今月の生薬学の専門ジャーナル(電子版)に、エキナセアの安全性に関するレビューが、オーストリアのグループ(University of Graz)から報告されていました。
(
Planta Med. 2015 Oct 5.)
エキナセア(エキナシア,和名ムラサキバレンギク)は、北米原産のハーブです。
風邪(普通感冒、上気道炎)やインフルエンザの感染初期に、治療目的で投与され、症状の軽減と罹病期間の短縮効果が認められます。
また、風邪の予防目的にも利用され、罹患リスクの減少効果が知られています。
ハーブとしてのエキナセア(Echinacea species)は、E. angustifolia、E. pallida、E. Purpureaの3種が代表的です。
伝統的な投与方法では、主にE. Purpureaの全草(地上部や根、根茎,葉を含む全草)がチンキ剤として用いられます。
(乾燥末を用いたサプリメントでは、主要成分であるアルキルアミド類alkamidesの含有量で標準化されています。)
今回の研究では、
エキナセアの安全性に関するデータのレビューが行われました。
具体的には、医薬品との相互作用、有害事象、禁忌、投与期間、妊婦や授乳婦への投与について、これまでの研究が俯瞰的に検証されています。
解析の結果、
まず、
エキナセアと医薬品の相互作用に関して、in vivoでの検証によると、
E. purpurea標準化製品の投与によるCYP2D6 やCYP3A4への有意な影響は認められませんでした。
一方、肝臓ミクロソームでは、影響が示唆されています。
次に、
臨床試験中に認められた有害事象は、いずれも軽度であり、エキナセア摂取との因果関係は認められませんでした。
また、
長期間の連続した投与試験では、6ヶ月間の摂取による安全性の問題は示されておらず、
長期間の利用に関しても推奨が可能とされています。
さらに、
(エキナセアは免疫調節作用、免疫賦活作用があるため、免疫機能における相互作用や有害事象の懸念から、理論的な話として)
エキナセアが自己免疫疾患や免疫抑制状態に対して禁忌とされていることがあります。
しかし、今回のエビデンスレビューでは、これに対しては疑問が投げかけられており、
エキナセア主要成分であるアルキルアミド類alkamidesは、免疫反応を抑制して、自己免疫疾患に好影響を与えることが示されています。
その他、
妊娠中のエキナセア利用についても、特に問題はなく、安全性は高い、とされました。
以上のデータから、
エキナセアの高い安全性が示唆されます。
エキナセア(エキナシア,和名ムラサキバレンギク)は、北米原産のハーブです。
風邪(普通感冒、上気道炎)やインフルエンザの感染初期に、治療目的で投与され、症状の軽減と罹病期間の短縮効果が認められます。
また、風邪の予防目的にも利用され、罹患リスクの減少効果が知られています。
一般に、風邪予防・インフルエンザ予防には、
エキナセアや
ビタミンD3の摂取が有効です。
また、罹患したときの対処(症状の軽減と罹病期間の短縮)としては、
エキナセア、
亜鉛、
ビタミンC、
プロポリス、
が有用です。
DHCでは
複合サプリメント製品も扱っています。
(なお、症状を観察しつつ必要に応じて医療機関の受診も必要です。)
ハーブとしてのエキナセア(Echinacea species)は、E. angustifolia、E. pallida、E. Purpureaの3種が代表的です。
伝統的な投与方法では、主にE. Purpureaの全草(地上部や根、根茎,葉を含む全草)がチンキ剤として用いられます。
(乾燥末を用いたサプリメントでは、主要成分であるアルキルアミド類alkamidesの含有量で標準化されています。)
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