; I2 = 0.00)
も見出されました。
以上のデータから、
大豆イソフラボンによる膣萎縮関連症状の改善が示唆されます。
最近の研究では、次の報告があります。
植物エストロゲンによる更年期症状改善作用:メタ解析
大豆イソフラボンによる更年期のほてり改善作用:レビュー
植物エストロゲンの摂取による卵巣がんリスク低下:メタ解析
大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下:高山スタディ
大豆イソフラボンによる消化器がんリスク低下作用
DHCでは、
大豆イソフラボン、
プエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの
複合サプリメントなどを製品化しています。
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