今月の補完代替医療の専門ジャーナルに、トンカット・アリによる勃起障害への作用を検証したメタ解析が、マレーシアのグループから報告されていました。
(
Complement Ther Med. 2015 Oct;23(5):693-8.)
トンカット・アリ(学名Eurycoma longifolia)は、東南アジア原産のハーブで、マレーシアの民間療法では強壮・催淫薬として用いられてきました。
近年、マレーシアを中心に、トンカット・アリ(Tongkat Ali)に関する研究が進められています。
例えば、
トンカット・アリによる男性更年期障害改善作用を示した臨床研究も知られています。
トンカット・アリ標準抽出物には、主な成分のクワシノイド(quassinoid,変形テルペノイド)として、eurycomanone(ユーリコマノン)やeurycomanolなどが含まれています。
さて、今回の研究では、
トンカット・アリによる勃起障害への作用についてメタ解析が行われました。
具体的には、
2014年10月までの主要医学データベースから、
トンカット・アリと偽薬を比較したランダム化試験が対象となり、
342報が抽出され、
2報139名の被験者のデータが検証されています。
解析の結果、
まず、全被験者では、12週間の時点で、IIEF-5(国際勃起機能スコア)において両群間の有意差は見出されていません。
次に、サブ解析では、
試験開始時に、IIEF-5が低スコア(=勃起障害がより重症)の被験者では、
スコアが2.15、有意に改善したということです。
(95% CI 1.03-3.27)
一方、
試験開始時のIIEF-5スコアが高い群では、有意な作用は見出されませんでした。
以上のデータから、
トンカット・アリは、ED(勃起障害)の症状改善作用が示唆されます。
トンカット・アリによる効果は、EDの症状が一定程度以上の場合に、顕著に期待できると考えられます。
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