網膜静脈血栓症の再発予防に対して、ピクノジェノールとアスピリンの働きを比較した臨床研究が、イタリアのグループ(Chieti‑Pescara University)から報告されていました。
(
Panminerva Med. 2015 Sep;57(3):121-5.)
ピクノジェノールは、フランス海岸松に由来する機能性食品素材で、フラボノイド類が主成分です。
フラボノイド類による抗炎症作用や抗酸化作用を介した効果が示されており、生活習慣病の予防からアンチエイジング医学まで、広く利用されています。
ピクノジェノールの抗炎症作用や浮腫抑制、血小板作用抑制により、血栓症リスク低下が期待されます。
今回の研究では、
網膜静脈血栓症(retinal vein thrombosis, RVT)の再発に対するピクノジェノールの作用が検証されました。
具体的には、
網膜静脈血栓症の初回エピソードを有する被験者に対して、
・標準治療、
・標準治療+アスピリン(100mg/日)の経口投与、
・標準治療+ピクノジェノール(100mg/日)の経口投与
の選択が提供され、
被験者数、年齢、性別、喫煙の有無、視力などで調整が行われています。
解析の結果、
RVT再発率は、
対照群では17.39%であったのに対して、
ピクノジェノール投与群では3.56%、
(P<0.05 vs. 対照)
アスピリン投与群では15.38%でした。
RVTは、
標準治療群では、
ピクノジェノール群に比べて、
4.88倍に達していました。
また、
アスピリン群に比べて、
ピクノジェノール群での再発率が低値になっています。
9ヵ月後の時点で、
視力は、
ピクノジェノール群で有意に良好でした。
(20/25; P<0.05)
他の群に比べて、
ピクノジェノール群では、網膜の浮腫が有意に減少(改善)していました。
許容性に関して、
ピクノジェノール群では高い安全性も見出されています。
これに対して、
アスピリン群では、
26名が9ヶ月間の試験を完了し、
6名が許容性の問題で脱落しました。
アスピリン群では、
フォローアップ中に、
26名中2名(7.69%)で、
網膜の出血エピソードが見出されています。
以上のデータから、
ピクノジェノールによるRVT再発リスク低下作用が示唆されます。
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